見習い勇者〜エピソード1〜
作者: 真佐人   2009年05月30日(土) 05時23分24秒公開   ID:1iFt.IIESPM
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〜見習い勇者エピソード1〜〜





世界は、暗黒に包まれようとしていました・・・
その原因は、魔王が復活したからである・・・
それに立ち向かうべく、三人の伝説の戦士達が立ち上がったのであった・・・
ここは、とある村の平凡な一軒屋
ここに勇者と名乗る者がいました・・・

「俺は、勇者だ・・・って、なんで俺が勇者だ!」


何故、彼が勇者だと言うと、彼の父親が言うには
彼のおじいちゃんが魔王を倒した伝説の勇者だったからである
まあ、彼の事をまわりの皆は、勇者と呼んでいるのでそうなってしまったのであった


「たく・・・何で、俺が勇者なんだよ・・・」


またまた父親が言うには、魔王が復活したので倒しに行ってこい!と
強制命令を出し、勇者を家から追い出して、旅立つ事になったのでした


「くそ・・・拒否権無しかよ・・・」


まあ、それも運命です、あきらめなさい
勇者は、とりあえず旅立つ事にしたのでした・・・


しばらく歩くと、道端に一人の少女が倒れていました
勇者は、彼女を助けました


「おい!大丈夫か?しっかりしろ」


「う・・・は!」


彼女はいきなり気がついて、辺りを見渡しました


「そうか・・・魔王が復活してしまわれたのね・・・」


「は?」


勇者には、彼女の言っている事が解りませんでした


「もしかして貴方が伝説の勇者様ですか?」


「え・・・まあそうだけど・・・何で解った?」


「だって、ここに勇者って書いてありますけど?」

少女は、胸の辺りを指差す
勇者の胸の辺りにネームプレートが貼り付けてあって
勇者と書かれていたのでした、そしてこの服をくれたのは彼の父親です


「あのくそ親父・・・・!」


勇者は、父親の事を恨みました


「本当に貴方は勇者の方ですか・・・?」


「まあ、間違ってはいないけど・・・俺は一応勇者かな?」


「本当ですか!私は、旅をしてる魔法使いです、是非勇者様の仲間に加えて下さい!」


「・・・・何故?」


「実は、私は魔王に祖国を滅ぼされたんです・・・だからそれの敵討ちに修行していました・・・
そんなある日、伝説の勇者様の噂を聞いたんです!お願いですから仲間にして下さい!」


「・・・まあ仲間が増えた方がいいからな、OK!」

こうして魔法使いが仲間になりました・・・
しばらく歩いていると、敵に遭遇してしまいました

「俺の名はボロック!グヒャヒャヒャ!お前を殺す!」


「て、敵〜!?ど、どうしよう!」

どうしようってここは戦うしかないです
ちなみに勇者のHP(ヒットポイント)は16
MP(マジックポイント)は0です、はっきり言って
弱すぎです

「とりあえず戦ってみるしかない!」


勇者は装備していた剣で、ボロックに刃を向けました

「そんなもんに俺がやられるか!とりゃ!」


ボロックは、力を溜めて思いっきりパンチを繰り出しました


「うわ!」


剣は一発でボロボロになりました


「グヒャヒャヒャ、もうお前に守るべき物は無いぞ!どうする?」


「お待ちなさい!」


そこに一人の少女の声がしたのでした


「なんだあ?」


「私は正義を愛する僧侶!よって悪しき物を成敗いたします!」


「なんかヒーロー物とかに出てくる台詞を良くもまあ恥ずかしがらないで言えるなあ・・・」


「とう!」


僧侶は、何所からかロッドを取り出し、ボロックに投げつけたのでした


「ぐふ!」


ロッドはボロックの腹に刺さり、大穴を空けました


「ぐぎゃあああああ!!!」


ボロックは、叫び声をあげ消滅しました


「ふう、何とか終わったわ・・・えっと・・・貴方、大丈夫?」


「まあ、何とか・・・けど・・・」


「けど?」


「僧侶のくせに、そんな野蛮でいいのか!?」


「うん♪よいの、好きでやってるから♪」


「おいおい・・・」


「ん?貴方は・・・あの伝説の勇者様ですか!?」


「え・・・?何で名前も言ってないのに?でも俺は勇者だけど」


「ここに書かれてありますけど?」


勇者の胸の辺りにネームプレートが貼り付けてあって
勇者と書かれていたのでした、そしてこの服をくれたのは彼の父親です


「あの・・・クソ親父!」


「貴方は勇者様なんですね?なんでも魔王を倒し、正義の者として崇められた」


「それはおじいちゃんだけど、まあ勇者って事には変わりないかな」


「じゃあ是非、私をお供に連れて下さい、私は正義の味方と言うのに
憧れてたんです、是非お願いします!」


彼女は、目をキラキラさせながら言うのでした


「・・・まあいいか・・・」


こうして僧侶が仲間になりました・・・
勇者達は、歩き続けて町に入りました
町の名前は、ロックンロールって言うらしいです
なんか変な名前ですね〜


「何でもいいよ・・・休めるなら」


「やっぱりここって音楽とかが流行してるのかな?」


魔法使いは言いました、それを聞いた勇者はこう思いました


(何でこいつはそういうの知ってるんだ??)



