現代版桃太郎〜その後〜
作者: 真佐人   2009年06月05日(金) 19時26分16秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
さてさて、桃太郎は、育て親、お爺さんとお婆さんの策略にまんまとはまり
騙されていたのでした


「くっそ〜あの!くそ親父!とくそ婆!俺をはめやがって!」


桃太郎は、真っ赤になって怒っています
まあムリもありませんね〜、毒団子?持たされ紙の剣で戦えって
感じでしたからね〜


「まずは!あいつらに復讐しないと、気が許さないぜ!」


桃太郎は、お爺さん、お婆さんが何所に行ったか、探す事にしたのでした・・・
一方その頃


「おい・・・しっかりしろキジ!」


桃太郎に、毒団子?喰わされた犬と猿を、雉が叩き起こしたのでした。


「う・・・一体何が、あった・・・」

「頭がずきずきして、痛いワン・・・なんか、前の記憶が飛んでいるみたいだワン」


「大丈夫か?キジ?」


「ああ、何とかな・・・でも、俺達、何してたんだっけ?」


「忘れたのかキジ!お尋ね者の桃太郎を、俺達、トリオ・ザ・アニマルで桃太郎を捕まえようとしてたんじゃないかキジ?」


「そうだった!桃太郎は、何所にいるワン!」


「桃太郎は・・・とっくに逃げたキジ・・・」


「何だとワン!」


「すぐに追いかけるぜ!tって・・・何所にいるんだ?」


「さあキジ・・・」


「しっかりするのだワン、見つからないんじゃこっちから探しに行くワン」


「そうだなキジ・・・よし!桃太郎を探すキジ!」


「おお〜!」


こうして、トリオ・ザ・アニマルは、桃太郎の事を探す事にしたのでした
一方桃太郎はと言うと


「何所にいるんだ・・・?あいつらは!」


桃太郎は、お爺さんとお婆さんを探すのでした
しかし何所を探しても見つかりません
もうあきらめようか…と思ったその時、奇妙な事を聞いたのでした。


「ん・・・何だって!」


そう、それは、たまたま二人連れで歩いていた旅人達が、話していた
内容は、「桃太郎と名乗る悪人が、都を制圧しつつある」と言う事でした。


「あいつら…、人の名を語って、悪さをするとは・・・許せん!」


桃太郎は無理矢理、話の中に入り、情報を聞き出し、お爺さん達が
いると思われる都に行く事にしたのでした。


〜都〜

「お爺さん・・・ここも、貧しくなったのう・・・ククク」


「そうじゃな!でも、我々ピーチ・ダークズは永遠に不滅なのだ!」


都の大きな御屋敷の中、そこにお爺さんとお婆さんが、豪華な服を着て
優雅に暮らしていました。


「我々の悪さを起こした張本人は、桃太郎となっておるからな?
桃太郎には、罪を被って貰おうとするかの?フェッヘッへ!」

お爺さんは、前の性格と随分違っており、お婆さんもあくどくなっているのでした


「ボス!大変ですぜ!」


そこへ、一人の黒装束(クロショウゾク)を被った者が、お爺さん達に話すのでした


「何事だ!一体!」


「は!、桃太郎と思われる人物が、この都に向かって来ております!打ち滅ぼしますか?」


「そうだね!戦の準備をしな!桃太郎を迎え撃て!」


「御意!」


黒装束の者は、礼をした後、即座に移動したのでした


「ついに桃太郎も、ここまで来たか・・・」


「ここも長居は無用じゃな・・・逃げるか」


「それもそうだな!」


こうしてお爺さん達は、逃げる準備をするのでした
その頃


「くぉら〜!爺ども!何所だ〜!」


桃太郎は、ブチギレ寸前で言っています
まあ、ムリも無いでしょうね〜


「そなたは、桃太郎か?」


「ああ!そうだ!」


「なら・・・成敗!死ねえ!」


黒装束の者は、銃を取り出し、桃太郎に向けて構えました


「え・・・飛び道具・・・?」


そう、桃太郎は、こう思いました
これじゃ勝てないって・・・何故なら
桃太郎の装備は、紙の剣と黍団子だけなのでした


「死ねえ!」


ババババンとすざましい銃声が響き、桃太郎に向けて発砲しました


「うわあ!!!!」


桃太郎は、ギリギリで避けています
しかしそれも限界の様子です
桃太郎は、息を切らしているのでした

「覚悟!」


黒装束の者は、再び、銃を桃太郎に向けました


「今度こそ!死ねえ!」


その後、どうなったのかと言いますと・・・


「な・・・に〜!」


何故か撃ったのに、弾が出なくて弾切れのようでした
その隙を狙って、桃太郎が黒装束の者をボコボコにしたのでした

「よっしゃ!勝ち〜!」


酷い戦法ですが、桃太郎は勝ちました
黒装束の者が、倒れたのを確認すると、急いで都に行くのでした


〜またまた都〜


桃太郎は、都に着いて、お爺さん達の事を探すのでした
しかし何所を探しても見つかりません
大きな御屋敷に乗り込んで、そこで一枚の紙切れを見つけました


「ん・・・?これは・・・まさか・・・」


桃太郎は、その紙切れに書かれている内容を読みました


「さようなら〜桃太郎、一足遅かったね〜ばばば〜いだあ!?
ふざけるな〜〜〜〜〜!!!」


桃太郎は、またもや逃げられたお爺さんとお婆さんの事を恨みました
そして直ぐに、捜し始める事にしたのでした・・・
一方その頃


「なあ・・・俺達・・・」


「何だキジ・・・?」


「迷ってないか?ここ何所だ?」


「さあワン・・・見覚えが全然無いワン・・・」


トリオ・ザ・アニマルは、見覚えの無い場所に辿り着いていたのでした


「これじゃ・・・」


「俺達・・・任務失敗だなキジ・・・」


「そうだなワン・・・」


トリオ・ザ・アニマルは、呆然とした表情で空を見上げているのでしたとさ
めでたしめでたし〜


■作者からのメッセージ
真佐人です、前に投稿した現代版桃太郎のその後を書いてみました。
こうしてみると、お爺さんお婆さん・・・根っからの悪人かな・・・と思います。
色々と投稿しておりますが、基本的にギャグとか学園物が得意な感じです。
よろしければ見てみてくださいませ〜

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