狂った道化師はGAMEを始めた |
作者: 零 2009年02月11日(水) 11時56分22秒公開 ID:NqbpUpPD62U |
走る走る走る 何処に行ってるのかなんて分からないで走ってる 馬鹿みたい 逃げれる訳ないのに 頭の中では理解していても,それでも走ってる 無我夢中で 逃げる為に 此の血塗られた運命から 出来ないんだけどね私は何やってるんだろう そんな時,足音が聞こえた 微かな心臓の鼓動 体が震えている 狂った道化師は 「見ーつけた♪」 何もかも見透かしている様なルビーの瞳 「逃げろ」と眼の前で赤信号がちらついている サイレンが頭の中で鳴り響いて止まらない 心臓が何かを言ってる 薬の副作用みたいに,こいつと会うと心に反して体が何らかの反応をよこすのだ 逃げようとしても体が動かない 嗚呼,私此処で死んじゃうのかな 「・・・私を殺すの?」 やっとの事で出た掠れた声。 「ううん,まだ殺さない」 「まだ」? 其の顔を見ればにこにこと笑顔を崩さない 貼り付けた笑み 背筋がゾッとした 「ねぇ,GAMEをしようよ」 「逃げられたらキミの勝ち。捕まえたらボクの勝ちね」 「昔してたみたに」 ・・・昔? 昔のワタシ≠烽アいつが言うGAMEをしたのだろうか 「・・・昔のワタシ≠ヘ負けたのかしら」 そう問うと化け物はニッと笑う 「 GAMEを始めた (決して終わらないGAMEを) |
|
■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集 |