まあ、さておき勇者御一行は、ロックンロールと言う町に侵入したのでした



「えらく殺風景な町だなあ・・・」


「そうですわね・・・でも音楽が聞こえませんね〜」


魔法使いはまだその事にこだわっているみたいです


「そんな事はどうでもいいとして、とりあえず町長の家に行って見ましょうよ
何か魔王の情報が聞けるかも知れませんし」


「そうだな・・・そうするか」


勇者達は、町長の家に行くのでした
町長の家は、町の奥にありました、中に入るといきなり


「誰だ!」


と叫ばれて、勇者達は驚いたのでした


「お、俺達は怪しいもんじゃないです」


十分怪しいです、はい
自分から怪しいって言っているような物ですよ?


「お前等・・・魔王の手先か?」


「何て事言うのですか!私達は正義を愛する者達なんですよ!」


「・・・・はい?」


「だから私達が悪って事は絶対に有りえないのです!」


僧侶は、またもや熱く語っています
やっぱり彼女には恥じらいと言うのは全然無いみたいです

「こんなふざけた手下がいるわけないか・・・悪かったな
疑ってしまって」


「ちょっと待て!こいつと一緒にするなあ〜!」


「え〜何でですか?勇者様〜!」


「無駄な喧嘩ねえ・・・」


魔法使いはぼそりと呟いたのでした
そして時間が過ぎて、何とか落ち着いたので
町長に色々聞く事にするのでした


「貴方はこの町の町長ですよね?」


「まあそうだが?」


「じゃあ、この町ってえらく殺風景じゃないですか?
一体どうしたんですか?」


「それは話すと長くなるが・・・この町に怪しい術者が来て
この町を変えてしまったのだ・・・」


「そうだったんですか・・・」


「丁度よい、お前等に頼みたい事がある」


「はい?」


「この町にはブラスバンド館と言う屋敷がある
その屋敷にいる術者を退治してはくれないか?」




「解りました、術者を退治しましょう」

勇者は、町長の依頼を受けたのでした




「ところで勇者様?」


勇者達は、歩きながらブラスバンド館を目指してます
そんな時、魔法使いが話しかけて来たのでした


「なんだ?」


「術者を退治するって言ってたけど、勝算あるの?」


うんうんそうですよね〜
なんせあの弱い勇者ですから勝ち目なんてあるわけない〜


「何とかなるってたかが術者だし?」


おお?勇者、今の問題発言ですよ?
世界中の術者を敵にまわしたようなものですよ?


