天然天使の奏でる旋律 協奏曲第3楽章 |
作者: なぁび 2009年05月10日(日) 13時17分29秒公開 ID:gYJ2xC9TRA2 |
幼馴染3人組。神崎 澪、榊原 幹彦、星野 奏。 私たちには夢があった。 それは、私たちだけの音楽を作ること。 曲を作るのはそう簡単ではないってのは知ってるけど、みきひーが 「人はいつか別れなきゃいけない時期が来るだろ?だったら俺達3人が一緒でした、みたいな証を1つは作りたいわけ!」 って言ったから。 別れなきゃいけない時期。それを聞くと心が痛む。 確かにいつまでも一緒じゃいられないって、そういう時期が来るって心のどこかでは分かってた。 でも実際こうやって目の前に突きつけられると…。 だめだ。泣きそう。 泣かない泣かないって思ってても自然に頬を伝う涙。 誰もいないのが幸い。 かと思ってたら、私の頭の上に置かれた、温かい、手。 ―…みきひーだった。 「え?み、きひー?!」 「甘えるのも大切なこと。それだって、一種の努力だよ」 それから―…みきひーは私がすっかり泣きやむまで傍にいてくれました。 ていうか、私は泣き疲れて眠っちゃったんだけどね。 私は、天然だって、よく人に言われる。 それは言い方を変えれば楽天的で、うらやましいって何人かに言われた。 けれども、私はこの性格をこの時ばかりは後悔するはめになる… 人はいつか、誰かと一緒に人生を歩んでいく。 そう、 |
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