―最強者達の物語―Yページ
作者: 零   2009年01月05日(月) 10時03分49秒公開   ID:NqbpUpPD62U




 「っ・・・・・・」



 「紗那?どうしたの?」



 「何か体が重くて・・・」




 少女がその原因を知るのは もう少し 後の事






 

  ―最強者達の物語―
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 蒼が広がっている空。


 日差しが少し当たって とても心地良い。


 
 
ドンッ!



 「わっ」


 
 「カイン先生!すいません!」



 


 そんな晴天に高良は人とぶつかってしまった。


 慌てて相手を見るとそこには最近入って来たカイン≠ニいう女教師。



 
 「ごめんね!」


 
 「いえいえ」



 と適当に返事をしながら去ろうとした―その時



 「小間使いが動き始めた」



 ボソッと呟かれたその言葉。


 「え・・・・・・」



 後ろを振り向くと,カインの姿はもうなかった。




 「小間使い・・・蓮?」



 という事は・・・カインも紅夜≠フ一員・・・・・・



 
 何かに気づいた高良はテレポートで自室に向かった。






 「・・・確かめなきゃ」




 
 データが数え切れない程入っているノートパソコンを立ち上げる。

 
 それから紅夜の情報が入っているカートリッジを入れる。



 そこには・・・・・・・・



 
 「・・・そーゆー事」



 
 画面には2つのそっくりな顔。双子だろうか。


 右上の身分を表す欄には新入り≠ニある。



 見分けにくいが,右の黄緑の髪がルイス・左の緑の髪がカインだと分かった。



 そして二人は,紅夜の情報を盗む為に入った



        犯     罪    者




 

 「何て愚かな・・・」



 高良は呆れた様に溜息をついた。ボスや蓮達はもう知っているのだろう。



 紅夜はそんなに甘くないから死ぬまで抜けられない。



 
 

 「ま,付き合ってあげましょうか」



 
 

 失敗が見えている喜劇の幕を下ろすのに・・・ね















 
 さあ新たな敵が現れた






 最強者達はどう対処するかな?
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