「大丈夫です!正義を愛する心があればきっと勝てますって!」


お〜い・・・まだ僧侶は熱血してるみたいですね〜
そんなこんなで時間が過ぎ、ブラスバンド館に着いたのでした

「ここがブラスバンド館か・・・」

「早速中に入りましょう、勇者様」


「よし!勇者御一行!出陣!」


「おお〜!」


今の勇者の気分は、どうやら大将みたいです
勇者達は、館の中に入ったのでした


「貴様が来る事は解っていた・・・!待ちかねたぞ!」


「はい?初対面なのになんで知ってるんだ?」


「我は術者なり!勇者!尋常に勝負致せ!」


「人の話聞けって」


術者は、持っていた杖を構えると呪文らしき言葉を言うのでした


「いくぞ!ドラム〜ベース〜バイオリン!」


これまた変な呪文ですね〜

「何?その呪文・・・」


勇者もそう思っているのでした


「た、助けて下さい!勇者様〜」


今の呪文で、僧侶が地面に吸い込まれました


「あんな変な呪文でかかったの!はあ!?」


勇者も正直に驚いてます、まあ無理もありませんね〜


「勇者様〜!」


僧侶は、地面に飲まれてしまいました


「どうだ!我の呪文!転送魔法は!」


「転送魔法?・・・って言うよりただの落とし穴じゃ・・・」


「勇者様、魔法には魔法です〜はあ〜〜!!」


魔法使いは、ふところから杖を取り出して呪文を言いました


「あめあめふれふれかあさんが♪エターナルアクアブルー!」


またまた変な呪文が出てきましたね〜


「前の言葉と後ろの言葉が全然違ってるじゃんか・・・」


魔法使いは呪文を使いました


「な、何だ?」


術者の足元に、水が湧き出し一気に上昇しました


「うわああああ!地球は青かったああああ!」


やられ台詞としては全然あっていないですね〜
術者は、お空の彼方に消えたのでした


「何とか終わったな・・・って僧侶は!?」


勇者は、僧侶の埋まった場所を見てみましたすると・・・


「うっきゅう〜・・・」


よく見てみると、かなり浅い落とし穴?に落ちていて目を回していたのでした


「・・・やっぱり落とし穴じゃん・・・」


勇者はそう思ったのでした
こうして町長の依頼は、無事?終わったのでした・・・



〜第二幕〜


ここは、暗闇にそびえたつ何処かのお城
この場所に魔王と呼ばれる奴がいるのでした・・・

「ふふふ・・・我の力も相当、強くなりおったな」


「魔王様の復活だ〜世界は魔王様の物〜そして私はその部下〜」


魔王の部下?らしき者が、変な歌を歌っています


「ちょい待て・・・一言言いたい事がある・・・」


「何でしょうか?魔王様?」


「歌いながらその変な踊りをやって壁とかを破壊するな!」


「はい?」


うんうん魔王の言っている事も解るような気もしますよ?
だって、手下ったら奇妙なダンスをしながら壁とかにキックとか
ぶちかましてるんですから〜


「すいません〜はしゃぎすぎました〜」


「もういい・・・ん?」


魔王はみしっと言う音を聞いて嫌な予感がしました


「ま、魔王様・・・」


「何だ・・・」


「やっちゃいました・・・・てへ♪」


そう言った途端、壁が崩れ城が崩壊していくのが解ったのでした
この城・・・ぼろすぎ〜
魔王の城なのに蹴りだけで壊れるなんて、耐久力弱いですね〜


「きっさっま〜!!!」


こうして魔王は城とともに埋まって倒されたのでした♪ちゃんちゃん♪


「まだ死んでないわ!」


む?しぶといですね〜
まあそれが魔王ですからね〜
やっぱりゴキブリ並の生命力と言った所でしょうか?


「ゴキブリと一緒にするなあああああ!!」


はいはい魔王の話はここまでにして、勇者達の話に戻りますか〜


「無視するのでは無いいいい!」



ところかわって勇者達は、川に辿り着いたのでした


「あ、川ですよ〜勇者様〜」


「そうだな・・・でもこの川・・・」


「何です?勇者様?」


「何故・・・茶色いんだ・・・」


勇者が不思議がるのも無理がありませんでした
何故なら川の水が茶色に染まっていたからです
はっきり言って超常現象ですね〜


「何だと思う?これって?」


「う〜んそうですね〜」


魔法使いは、考えました


(もしかして誰かが大量の土を川に投げ捨てて楽しんでるのかな?)


はい?第一そんな変な人いませんって


「私の考えを言いますと・・・」


いや言わなくていいです、それは絶対にありえませんですから


「私も考えますね〜」

僧侶も考えたのでした


(もしかして誰かが悪と戦って勝利して、その敵を川に投げたら体液が・・・ってそんなわけ無いわ〜じゃあ何だろ?やっぱりう・・・)


それは言わない方が身の為です、はい


「ともかくこの水は危険だ、何とかしないとな!」


「そうですね〜なんか気分悪くなりますし」


勇者達は、この異常な原因を調べる事にするのでした・・・
川のはじを歩いていると一軒の家から茶色い水が流れているのが解りました
勇者達は、原因を調べるべく家の中に突入しました

「おい!おまえらか!この川を異常にしてるのは!」

勇者は叫びました、するとその声に驚いて声をあげました

「な・・・貴様は勇者達か!」


こいつは何者?とかつっこみたい所ですが、正体解ってます
魔王の手下でした


「お前・・・その格好・・・」


「あきらかに変ですよね・・・」


「私もそう思います・・・」


勇者達は驚いたのでした、まあ無理もありませんね
だって普通の服に無理矢理背中に羽らしき物がついてるんですから
色が白かったら天使に見えるけど黒いから悪魔に近いですね


「お前・・・人間じゃ無いな・・・?」


「言っとくが一言も人間と名乗ってないんだが・・・」


「貴方は魔王に仕える悪ですね!そうに決まってます!
成敗いたします!」


「勝手に言ってくれちゃって・・・まああってるからいいか・・・
魔王様に怒られてこの場所へ配置されたが・・・勇者が来るとは
好都合!勝負!」


あの〜・・・魔王を怒らしたのは貴方じゃないんですか〜?


「望む所だ!」


勇者も何故かやる気になってます
弱いくせにですね〜


「いでよ!我が分身、エメラルドブレーーード!」


手下は何かを出現させてます、もしかしてかっこいい
武器とか出るのでしょうね?


「一体・・・何が出るんだ・・・」


勇者も出現する物に興味があるみたいです


「これが!エメラルドブレーードだあ!」


しかし出たのは、ただの普通の箒でした
かなり期待はずれです
その場は凍りつきました

「・・・・は?」

「それが・・・エメラルドブレード・・・」


「・・・・もうちょっとマシな物がいいような・・・」


勇者達は、戦う気力を失っています
さあ?チャンスですよ?倒すのなら今ですよ?手下


「お前はどっちの味方だ!」

「ふ・・・このエメラルドブレードはな・・・
その場を凍りつかせやる気を無くし、それだけの為なのだ!
は〜っはっはっはっは!!」


「威張るなあああああ!!!」


勇者の会心の一撃が入りました


「ぐっはあああ!ばいばいするなら金をくれ〜!!」


やられ台詞としては、絶対にあっていないです
手下は、真っ二つに引き裂かれ消滅しました
こうして川の色も元に戻り、勇者達はそのまま旅を続ける事にしたのでした・・・
勇者達は、旅を続けています
何で旅をしてるかって?それはですね?
この三人は家の者にやっかいばらいされたんですよ〜(笑)

「違うわあ!!!」


まあまあ事実ですし?
魔王を倒しに行けって命令されたんでしょ?
だったらちゃんとやる事をやる!


