天然天使の奏でる旋律 協奏曲第6楽章 |
作者: なぁび 2009年05月26日(火) 20時48分09秒公開 ID:3xxR4g1OfVQ |
澪姉はみきひーが好き。好き。好き。
それは、友達として、じゃなくて…ちゃんとした恋愛としての?異性として意識してるってこと? 私みたいに、今の私が姫野っちに恋してるみたいに? だとしたら私は邪魔なのかな?今まで3人でいたけど、本当はそう思ってたりするのかな…? 今までの関係は、壊れてしまうの? 「澪姉はみきひーが好き…幼馴染だけど、それとは違って…私も同じようになのかな?」 この関係がいつまでもいつまでもだなんてきれいごとだもんね。 私の一方的な願いだもんね…。だとしたら迷惑なのかな? 「私はどうしたらいい?なんで?難しいよ――…」 あ、澪姉だ。みきひーだ。私も一緒にいる。 「じゃあ私が上で、みきひーは下ね!」 3人の手にはリコーダー。何を演奏するんだろう。 「♪ いつまでもいつまでも この絆は永遠だよ そう誓ったあの日 小さな時間かもしれないけど 僕らにとっては地球よりも大きな 大切な存在を見つけた日 いつでも君と 大好きだよとほほ笑んで ぎゅっと抱き合いをかわそう――…♪」 「♪ …永遠なんてないけれど 僕らが永遠 そう呼べば きっと毎日が変わるはずさ 僕らが想い続ける限り ずっとずっと…」 「♪ …大好きだよ いつでも その言葉は何回でも言ってあげる…」 「か、…奏!!」 目の前にうっすらと白い天井?そしてすぐに何かが私の体をきつく抱きしめた。 「澪姉?どうしたの…?ここどこ?」 「バカッ!奏!あんた何があったのよ?!どうして倒れたの?」 「…え?え?え?な。私は倒れた?…あ、ここ保健室?」 「心配したんだぜ?俺たち。ま、付添ついでに午後の授業サボれたからよし!」 私が寝ているベッドを挟むようにして右に澪姉、左にみきひーが座っていた。 「…ごめんね、奏。奏って天然だから…悩みとかないと思ってた。何悩んでるの?私でよければ話聞くから…ね?」 「澪姉…ううん、私こそごめんね…悩みなんて…」 私は、2人にいらない? 「ないよ!今日ちょっと貧血気味なだけ!」 「そう、ならいいけど…」 2人が好き。この関係は、いつまで続くんだろうか――…? そう、長くはないはずだ。 |
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