彼の声〜12〜 |
作者: 愛 2009年06月03日(水) 19時16分28秒公開 ID:91TfIFypgqc |
電話をきったあと、私は一瞬迷った。 (きって良かったのかな・・・どうしよう・・・) 朝だが心配そうに言った。 「彼氏なのか?どうしてあんな切り方したんだ?」 「え?・・・・だって・・・」 「本当は会いたいくせに、俺に気使って断ったりするな。」 「浅田はどうして私の心配してくれるの?」 「・・・・・好きだから。」 「私、馬鹿だからあいつとまたやり直しちゃうまもしれないのに・・・」 「言ったろ?俺は自分の力でお前を振り向かせる。弱みに付け込むのは嫌だ。」 「そんなこと・・・・浅田は・・・」 「行け!・・・呼ばれてるんだろ。早く行くんだ。」 「でも・・・。」 「好きのやつの悩みは解決してやりたいし、だから行ってくれ。」 「分かった有難う!浅田!」 私はもう一度勝田に電話をかけながら走った。 ぷるるるー 「はい。・・・・」 「勝田?!今どこ?・・・」 「公園。」 「近所の?第三公園?じゃーまてて!」 そして電話を切ってすぐに走った。 公園につくとベンチにすわっていた。 「勝田!ごめん。。。」 「いいよ。会いに来てくれてうれしい。」 「ごめんね・・・私・・・・」 私はなぜか泣いていた。 本当は会いたかったから。 「泣くなよー。バカ。」 「だって・・・」 「会いに来てくれてありがとう。」 そして私たちは抱き合った。 ふと周りを見回すともう真っ暗だ。 「帰ろうか・・・。」 「うん。」 「一人で帰れるか?」 「うん・・・・大丈夫・・・・。」 「じゃーまた時間が取れる時に・・・会おう・・・」 「まって!一緒に帰る。」 「でも家離れてないか?」 「私の家に来て。今日親いないし、明日は土曜日だよ!」 「・・・大胆。ってか子供の言い方・・・。」 「いい?!・・・・ダメ・・?」 「・・・はぁー仕方ない。いいよ。」 「やった!じゃー私がごはん作る!いいね!決定だからね!」 そして二人は家に向かった。 |
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