「く・・・!」


「勇者様・・・いちいち態度を見せなくても・・・たかがなれですし」


「そうですよ〜戦闘の辛さを知らない人物ですから相手にしなくていいです」


む?私だって一応この話のメインなんですからもちろん参加していますって
まあそれはさておき、勇者達は一人の人物に出くわしたのでした
その物は装備品からして僧侶よりランクの高い賢者に見えます


「もし・・・お前達は、もしかして勇者パーティか?」


「何で名乗ってもいないのに解ったんだ?ってあれ?
これ何か前にもあったような・・・?」


「ほら・・・ここに書かれてある」


「や、やっぱり!」


勇者の服の胸にネームプレートが付けられていて
勇者と書かれてあるのでした、服をくれたのは父親です


「あのくそ親父!」


おや?前と台詞も一緒ですね
やっぱり勇者は単純だ〜


「まあ私達は、勇者のパーティですけど
何か用ですか?」


「私は、賢者と言う、そこでだ一つ頼みたい事があるのだが・・・」


勇者はそれを聞いて嫌な予感がするのでした


「もしかして・・・それって何かを退治する〜とかそういう奴?」


「まあそうなんだが・・・頼まれてくれるね?」


「嫌です」


おや?即答ですか?勇者のくせに人助けしないとは?
なんて極悪非道なのでしょうね〜?

「そうですよ〜何でですか?勇者様」


「だって嫌な予感がするから・・・」


「勇者様!これは正義を愛する者にとってイベント見たいなものですよ!
これは引き受けるべきです!」


僧侶は、目を輝かせて言うのでした
勇者は、かなり嫌がっていましたけど
結局賢者の頼み事を引き受ける事にしたのでした


「実はな?この先にあるお城に一緒に行ってほしいのだ?」


「どうしてですか?」


「まあそれは一緒に行ったら解る、さあ行くぞ」


勇者達は不思議に思いながらも、賢者と一緒にお城に行く事にしたのでした



「あの・・・・」


「ん?どうしたか?」


「これ・・・何ですか・・・」


勇者達は、お城に着いた後、中に入り広い部屋へと案内されたのでした
そして服を持たされたのでした


「これに着替えろと・・・?」


「そうだが?不服か?」


「当たり前だ!こんな恥ずかしい格好出来るか!」


「ふ・・・」


賢者は、いきなり勇者に飛び掛り一瞬の間に服を着替えさせたのでした
まさに神業的です


「あ?っておい!服返せ!」


「返して欲しくば、一緒にやるのだ!」


「は?」


「さあ来い!」


「おい手を掴むな引きずるな、袖を引っ張るな〜〜!!」

勇者は賢者に連れてかれたのでした
その頃、魔法使いと僧侶はと言うと


「いらっしゃいませ〜只今から、素敵なショーの始まりですよ〜」


「期待度アップで興奮間違いなし!寄ってって下さい〜」


魔法使いと僧侶は、何故かお城の門の所に立たされていて
渡された紙の内容を大きく読めと言われて読んでいるのでした


「ねえ・・・何で私達、こんな事してるの・・・」


「そうですね・・・これってただの勧誘員見たいな感じじゃないですか・・・」


感じじゃ無いです、完全に勧誘員ですね
ほらほらお客さんも集まってますし
これはサーカスと同じなのかも知れないですね〜


「まあいいか・・・勇者様がいませんと、旅を続ける意味ないですし」


「そうだね〜、勇者様が帰って来るまで、勧誘してますか〜」


魔法使いと僧侶は、勧誘を続ける事にしたのでした
一方その頃勇者はと言うと


「助けて〜〜〜!!!」


勇者はピンチになって逃げ回ってます
何故かと言うと、猛獣が勇者の事を追いかけているからでした


「さあ!勇者、その試練を乗り越えてここまで来て見なさい!」


「無理!て言うかてめえ〜何で安全な場所でくつろいでんだ!!」


勇者は逃げ回りながら賢者に文句言っています
文句言ってないで戦えよとか言いたいです、はい


「こうなれば剣で応戦だ!」


勇者は剣を構えようとしました


「あ・・・・?」


勇者はある事に気がつきました、それは
剣が何処かに消えてたのです、さあ何故でしょうね?


「あ、そうそう君のおんぼろの剣なら私が預かってるから、素手でその猛獣を倒してな」


「てめえ〜涼しい顔をして飲み物飲みながらさわやか〜に言いやがって!」


さあ勇者、これは素手で倒すしか無いですよ?
頑張ってね〜♪

「無理無理!素手で倒せるか!こんな猛獣!」


え〜?勇者なのに倒せないのですか〜?


