STILL TIME
作者: 白夜   2008年05月04日(日) 18時16分19秒公開   ID:QGsO1NMPKs.
生きてる。

嫌でも続いていた毎日があって、

何気なく。ただ単に生きていた。

神様が居るんだったらどうか。「あの日」をください。

STILL TIME

「姉ちゃん!」

「千尋姉ちゃん!!」

ゲームという世界に閉じ込められた日から私の近くには「イベント」がいる。

「ヘル...君??」

ヘルの顔が少し青い。

「ごめんね...。大丈夫??大丈夫??」

「シェルガさんは??光は?黒月は?」

ヘルは少し黙って

「お墓...作りに行った。」

あの子のお墓。

「シェルガは!!本当は優しいんだ!!
ジュカイも!!でも...。優しいから。
優しいから。しょうがなかったんだ。」

ヘルは無邪気な子供だ。

あの部屋に入ったとき。

ヘルの顔はどんよりとしていて。

そして、今の顔も同じで

ヘルじゃないようだった。

「シェルガってね!本当は僕のパパなんだ!」

ヘルは無理に明るい声をだした。

「ジュカイはママ!!」

意外だった。あまり仲良さそうじゃないのに。

「ゲームが始まってからかな。変わっちゃったの。」

ゲーム...。

「そう言えばさ、さっきから上手く喋れてるよね??」

「ア...。」

「嘘だったの?」

「ゴメンナサイ...。」

ヘルは少し反省して頭を下げた。

「本当はちゃんと喋れる。だけどね。
あの時に戻れるような気がするんだ。」


「あの時は全然上手くしゃべれなくって二人が言葉を教えてくれたんだ。」


「だから、前みたいに...。」


子供の悩み。子供にしかわからない苦痛。
私にもある。昔。

父親が居たときに経験した・・・。


「大丈夫だよ。」

私はヘルを抱きしめる。

「私がなんとかするからね。」


『あなたは何もできないよ。』

鏡が言っていただけど。

「私が助けるから!!絶対に!!」

だって、私は主人公だから。

なんて関係ないけど。

私は子供だから...。
■作者からのメッセージ
初書き込み!!
ここでも宜しくお願いします!

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