私のスクールデイズ 1話 新しいクラス |
作者: 志乃 2009年05月20日(水) 20時58分39秒公開 ID:Mgkk6h5bw1g |
木に満開の桜が咲き誇っている。 今は春だ。 つい最近に悲しい別れをした少年少女達もいるだろう。 さて、 物語の舞台はどこにでもあるような学校“星川学園”だ。 「今年も亜依ちゃんと美都ちゃんと一緒のクラスです!」 掲示板の前で1人の女の子が喋った。 名前は白咲 結と言う。今回の主人公となる少女だ。 「そうね美都」 「また一緒で良かった!」 そう言ったのは結とは一年生の頃から同じクラスの2人だった。 最初は内山 亜依。 結の良き相談相手だ。しっかりしていて、勉学が学年2位の持ち主だ。信頼度も高い。 次は佐藤 美都。 お姉さん的存在だ。絵を描くことを得意としている。 「また一緒になれて良かったよ。けど、またクラスメートを覚えるのがめんどくさいな」 「何をいってるの美都」 「同じクラスになった人達に失礼なのです」 元気のいい3人組は通行している生徒がうるさいな、と言う顔で見ていた。 失礼だが、本当のことだ。 「他にだれがいたんだ?」 うーんと考え出した。 確か一クラス30人前後に決まっている。 そこまで流石に覚えていないだろうと誰もが思うが結も亜依以下だが、十分に天才少女だった。 「確か……奈々ちゃんと高広くんが一緒のクラスだった気がします!」 「ツンデレ少女と鈍感少年と一緒なのね」 「それを言っていいものなのか?」 「亜依ちゃんいい過ぎはいけないです」 みんな笑い出した。 深い信頼と絆に結ばれているのだろか? 「すいません。ちょっと退いてもらえませんか?」 優しそうな少年が控えめに言った。 結が後ろをさり気なく振り返ると後ろで人集りが出来ていた。 「そう言えばここってクラス発表の掲示板の前だったです」 「本当にすいません」 「貴方が悪いんじゃないから、もう良いよ」 また少年が謝っていたので美都が止めた。 このままだと長引きそうだったってのが本当だが。 「光!お前のその行動も十分迷惑をかけているんだぞ」 「貴方に言われたくないですよ。琉生君」 今度は謝っていた少年とは違う少年も現れた 神林 琉生。今更ながら登場したが準主人公にあたる少年だ。 こう見えて学年主席だったりする。 もう1人の少年は朝日 光。 みんなに信頼をされており、尚かつ琉生の親的存在でもある。 「僕達も一緒のクラスですよ琉生」 「やっぱりな」 何故やっぱりなんだろうか? 普通ならやったー、とかなのに疑問系だった。 「何故やっぱりなんですか?」 「だってたまに俺が抜けたりするのを止める為だろう」 聞いて損をした。 |
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