「これに勇者は関係ない〜〜〜!」



そしてどうなったのかと言うと?
勇者はあっけなくやられ瀕死の状態になってしまいました
まあ無理もありませんね〜?なんせ弱い勇者だし?
こうなる事は解ってましたから♪


「さて・・・私の出番だな・・・」


さっきまで涼しそうに飲み物を飲んでいた賢者が立ち上がりました


「はあ!ミラクルメディカルライフ!」


また変な呪文が出ましたな〜
勇者は、その魔法を受けて完全回復したのでした


「あ・・・?」


「いかがでしたか?我々のショーは?」


最初からずっと光景を見ていた観客達は、拍手喝采になったのでした


「もしかして・・・俺、やられ役かよ・・・」


勇者は傷ついたのでした
こうしてショーは無事?に終わったのでした
勇者は、賢者にぶちかまそうとしましたが逃げられて悔しい思いをしたのは
言わない事にしますね〜ってもう言っちゃたかww

〜第三幕〜


勇者達が、のんきに旅を続けている一方
魔王の城では、壊れたので復旧作業をしていたのでした


「む・・・何故我の城を自分で治さなければいけないのだ・・・
まったくあの手下め!今度会ったら八つ裂きにしてやる!」


「魔王様、その事でお話があります」


「何だ?申してみよ」


「その手下ですが、勇者達に会って死にましたよ?」


「は?」


魔王は驚きました、まあ無理もありませんね〜
嫌がらせで地方に飛ばしたのが二度と帰って来なくなったんですから


「それで・・・あいつは何と言っていた?」


「それがですね・・・空の彼方に・・・つまりお星様になったみたいです」


「はあ〜?」


魔王は、またまた驚きました


「あのやろう〜!城を壊しておいて罰としてあそこに飛ばしたのに、それが
お星様になっただあ〜?」


魔王はかなり怒っています
まあ仕方がありませんね
原因は、魔王にあるのですから〜


「それでですね、勇者と名乗る御一行は、のん気に旅を続けている見たいです」


「なら!お前がその勇者と名乗る輩を止めて見せよ!」


「え〜〜〜〜嫌ですよ、まだ死にたくありませんし?」


おいおい上司の命令を無視して自分勝手に言ってますよ?
これが昔なら切腹物ですね〜


「そうか〜死にたくないか〜ってこら!、お前は我の部下だろう!
我の命令は絶対の筈だ!さっさと行きやがれ!」


魔王は、無理矢理魔法で勇者が居ると思われる所へすっとばしました


「魔王様〜〜あんまりです〜〜〜」


悪魔の叫びも空しく、飛ばされたのでした
一方その頃、勇者メンバーはと言うと?


「ここって凄いなあ〜!」

「ええ!そうですね〜」


「かなり楽しいです〜〜!」

勇者達は、町にいてその町で行われているショーを鑑賞中でした
おい!勇者何だからさっさと魔王退治に行けよこら!とか言いたいです、はい


「いやいや本当に楽しいね〜」


聞けよ!人の話を!
勇者達は、ショーに夢中みたいです
そんな時上空から何かが降ってくるのでした


「ねえ勇者様・・・」


「何?」


「上から何か降って来るんですけど・・・」


勇者はそれを聞いて上を振り向きました
すると空から悪魔が叫び声を挙げて降りて来ます
その光景は余りにもかっこ悪く見えたのでした


「うわ!・・・って何だこいつ・・・」


「勇者様、空から振ってくるとは、人間では無いですね」


見りゃ解るでしょ?どう見たって人間じゃ無いです


「ああ〜無理矢理かよ・・・ってもしかして勇者達か?」


空から降って来た悪魔は、勇者達を見て言いました


「そうだけど・・・こんな町中に出てバカじゃないのか?」


「俺がここに来たい訳じゃ無かったんだ!魔王様無理矢理・・・」


「お前も苦労してんだな・・・」


おいおい勇者が悪魔に同情するなよ・・・


「まあ来たからには勇者!覚悟!」


悪魔は、いきなり勇者達に攻撃を開始するのでした


「勇者様戦いましょう!こうなればやってやります!」


僧侶は、何故か気合を溜めてます、何か必殺技でも出すのでしょうか?
僧侶って回復技とかメインですのに何故でしょうね〜?


「はあ!熱血爆砕拳!」


えらくかっこいい名前の技を言っています
僧侶は、空中にジャンプをして回転しながらパンチを繰り出しました


「ぐほ!何なんだこいつは!」


「確かに・・・」


勇者もそう思っているのでした


「今度は私の番よ!はあ〜〜!!」


おいおい魔法使いまで気合を溜めています
何故でしょうね〜


「火の力よ!閃光に稲妻よ!これを食らいなさい!エレメンタルバード!」


はい?かっこいい台詞を言った割には、バードって・・・
魔法使いは、杖から火と稲妻と風を出しました
えらく豪華ですね〜


「こいつも変だ〜〜〜!!」


悪魔は、魔法使いの攻撃をもろに食らって、吹っ飛ばされました


「うわあ!オムライスにケチャップかける人とマヨネーズかける人がいた〜〜〜!!」


またまた変なやられ台詞ですね〜
悪魔は、それを言った後何処かに吹っ飛んで行ったのでした

「終わった・・・さて!ショーの続きでも見るか〜」

勇者達は、とりあえずショーを楽しむ事にしたのでした


〜第四幕〜


さてさて、勇者達は村に着きました
何で村に着いたかって?それはですね〜
たまたま旅をしていたら偶然見つけたから寄る事にしたみたいですね
ちなみにこの村の名前って何とか村って言うらしいですよ?


