STILL TIME
作者: 白夜   2008年05月12日(月) 20時02分25秒公開   ID:QGsO1NMPKs.
耳に残る...。

「助けて助けて」という悲しい響き。

本心ではちゃんと思ってるのに

手を差し伸べる私はいなかったんだ。

STILL TIME

それから記憶が無いと言うか、眠ってしまった。

眼を覚ませば怒られるんじゃないかとか黒月に踏まれるかもしれない。
と言う心配をしていた。

「目を覚ました・・・?」

「あ。」

ヤバイ、眼を合わせてしまった。確実に怒られるような気がする。

「大丈夫よ。他の皆はさきに進んでるからね。」

綺麗な笑顔だった。

「ジュカイさん?」

本当のお母さんみたいだった。優しくてなんとなくとろけそうで、

「えーっと!!なんで、ジュカイさんが?」

「私も。疲れてたから...。」

「疲れてたからってマイペースすぎじゃ...。
と言うか皆、ちゃんと見つけられるんですか??」

「・・・これは・・・ゲームだからね・・・。」

「そうですか...。」

そうだ、ここにいるのは...。

「でも、モンスターとか!!」

ジュカイはフッと笑ってそこら辺にあった木を指差した。

「えーっと...。」

ジュカイは眼を閉じて何かを...。何かを呟いた。

そして・・・。ハメハメ??のポーズを取ると 

ゲシッ

木は倒れた。すごい破壊力....。

「私、これでも強いんだから。」

少し、威張っていった。これがジュカイさん・・・・。キャラが・・・。

「ヘルとこの前話してたでしょう?」

「あ。はい。」

「あの子の言ったことわかるの。」

「じゃあなんで??」

どうして、優しくしてあげないの?ヘルは待ってるのに..。

「私は・・。ゲームの支配されたんじゃないの…。」


「もう、闘って欲しく無いの..。運命は変わらないから...。」

ジュカイは上を向いて上を向いて放した。


「ずーっと、変わらなかったの。皆死んでいく。シェルガだってわかってるのに...
あの人はいつもいっつも何かを犠牲にしていくことしか知らないの...。」

犠牲...。リンレイや皆...。

「なのに...。リンレイを殺した。」

「え?」

「ゲームに流されてしまったの...。」

「そんな...。」


「ゴメンね。ヘルの夢..。叶わないかもしれない...。ごめんなさい...。ごめんねヘル...。」

大粒の涙を流す。

「私...!!」


「私、運命だとかよくわかんない!ゲームとか。私、馬鹿だからよくわかんないけど
大丈夫だから!!だって、私は主人公だから!!皆を救うから!!
だから夢を叶えてあげて...。」


「・・・。」

ジュカイは立ち上がって後ろを向いた。

「行くわよ。」

そういって、歩き出した...。


グサッ

鈍い音が響く。

私もよくわかんない。

ジュカイが...。

ジュカイから血が噴出していた。
■作者からのメッセージ
久しぶりです...
妹の小説いらだちますね...。
好きだけど...次回!!○○!!
須らく観よ!!

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