| 世界暗転ノスタジアル |
| 作者： 零 2009年02月08日(日) 11時42分54秒公開 ID：NqbpUpPD62U |
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ビシャッ！ 自分に飛んできた返り血をさっと避ける 血って固まるとバリバリするし動きづらいから嫌なんだよね そんな一般人離れした思考だっただろうか，私は 自分の足元にある血の水溜り 其処には血を浴びたナイフ 誰かから奪った物で自分の所有物ではない ･･･頭が痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い 焼き尽くす程の痛みが身を襲う 頭が痛い 此の痛みから逃れたい 目の前は真っ白で此のままじゃ倒れてしまいそう いっぱい人を殺した罰かな？と私は苦笑した もしそうなら絶対嫌だと思う 悪いのはあっちなのだから 私を絶望に陥れた人間 子供染みた考えだ，と思う だってそうなのだから 本当は私だって普通の生活したかったよ でも，もう戻れない まだ痛みは止まらない 早く止めと思っても止まらない 突然目の前が真っ暗になった あれ，見ているのは私？それとも「ワタシ」？ もうどっちでもいいやと投げやりに思った だってどっちも「私」で一人の人間なのだから 人間ではないけどね，実際そうなんだよ ぐるぐるぐるぐるぐるぐる まるで歯車みたいに回り続けてる 何だろうね此の感じ 出口は何処なんだって今でも馬鹿みたいに探し続けている 真っ暗な所を手探りで どんなに求めても明かりはない 今の現状は其れに似ていてイライラする 嗚呼，目の前が真っ赤に染まる もう壊れてしまおう 行く所まで行ってやる さぁ，世界崩壊の宴を始めよう―――― 世界暗転ノスタジアル (朦朧とした意識の中で聞こえたのは) (鐘の音) |
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