「何とか村?変な名前だな・・・」


勇者に言われたか無いと思いますよ?
だって名前が勇者だし?


「まあまあ中に入ってみましょうよ」


「そうですよ!何か魔王の情報が聞き出せるかも知れませんし?」


勇者達は、とりあえず村の中に入る事にしました
村に入ると、ちょうど祭りをやっているらしく村人達が踊っていたのでした


「勇者様?何か楽しそうに踊っていますけど・・・」


「けど・・・?」


「中心に崇めている物がちょっと・・・」


「え?」


勇者は、魔法使いが言ったので村人達が踊って囲んでいる物を見て驚いたのでした
それは何故かですって?それはですね〜
何かの恐ろしい仏像に呪、と書いて奇妙なダンスをしていたからですよ〜


「こ、ここは変な宗教でもやっているのか・・・」


「勇者様・・・私・・・あまり関わらない方がよいと思うんですけど」


僧侶の言った事もごもっともです、だってこんな怪しい村人達がいるんですからね〜
どうします勇者様?話し掛ける勇気ありますか〜?


「そんなのは・・・・無いわああ!!」


ですよね〜所詮勇者ですし?
そんな勇気あるわけありませんよね〜


「む?貴様等は?旅人か?」


あ、見つかっちゃいましたよ?
どうします?勇者様?


「ええ、そうですよ〜」


「ならば・・・今の儀式を見たな?」


「見てないです!見てないです!見てないです!儀式って何の事ですか!?
俺はそういうのに全然関係ありませんから!」

お?何故そこまで否定するのでしょうね?
一部始終を見たって言うのにですね?


「え?勇者様?見ましたのに?」


「見てない見てない!嘘をつくなあ!」


嘘をついているのは勇者の方ですよ?
いくら関わりたくないからって見なかった振りをするなんて・・・
勇者のかざかみにもおけませんな〜


「何とでも言え〜〜!」


「でも、見られたからには・・・!」


「ま、まさか・・・」


勇者は、身の危険を感じました
まあ無理も無いですよね?
変な儀式を一部始終見てしまったんですから?
こうなれば死とか有り得るかも知れませんね〜


「見られたからには・・・儀式に付き合ってもらう!」


「は?」


ちっ違いましたか


「おい・・・今、ちっって言ったよな?」


いえいえ言ってませんよ?何言ってるんですか?
まあそれは置いといて、村長は勇者達に儀式の手伝いをしろとか
ほざいているのでした


「何故?俺たちがその変な儀式に付き合わなければいけないんだ?」


「この儀式はな!日照りが続いているので雨を降らす儀式なのだ!
お前達は、勇者のパーティだろ?だったら人助けと思って手伝え!」


「勇者様?私達は一応正義のパーティですから手伝いましょうよ?」


「そうですよ人助けは正義の役目、存分に助けましょう〜」


「・・・・解った・・・でも一つ聞きたい事があるんだけど?」


「何だ?」


「その仏像に呪って書いてあるのは?すっごい気になってんだけど?」


そうそう変な仏像に呪ってあり得ないですよね〜


「これか?これはだな?お洒落だと言うかただの飾りだ、気にするな」


「は?気にするって」


勇者達は、とりあえず村人と一緒に雨乞いの儀式をする事にしたのでした
しばらく経つと、雨雲が見え始め雨が降りそうになったのでした


「お?これなら降るな!」


村人は喜びの顔を浮かべてます、しかし不幸な出来事が村を襲ったのでした
それは・・・雨が降ったのは良いんですけど、余りに効きすぎて雷が落ちて
村が全滅しちゃったんですよ〜


「あ・・・」


「これは・・・雨乞いしたって村が無くなっちゃえば意味が無いですよね・・・」


まったく持ってそのとおりですね
やっぱり仏像の呪いのせいでしょうかね〜


「そうに決まってるだろうが〜〜〜〜!!!」


勇者は、無駄な踊りをした事を後悔しているのでした・・・
そして勇者たちは旅を続けます
勇者達は、何所まで進んだのかと言うと?
山に来ていたのでした、その山は木が生い茂り雑草がぼーぼーと
生えているようですよ?


「俺に言っても・・・なんて答えたらいいんだ?」


いやいや貴方に何も言ってませんし、聞いてません


「あ、そう」


「勇者様〜、山に着きましたよ?どうします?」


「そうだな・・・とりあえず・・・」


「とりあえず?」


「休むか・・・疲れたし」


「そうですね、日も暮れて来たし休む事にしましょう」


おいおい山の野宿は、危険がいっぱいなんですよ?
どうするんですか?そのまま寝そべって寝てしまうんですか?


「とりあえず木の木陰で休息をとるか」


ちっ!地面に寝そべると思いましたのに


「おい・・・またちって言わなかったか?」


気にしないでくださいよ〜
勇者達は、木の木陰で休む事にしたのでした
そして夜になりました


「なあ・・・」


「何です?勇者様?」


「こんな夜遅いのに、叫び声らしき声が聞こえるんだけど?」


「あ・・・本当ですね、何かいるのでしょうか?」


何かいなきゃ叫び声なんて聞こえませんって?
勇者達はそんな声でびびってるなんてたいした事無いですね〜


「おい!誰がびびってるだって?」


まあまあそう怒らないで、平常心でいきましょうや〜


「あ・・・貴方達・・・」


ほら?勇者の声で、誰かに発見されちゃった見たいですよ?
背格好からにして少女のようです


「ん?お前は?」


少女は、勇者達の事を見ていきなりこう言いました


「・・・・・ださ!何?その格好?笑える〜ww」


うんうん私もそう思いますよ〜
だって勇者の格好ときたら、かなり恥ずかしい格好でもあるからね〜
胸にネームプレートがついてるし?


