響き渡る旋律 05 卒業コンサート |
作者: 李兎 2009年07月14日(火) 20時54分45秒公開 ID:Qj8EA/n0Njg |
05、卒業コンサート 奏と湊は他の書記と会計と共に生徒会室の隣の会議室にいた。 窓の外からは部活動をやっている生徒達の声が聞こえた 「………どうしますか奏」 書記の真崎 優羽が会長の奏に意見を求めた。 しかし本人はまだ考え中だった。 「三送会は吹奏楽部の演奏と各学年かクラスからのお礼の言葉だよね?これ以上必要あるの?」 「湊さんが何かを増やした方がいいって言ったんですよ。面倒くさい」 唯一の一年会計の久遠 冬華が溜息を付きながら発言した。 「うちが言った」 湊の発言は奏と優羽と冬華を毎回悩ませる発言が多かった。 いい意見の時はいいが面倒な発言は頭が痛い。 「湊はいったい何をしたいの?」 「コンサートがいい」 「何処の人がコンサートなんてやるのさ」 「うちら」 「奏さん。湊さんが何を言いたいのか理解してください」 「うちと奏と流依と流音と響のバンド“KARMA”のことだ」 「「「KARMA」」」 一応はリーダーの奏はバンド名で驚いていた。 後の二人は湊の発言に驚いていた。 「そんなバンドは聞いたことは有りませんよ」 「だって初めてだもん」 「別にいいんじゃないですか。私は面白そうですけど」 案外反対すると思っていた冬華が賛成をしてくれた。 後は優羽に判断が下された。 「私も構いません。その代わり!奏も湊も良いコンサートにしてね!」 「うちが居る限りは安心しろ」 「頑張るね」 「………兎に角もう会議は終わりですね」 一人でもう帰るき満々だった。 携帯を取り出して片手でメールを打ち始めた。 「これで生徒会会議おわり!!!」 「その三送会で卒業コンサートとして演奏するのだな」 響が節約していった。 「私はいいと思うよー」 「まあ三送会まで後一週間だけだけど」 「「一週間!?」」 奏と響がハモった。 二人とも後一週間で三送会がある事を忘れていたらしい。 特に響は顔が青くなった。 「本当に一週間で出来るのか」 「うちは出来ると思うぞ」 「じゃあお世話になった卒業生達にいい演奏を聴かせようね!」 「「あぁ」」 「「うん」」 残り一週間の短い期間でいい演奏で 至高の奏。感動させる旋律を創りだすことが出来るだろうか? |
|
■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集 |