彼の声〜2〜 |
作者: 愛 2009年05月04日(月) 11時23分07秒公開 ID:heA3e64V7ZQ |
目が覚めて、見えるのは天井。 少しの間、時を忘れて天井を見ていて。 ふと思い出したのは彼の事。 あんなに昔から優しかった彼がどうして? いや・・・今も優しい、でもきっと私は本当の彼を知らなかったんだ。 そして気配をかんじ隣を見ると、あんなにクールで頭が良くてまじめな彼が 赤ちゃんのような寝顔で寝ていたのだ。 「くすっ!・・・」 あ!思わす笑ってしまった・・。 (こんな顔してねるんだ〜♪) 私はあの時のことを忘れて彼を見ていた。 「う・・う・ん・・」 (あっ!おきた!ど、どうしよう・・・・) 私はなぜか慌てていた。 「・・・・なに?」 彼は何もなかったかのように私に声をかけた。 「お・・お・・おはよぉ〜・・・」 ごまかしつつ声をかけてみた。 二コッ! 「ぶっ!・・・はははははぁ〜・・・なんだお前俺の顔見てたろ〜」 彼は起きていたんだ。 「お前人の顔見て笑うとは何事か!」 ドシッ! 「・・・・・・っ・・」 (重い!なんだよまった・・・く・・ん?) 「なにこの顔〜怖いの?俺が・・」 彼は私に笑いながら問いかける。 「ち・・ちが・・う・・・」 (はっきりと声が出ない・・・・・なんで・・?) 「怖くないなら・・・いんだよな・?」 彼が普段見せないような顔でこっちを見た。 「・・・・・え?」 私には何のことか全然分からない。 いきなり彼のネクタイが私の口に、そしてあの時と同じように痛みが。 「痛い!・・・・・や・・め・・て・・・」 苦しいのと熱い痛い全部が混ざって私はめを閉じた。 つづく。 主人公・私・中学1 彼・高校三年生 この関係はどうなるのか・・・ |
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