「てめえ・・・いきなりやって来て言う事はそれか!?」


「まあまあ勇者様、そう怒らないで下さいよ」


「そうですよ、いきなりやって来て貴女、失礼ですよ?」


「あ・・・すいません・・・面白い格好をしていたからつい本音を・・・
私の名前は、ケイ、一応この山の調査員なの」


「山の調査員・・・?」


「そうこの山の植物や動物、昆虫そして何所に秘密部屋、洞窟
ありとあらゆる情報を調べているのよ〜お〜っほっほっほ」


ケイと名乗る少女は、自慢気に話しました


「それで?何でこんな夜遅くに山の中にいたんだ?」


「あ、そうだった、私・・・変な奴に追われてるの
貴方達、一応勇者パーティでしょ?だから助けてくれない?
どっちかといえばそこに二人いる僧侶と魔法使いに退治して欲しいかな?
この勇者、なんか使えなさそうだし?」


いい所に目がつきましたね〜そうですよ
勇者が戦ったって負ける確立が高いですからね〜ww


「おいこら!何で俺に言わない!と言うかお荷物か?俺は!」


はいそうです、はっきり言って徒のリーダーです


「だってあきらかに弱そうなんだもん
剣だって何?ぼろぼろじゃない」


確かにそうです、勇者の剣はぼろぼろになっています


「・・・・くそ!剣さえ新しければ!」


そう言う問題ですかね〜?
何か全然違うような気もしますけどね?


「勇者様、このさい引き受けましょうよ?」


「そうですよ〜、私達がサポートしますし、それに
こんな夜に女性を追いかけるのは悪党に決まってますしね」


「一つ言ってなかった事あるんだけど?」


「何ですか?」


「悪党じゃなくて、悪魔なのよ・・・ほら」


ケイは、何所かを指差しました
その先には、悪魔が凄い形相をしてこっちに向かって来ているのでした


「あ、本当ですね」


「でしょ?」


悪魔は、勇者達の前に立ち止まって、ケイの姿を見てこう言ったのでした


「てめえ!よくも!」


「あの〜一応聞いとくが、こいつに何されたんだ?」


勇者は、悪魔に聞いてみる事にしました


「人が気持ちよく寝ている所を、調査する〜とかほざいていきなり爆破しやがったんだ!
それだけじゃないぞ!空を飛んでいたらいきなり槍を投げつけて来るし!こいつは危険人物だ!」


おいおい悪魔より酷い奴がここにいましたよ・・・


「あら〜?そんな事しましたっけ?記憶にございませんわ〜?」


おいおい?ケイは知らない振りをしてますね?
悪魔も可哀想ですね〜


「おのれには優しいとか言う感情はないんか〜〜!」


悪魔は泣き叫びながら怒っています


「ねえ…勇者様?」


「なんだ・・・?」


「これは・・・どっちの味方をすればいいんでしょうね・・・」


「そうですね・・・なんかどうでもよいような気もしますし・・・」


「そうだな・・・」


「ね、お願い!こいつを退治して、頼むわよ!」


「おいそこのお前ら!この極悪非道の女を成敗するのに、手伝え!」


あらら〜まさかこういう展開になるとは?
どうします?勇者様?


「どうするって・・・よし!」


お?何か思いついたみたいですよ?
何でしょうね~?


「こうなれば・・・見なかった事にして逃げるぞ!」


はい?出した結果が逃亡ですか?
おいおい・・・


「・・・まあ仕方がないですよね、これはどっちも加勢できませんし」


「そうですよね・・・ここは見なかった事にして立ち去りましょう」


勇者達は、ケイと悪魔が言い争いをしている最中にとっととその場から
立ち去ったのでした


「あれ?あいつらがいない!」


「あ、本当だ・・・」


その後どうなったのかと言うと?
ケイと悪魔は、言い争いじゃらちがあかないので結局バトルして戦ったのでした
そして決着は・・・お互い戦闘力高いので決着はつかなかったのでしたとさ
勇者達は、相変わらず旅を続けています
まったく・・・いつになったら魔王を倒すのでしょうね〜?


「そんなの・・・知るか!」


おや?そう言う態度はよくないですね?
勇者のくせに?


「てめえ・・・」


さてさて勇者達は、旅を続けているのでした
そんなある日、一人のまがまがしいオーラを放つ人物がいたのでした


「くそ・・・勇者め!私の事をぶっ飛ばして!」


そう勇者達の事を恨んでいるのは、以前、勇者達に倒された術者なのでした


「こうなれば!あいつらに復讐してやる!」


言っときますけどこれはあくまで見習い勇者です
「見習い勇者〜術者の逆襲〜」とかじゃ無いです、はい


「さて・・・あいつらは何所にいるかだな・・・って」


術者は、驚きました、何故ですかって?
それはですね?探そうと思っていた相手が、前からやって来たからですよ〜


(前からやってくるじゃん、どうして気がつかなかったんだ?)


