―最強者達の物語―
作者: 零   2008年12月19日(金) 17時13分10秒公開   ID:NqbpUpPD62U


 さぁ,喜劇のはじまりはじまり♪

 早くしないと見逃してしまうよ?

 
 最強者達の騙し合いを,とくと御覧あれ!





 
 ―最強者達の物語―
   Tページ
 



 此処は魔界。
 所謂,下界から見捨てられた異邦者達の世界。

 其の世界で起こった,最強者達の最高に素敵な喜劇物語を見ようじゃないか!




 
 場所は変わって,此処は魔界の東にある城。

 其の城には,ある組織のメンバーがいた。


 中を見ると少女が2人と少年が1人。


 「んー・・・やっと終った!」

 「誰かさんの分もやらなきゃいけなかったしねb」

 「仕方ないだろ・・・」


 疲れた様に伸びをしている黒髪に黒眼の少女は高良タカラ

 さりげなく毒舌を吐いた茶髪に白眼の少女は未來ミライ

 毒舌を吐いた未來に一睨みをした黒髪に青眼をした少年はレン


 
 其の時,部屋にひょうきんな声が響いた。


 

 【ひゃっひゃっひゃっ!クイーンボス様からの任務だぜ!】

 
 「其のうざったい声はクロア!」

 
 【うざったい言うな蓮!其れより任務だって言ってんだろ!!】


 然も其の声の正体は・・・蝙蝠

 
 「はいはい・・・で任務って?」

 【あぁ此れだぜ】

 
 ドサッっと置かれたのは山積みの書類。
 高良は其れをペラペラと見てゆく。


 「・・・最高」

 「え?」

 「ふふっ紅夜コウヤ≠フ幹部サマにぴーったりの任務☆」


 紅夜≠ニは此の組織の名前で暗殺,情報盗みの依頼なら何でも引き受ける


 単刀直入に言うと何でも屋≠セ。

 高良,未來,蓮は紅夜の幹部。

 因みに紅夜の階級は・・・・・・

 Aランク→Bランク→Sランク→幹部→特殊部隊→ボス

 
 特殊部隊とはボスと同レベルに値する部隊。
 ボスが緊急事態で来られない時に来る事がある。


 「どれぇー?・・・報酬は10000000000$!すっげw」

 「お前は金目当てかよ・・・んで任務の内容は?」

 【其れがシェル・能力学園≠フ情報全てを盗んで来いって!】


 「随分と大雑把な・・・依頼主は?」


 「其っれがサーあたしのハッキング力でも敵わなくて・・・」

 「うっそ・・・」

 高良は驚いた。未來のハッキング力は紅夜のメンバー全員が認める程で。

 情報が掴めなかった事は1回もなかった。


 「でも1つ分かったのが・・・・・・」

 「依頼主がクイーンボスの友人ってコト」

 「クイーンボスの・・・・・・?」

 
 クイーンと呼ばれるボスは,銀髪に紅眼のアルビノで
 どこか,冷たい雰囲気だったと高良は記憶していた。

 ――依頼主がクイーンの友人=H

 でもあのボスは友人なんて・・・・・・・・・

 と高良が首を捻っていた処,蓮も同じ顔をした。

 「確かに・・・ボスは友人なんていない感じだよな・・・・・・」

 蓮の言葉に,部屋にいた者は全員頷いた。

 
 「・・・今はいいんじゃない?知らなくても・・・」

 「ま,そだねw折角のお楽しみがなくなっちゃうもん♪」

 【相変わらずだな・・・俺は戻るぜ!ひひっ!!】

 クロアはそう言い残して去って行った。


 「さてさて・・・偽装入学書作りますか♪」

 
 そう言った高良の顔は,とっても楽しそうだった。




 あ,1つ言い忘れてたけど・・・・・・
 喜劇が終るまで逃げないでね・・・
 最も,逃げたくても逃げられないけどね!

 ふふっ・・・最後まで,楽しんでね―――?
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