瞳閉じて祈ろう 3
作者: ミルク   2008年05月17日(土) 12時54分57秒公開   ID:L74XP3AXbxE
  「まさか、私たちが天使だったなんてね。今でも信じられない。」

 今二人は、ホグワーツ行きの汽車に乗っている。二人は、出会い、そして思い出したのだ自分たちの正体を 
  「思い出さないようになってたんだ、僕らが出会うまで」 彼の名は、レイ 天使としてこの世界へきた。ミルクも天使なのだが、天界の姫君でもあるのだ。そんな、ミルクのお目付け役としてレイもこの世界へとやってきたのだが 「でも、本当は私達はこの世界にいちゃいけないんだよね」 ミルクが心配そうに続ける。 たとえ天使であろうと別の世界に行く事、その世界の歴史を変えることは絶対にしてはいけないのだ。
  「だから、僕たちはお互いの記憶を消す」「えっ」レイは意味ありげな口調で続ける。「僕が先にミルクの記憶を消す。そしたら、ミルクは僕の記憶を消してくれ」
 「でも」ミルクは苦しそうだ。この世界の結末を知ってしまっているから 「元の世界に帰る方法も分らない今、こうするしかないんだ」レイはしっかりとミルクに語りかける。「分かった」ミルクは心を決めた。 「ミルク、天使の願い事の仕方をおぼえているか」「うん、瞳を閉じて祈るんでしょ。心の奥からの願いを強く」「よし、それじゃ僕からはじめるよ」レイは、心の中に記憶封印の呪文を唱えた。そして、瞳を閉じると最初の願いを強く強く祈った。ミルクの瞳から光が失われ、その場に崩れ落ちそうになった。
 ミルクを席に座らせるとレイはつぶやいたのだった。「大丈夫だよ」と


 それから、時は流れいろんなことがあった。ミルクとレイは、ハリーポッターの友人のひとりとなり、一緒に時を過ごした。最初の二年間は歴史が変わることもなく無事に過ぎた。そして、歴史が変わるそのときが来てしまった。
■作者からのメッセージ
レイは一人暮らしで家族もいないのでファミリーネームがありません。二人の過去は、そのうち明らかにするつもりです。

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