それは、貴方が考えていたからでしょ?
勇者達は、術者の前からやって来るのでした


「よし、丁度いい所に勇者達がやってくるな?復襲してやる!ふっふっふ」


一体どんな復襲をするのか楽しみですね〜?


「・・・・なあ」


一方勇者達はと言うと?


「何ですか?勇者様?」


「なんかさあ・・・こっちの道で合ってるのか?」


勇者の言う事も一理ありますね〜
だって先に進んでいくと、何故か遊技場あり、町が見えるのですからね?


「そうですね・・・」


魔法使いは、ちょっと考えた後、言いました


「合ってないかも知れませんね〜」


「なら意味ないだろ〜!」



「まあまあ勇者様、旅をしていればいつか見つかりますって」


おいおいそんな曖昧でいいのでしょうかね?


「ちょっとそこの貴方達」


勇者達に話し掛けて来る者がいました


「はい?何ですか?」


(ふっふっふ、変装しているのでばれてないな)


ばれて無いんじゃなくて解らないんじゃない?
だって魔道服じゃなくて普通の服ですからね?


「この健康茶をいらんかい?ただいま無料で配っているですよ?お一つどうですか?」


術者は、勇者達にお茶「美味!ミラクル茶♪」と書かれているお茶パックを勇者達に見せました
ミラクル茶って・・・あきらかに怪しい名前のお茶ですなあ〜


「え?いいんですか?ありがとうございます」


おいおい即効貰っちゃったよこの人
勇者には怪しいとか思う感情は無いのかな?


「勇者様が、貰うなら私も貰いますね〜」


「あ、私も貰います〜」


「ありがとうございます、早めに飲んで下さいね?ふふふ・・・」


術者は、その場からぱっと逃げ去りました
そして勇者達に気がつかれないように、後からついて来るのでした
はっきり言ってストーカーですね〜


「五月蝿い!・・・まあこれで勇者に、あのお茶を渡したのだからな・・・ふふふ」


やっぱり怪しいお茶だったんですね〜
毒薬ですか?


「あのお茶はな?飲むと一瞬で三途の川が見えると言う優れもののお茶だ、きっと今頃
飲んで倒れているに違いない!」


術者は、勇者達が何時の間にか見えなくなったので、先に進みました


「あ・・・あれ?」


術者が驚いたのも無理がありませんね〜
だって、勇者達ったら元気そうに歩いているのですからね〜?


「おい・・・・あのお茶は、どうしたんだ?」


術者は、勇者達に向かって言いました


「あ〜あれ?飲もうとしたら、風でお茶の葉が飛んでって、なくなっちゃったんだけど?」


なんと言う悪運強いですね〜
勇者だからかな?


「くそ!失敗か・・・」


「で?貴方?何なんですか?」


「私か?私はだな・・・」


「あ、解った、商売人だ」


「はいこの商品は300G(ゴールド)ですよ〜って違う!」


「じゃあ?何屋さん?」


「何屋さんでも無いわ!私はだな・・・お前達に倒された者だ!」


術者は怒っています
まあ無理もありませんね〜


「倒された?」


「う〜ん?」


「・・・・誰?」


どうやら三人共、覚えていないようです
酷い人たちですね〜
あ、私も覚えてませんね〜?誰ですかこの人?


「ナレーションまで忘れるな!私は、術者だ!」


「術者?あ〜そういえば倒したような気が」


「あ、私もそう感じます」


「敵だったら最初に言って下さいよ?解りませんって」


「みりゃ解るだろ〜!」


いやいや普通の服ですので、見た目だけでは解りませんって


「こうなれば術で倒してやる、勇者、覚悟!」


術者は、何所からか杖を取り出して呪文を言いました


「勝負って・・・やだ」


「は?」


術者は、それに驚いて呪文を言うのをやめました


「どうしてだ!」


「だって・・・めんどくさいし」


「そうですね〜同じ相手ともう一回戦いたくありませんしね?」


「うん、こうなれば逃げちゃいましょうか?勇者様」

「おう!」


おいおいこれが本当に正義の味方でしょうか?
勇者達は、術者から逃げ出しました


「おいこら!待てって、あ・・・」


術者はある事に気がつきました、それは・・・
術を途中で止めてしまったので、大きい光の玉が術者の上にあるからでした


「もしかして呪文を言うのをやめたから・・・」


はいそうです、大きな光の玉は、術者に直撃したのでした


「ぎゃあああ!こんな終わり方、嫌だ〜〜!!」


確かに嫌ですね、自滅なんて
術者は、術をもろに食らって消滅したのでした


「結局・・・何だったんだ?あいつは?」


「そうですね?勇者様」


「勇者様?後ろの方に大きな光があったけど何かあったんでしょうかね?」


「さあ?まあ旅を続けるとするか」

勇者達は、何事も無く旅を続ける事にしたのでした






〜エピソード2に続く




⇒To Be Continued...

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