―最強者達の物語―10 | |
作者: 零 2009年06月26日(金) 18時14分53秒公開 ID:NqbpUpPD62U | |
微かに差し込む光。 それは絶対に善と、確信出来るの? ―最強者達の物語―10 「つ、疲れた・・・」 此処、応接間で紗那はかなり疲労していた。 応接間は本来の役割を果たしておらず、特別な生徒だけが入れるちょっとした喫茶室となっていた。 「お疲れ様です、竜ヶ崎様」 「また任務?理事長も懲りないよね」 カウンターの傍でにっこりと微笑むのは、喫茶室で働いている 『レーリ・サンシャイン』という少女だ。 その横で憎まれ口を叩いているのは『メランコリア・サンシャイン』 2人とも髪色が違うだけで、瞳は同じの双子である。 「ありがとレーリ」 「姉さんもこんな奴に・・・」 とメランコリアは口を尖らせる。 「煩い、 紗那の脳内ではメランコリア=憂鬱となってしまっているので メランコリアの事はずっとそう呼んでいる。 「ラリアもそう噛み付かない―――嗚呼、竜ヶ崎様。理事長からの連絡です」 姉のレーリに言われ、流石のメランコリアも大人しくなる 『理事長からの』という言葉に反応し、紗那は目をレーリに向ける。 「理事長は何だって?」 「はい。14:00に理事長室に来る様にと」 滅多にない理事長からの呼び出しで、紗那は目を細めた。 「サンキュー」 そしてすぐに応接間を出て行き、いつもの様に歩き始めた。 ――――― 「クスッ・・・馬鹿ね」 「・・・・・・あれでいいの?」 「あら、何の事」 「だって・・・あいつはランクAじゃない!簡単に進む?もっと強引なやり方だって」 「お客様は大切に扱わないと・・・・・・それに 「・・・仕方ない、姉さんの発案なら」 「頼んだわよ、 そう言い,少女は小さい口をゆっくりと三日月型に引き上げた。 ⇒To Be Continued... |
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