天然天使の奏でる旋律 協奏曲第7楽章 |
作者: なぁび 2009年06月07日(日) 20時18分05秒公開 ID:/dxzQ0Wmf36 |
私が倒れて、それ以降澪姉もみきひーも私もなんだか関係はぎくしゃくしたものになってしまった。 「おはよー!澪姉!みきひー!宿題やった?」 なんて、私は明るく言ってみる。 「あ、おはよー奏…えぇ、やったけど、まさか、奏、やってないとかないよね?」 「あはは、まっさかぁ!みきひーじゃあるまいし!」 「って、俺?残念、今回はしっかりやりました!」 「今回は?私がメールで言ったからでしょ?」 「…ちぇ、まーそうなんだけど!…」 いつもなら、そこから昨日何テレビ見た?とか今月号の「じゃんじゃか(雑誌)」読んだ?とか…。 そういう話になるのに…ここで話が途切れる。 気まずい。 「そ、そういえば…今月号のじゃんじゃか…の、全サ応募する?」 「あー!ドラマCD?私迷ってるんだよねぇ…なんならみきひーにでも借りようかな?なんて」 「…俺まだ買うって決めてないし!」 澪姉が頑張って話題を振ってくれたけど、なんか、いつもと違う気がする。 「明日コミックス発売日じゃん?買う?」 「私パス〜。来月発売の方が欲しいから」 「私も今回はパス。私も奏と同じ先生の欲しいから」 「ちぇーなんだよ。じゃあ俺の貸すからどっちかその先生の貸してくれよな!」 「「はいはい…」」 「……」 また、話題終了。…この空気、ちょっと…。 キーンコーンカーンコーン…。 そこでちょうどベルが鳴って担任が入ってくる。 私たちはちょっとホッとして席に着く。 本当に、いつまで続くのかな?この関係は…私、嫌になっちゃうよ、正直。 2人っきりにさせてあげようかな?とは思うんだけど、それとなくってのが難しいし…。 私たちの問題は、山積みだった。 |
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