メモリアル・エンジェル
作者: 真佐人   2009年05月22日(金) 15時13分18秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
これは、天使達の物語である・・・


「マリエル!マリエルは何処!」

そんな声が、響き渡る
ここは、天使達が住んでいる天界
マリエルと言うのは、少女の姿をしていて背中に羽のある天使なのであった。    
「何か呼びました?カウラ様」

マリエルは、そう答えた。
カウラと言うのは、どうやらマリエルの上司に値する存在見たいであった。  

「今日は、貴方が立派な天使になるための試験の日なのですよ?さっさと
来なさい」  

カウラがそう言うとマリエルは、のほほ〜んとした顔でこう言ったのであった。

「なーんだあ、そんな事かあ〜私はてっきりカウラ様の大事にしていたマグカッ
プをわった事を怒られるんじゃ無いかと思いましたよ〜って言っちゃた…」

「私の大事にしていたクロネコのデザインが書かれてあるマグカップをわったで
すって!こら!マリエル!」

「すいません〜カウラ様〜」

マリエルは、カウラに怒られたのであった。

数分後


「は、今日はこの為に叱る日でわ無かった、マリエル、貴方には天使試験を受け
て貰います」

「天使試験?」

「そうです、貴方は立派な天使になるため試験を受けるのです」

「カウラ様、その試験と言うのは、どう言う事をするのですか?」

マリエルは、カウラに質問するのであった。


「それはですね?貴方は、今から人間界へ行き、一人の人間を幸せにする事です
、さあお行きなさい」

「え?今からですか?準備とかした方がよいと思うんですけど?」


「そんな準備はいりません、貴方には基礎は教えてあげますから、大丈夫です、
さあ魔法で人間界に送ります」


カウラは、魔法を使うと言うと、呪文を言ったのであった。

「ANGELMAGIC!」


カウラが、そう言った途端、マリエルの体が光出して、消えようとしている
のであった。

「さあ、マリエル、人間界へ行って試験を成功させるのです!」

「はい、解りました、行ってきます!」

マリエルは、そう言うとぱっと消えたのであった。

「何か問題をおこなさなきゃいいけど」


マリエルが消えた後、カウラはそう呟いていたのであった。
一方その頃、マリエルの家に向かう者がいた。

「マリエルちゃん・・・今日も会えるかしら♪」

そう言っているのは、マリエルと同じ天使で、マリエルの事が大好きな少女、ア
リスなのであった。

「マリエルちゃん、一緒に遊びましょう〜って、あれ?」

家の中には、マリエルの姿は、何処にもいなかったのであった。

「マリエルちゃん?何処行ったの?」

アクアは、マリエルの事を探したのでした。
しかし、マリエルの姿は、何処にもいなかったのでした。

「貴方は、アクアさん?ここで何してるのですか?」

アクアに話し掛けて来た者がいた。

「あっカウラ様」

アクアに話しかけて来たのはカウラなのであった。

「マリエルに会いに来たのですか?」

「はい、そうです、カウラ様、マリエルちゃん何処にいるか知ってますか?」

アクアはカウラに聞いてみた。

「マリエルは、私が天使試験の為、人間界に送りました」

「えぇ〜どうしてそんな事をするのですか!私も人間界へ送って下さい」

「え?アクアさん、天使試験をもう一度受けるのですか!?」

カウラは、驚きました。何故ならアクアは、天使試験をやって終っていたからで
す。

「あら、違いますよ、私はマリエルちゃんが心配で行きたいのです、私も人間界
に送ってください」

アクアは、そう強く言ったのであった。その強い意思を感じたのでカウラは、は
〜っとため息をついてこう言ったのであった。

「解りました、アクア、貴方はマリエルの護衛として人間界に行きなさい」

「はい、解りました、アクア、いっきま〜す♪」

こうして、マリエルの天使試験に護衛としてアクアが行く事になったのであった。



一方地上では


[ここが、地上ね〜私の一人前の天使になる為に、試験・・・合格しなくちゃw」

マリエルは、人間達が住む地上に来ていた。
地上は、人で埋め尽くされていて、働いている者や、学校へ通っている者、色々な人種が生息していたのであった。

「うわあ・・・人が多いなあ・・・ここから不幸な人物を探して、その人を幸せにしなくちゃ♪」


マリエルは、手持ちのバックから何かの探知機見たいな機械を取り出すと
手に持ち、スイッチを入れて辺りに電波を送信したのであった。


「これは、不幸な人を見つけるANGELRadar(エンジェルレーダー)これで、不幸な人を見つけて
その人を幸せにして、この試験を合格〜うん♪このプランで決まりw」

マリエルは、ANGELRadar(エンジェルレーダー)から送られてくる電波を見て、誰が不幸に陥ってるかを調べて現場に向かって行くのであった。

「ん?強烈な不幸の電波を発信している人物がいる〜よ〜っし早速、その場所へ行って見るか〜w」


マリエルは、物凄い不幸な電波をキャッチしたので、その人物に会いに行く事にしたのであった。
一方その頃

「あれ?マリエルちゃん何所に行ったんでしょう?」

マリエルの事を追いかけて、やって来たアクアは、マリエルが何所にいるか解らなかったのであった。


「ふふ・・・こんな時は、密かにマリエルちゃんに着けて置いた発信機が役に立ちますわね〜♪」

アクアは、懐から機械を取り出すと、スイッチを入れる
スイッチが入った瞬間、黄色いランプがピカピカと光ったのであった。


「マリエルちゃんは、そこにいるんですか〜、今、行きますわ〜♪」

アクアは、ふふっと笑うと、一目散にマリエルがいると思われる場所へ行くのであった。


その頃

「はあ・・・俺は不幸だ・・・」

そんな事を呟いている男が一人、歩いている
彼の格好は、貧しさが物語っており、質素な服装をしていたのであった。

「なんでこんな事に・・・!」

彼は、これまでの出来事を思い出してみる

それは、昨日の事、母親が交通事故に遭い、即死だった。
直ぐに病院へ向かったが手遅れであった、彼は心残りがあったそれは・・・
母親と喧嘩したままだったからである
それは、ささいな事で始まった喧嘩、自分は悪くないと思うのだがつい反抗して怒ったまま家を飛び出した、そしてふらふらしていく内に、家が恋しくなり戻ろうとしたら・・・
その事故が耳に入ったのであった。

「こんな別れ方するなんて・・・もっと早く謝っていれば・・・」

(貴方は・・・不幸ですか・・・?)

そんな声が男の耳に入った。
しかし辺りを見ると、誰もいない
男は、不思議がり立ち去ろうとするとまた声が聞こえた。

(貴方は・・・不幸ですか・・・?)

また同じ質問であった。
男は、それが何なのか解らないまま、答える事にした。

「ああ!俺は不幸だ!この先も不幸に違いない!」

男は、そう答えた。
すると、また声が聞こえた。

(解りました・・・貴方の不幸、私が幸せに変えて上げます・・・)

そう聞こえた瞬間、辺りが光り出し、天使の姿が男の目に映ったのであった。

「さあ、貴方の願いは何ですか・・・?」

天使は、そう男に告げる。
男は、最初驚いていたが、何か不思議な力を感じ、自分の本音を言ったのであった。

「ああ!俺には願いがある!母親ともう一度話がしたい!お前が何者でも構わない!俺の願いを叶えてくれ!」

男は、泣き叫びそうな声で話す
それを聞いた天使は、こう告げた。

「解りました〜貴方の母親をここに呼びます、じっくり話し合って下さい、ANGELSPELL!(エンジェル魔法!)」

天使がそう言うと、男の目の前に彼の母親が現れたのであった。


「こ、これは・・・夢か・・・」

「夢じゃありません・・・今は、この母親は現実にいます、但し時間は十五分です、それを過ぎたら
貴方の母親は消滅します・・・いいですね?」

天使がそう告げると、男は頷いたのであった。

それからの男は、母親に十五分の間、自分の気持ちを伝えたのであった。
そして十五分が過ぎ、母親が消えようとする時、母親の目に一滴の涙が見えたのであった。

「解ったよ・・・俺は、これからも頑張るよ・・・」

男は、母親の涙を見て、そう決めたのであった。
こうして母親は、消滅した。しかし、男は、満足した顔で天使にお礼を言ったのであった。
そして天使は、その男から消えたのであった・・・


その後

「はあ〜何とか上手くいったな〜、上出来上出来♪」


「素晴らしかったわ〜!マリエルちゃん!」


「あれ?アクアちゃん?いたの?」


「ええ、マリエルちゃんの監視役&ボディガードとして来たんですの、でもその必要なかったですわね〜」


「うん、そうだね、でも来てくれてありがと♪」


「いえ・・・当然の事をしたまでですわ〜!さて、マリエルちゃん天界に戻りましょう〜!」

「解ったわ〜では、マリエル!天界にいっきま〜っす!」

こうしてマリエル達は、天界に戻って行ったのであった。
そしてカウラから合格の通知が知らされて、見事、マリエルは天使試験に合格したのである・・・


その後
男は、絵描きになったのであった
何故絵描きになったのかと言うと、昔から絵が大好きで、いつか世界に通じる絵描きになりたいと思っていたのである。
そして男は、最初の絵を書いた。その絵は、天使の絵だった。
そしてその絵に名前を付けた。その名前は・・・
[MEMORIAL・ANGEL(メモリアル・エンジェル)」
そう名付けたのであった・・・

〜fin〜

■作者からのメッセージ
はい、真佐人です。
今回のテーマは、ほのぼの系を書いてみました。
短編集ばっか投稿するのもいいけど、連載物もいいかも知れないですね
学園ウォーズ(おまけ付き)にBGM置き場のアドレス載せましたので、よろしかったらそちらも聞いてみて下さいませ〜

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