ジュエルプリンセスshinig 第16話 空上姉弟、大特訓?(前編)
作者: 夏姫 みの  [Home]   2009年07月29日(水) 19時19分32秒公開   ID:I3pQytENAQc
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晴れてしゅうくんも生徒会に戻って、とりあえず平穏な学校生活を私は送っています。
そして、今日は終業式の日で明日から夏休みです!

「明日から夏休みだけど、皆どこか行く予定ある?」

叶氣かなきは皆に聞く。
 夏休みって……ほら! 生徒会で花火とか見れたらなーとか。そーゆーことを思うんだ。私の場合。

「そうだなー。特に無いけど」

ようが言う。

「ええ、特に何も……。ですが、私と有紀ゆうきは8月の下旬当たりに、新潟と名古屋に行くのですわ。家族と」
「はい。旅行です」

2人してニッコリとして笑う。空上姉弟の笑顔は、キラキラと空を見てる感じだ。
じゃあ、しゅうくんは……?

「秀くんは何か夏休み予定はあるの?」
「……別に、特に無い

やはり、いつもの無口無表情だ。

「にしても、何でこんなことを聞くんだ?」
「えーっと……皆で、最近オープンしたばかりの近くのプールに行こっか!! って……ダメ…かな?」

私は自信なさげに言う。

「いいですわ! 姫様プリンセスのお誘いは、例えお通夜でも必ずそっちに行くんですもの!!
「ボクも姉さんと同じです。でも、お通夜とかそこまでは……ですが」
「オレも! 叶氣の誘いはどんなのでもいいし♪ な、秀」

秀くんはコクリとうなずく。よかったー……。皆行くって言ってくれて。

「いつにしましょう?」

有紀くんは早速メモとボールペンを持つ。

「そうですわねー……今月中(7月)の25日でどうですか?」
「いいね。そうしよう」
「ああ」

秀くんもうなずく。
今月の25日……後一週間かー。楽しみだなー♪


私たちは、その一週間が待ちきれなかった。





そして、約束の日になった一週間後――。





「水着どうしようかな?」




実は私、ビキニとか着るのが苦手なんです!!! 水着はあまり刺激の強い物はやめよう……。
 私が選んだのは、青い水着で上下に分かれている。そして、青いリボンがついた白いスカートがついてるものだ。コレのほうがなんとなーくだけど、安心できる。しかも、夏らしいマリンコーデっぽいし。

「準備はできたよね! さて、行きますか!!」

そして私は、勢いよく扉を開け外に出た。




外はかなり暑い。もう夏だよー! と、セミが鳴きながら言ってる気がする。

「おっ! 叶氣!! 来たのか」

 木陰に陽が待っていた。ついでに秀くんも、読書しながら待っていた。でも、空上姉弟がまだ来ていない。ケータイを見てみると、待ち合わせ時刻だ。

「暑いねー。いつから待ってたの? 2人は」

私は質問する。

「ちゃんと待ち合わせ時刻に間に合うように、5分ほど前に来た」
「僕も同じぐらい」

秀くんがしゃべった。あまり秀くんはしゃべらないほうだから、少し驚いたけど。
そのとき


「ごめんなさいですわ〜!!」


桃奈ちゃんが走ってきた。後を追いかけて有紀くんも。

「遅かったねー。どうして遅れたの?」
「ね、姉さんの水着選びで。ただの近くのプールなのに、そんなに気合い入れなくても……」
「夏休みといえばプール。そして水着……男子の心をわしづかみですわ!!

 夏の太陽にも負けない、キラキラな瞳で桃奈ちゃんは言う。陽は飽きれた顔をする。私も少し笑ってしまいそうになったが、なんとかこらえた。秀くんは無口無表情だ。

「……とりあえず、プールに向かおう。ね?」
「ああ」



それで、私たちは集合場所からおよそ5分歩いてプールに着いた。
 プールには家族連れの人たちやカップルの人とかで、とにかく人が多い。最近オープンしたから、人がたくさんいるのかな?

「じゃあ、着替えたら流れるプールの前に集合ですわ!」

桃奈ちゃんが言った。



そして10分後


「お、お待たせー。待った?」

私は陽たちに言った。
あ、あれ? そいえば、空上姉弟だけ浮き輪を持ってきてる。泳げないのかな?

「別に。そんなに待ってないけど。叶氣はともかく、桃奈、ちょっとそれは…」
「あら、そうかしら? これ、私のお気に入りの水着なのですけど」

 説明します。桃奈ちゃんの着ている水着はビキニで、濃いピンクで白いフリルが水着の上下についています。しかも、水着は小さそうなのに大胆に着こなしています。胸とかちょっとヤバイかも……。確かに、さっき言ったとおり男子の心はわしづかみかもしれないけど、大胆すぎる。

「と、とりあえず、泳ぎましょう」

有紀くんが言う。

「そういえば気になってたんだけど、なんで空上姉弟だけ浮き輪を持ってきてるんだ?」

陽に言われ、空上姉弟はドキッとする。



以下、空上姉弟のココロの中――いわゆるテレパシーでお送りします。



(ど、どうしましょう。姉さん)

(ウソついても、すぐバレますし)

(そうですね、正直に言ったほうがいいですね)




テレパシー終了。


「あ、あの、私たち…」



「泳げないの? だったら私が教えるよ?」



桃奈が言いかけたとき、叶氣は言った。

「……え……姫様プリンセスわかっていらしたの?

桃奈ちゃんは驚いて言う。『わかってた』ってことは…



Σ(゚Д゚;エーーーーーーーッ!!!!!!



お、泳げないってこと?!
いや、てっきり桃奈ちゃんは泳げるかと思ったのに。だって桃奈ちゃん、ウエストも引き締まってるから、運動をしてるかなー? って……。

「僕も手伝う」
「そうときまれば、さっそくやるか!」




そして生徒会の皆様は、遊ぶどころか、空上姉弟の泳ぎの特訓に付き合うことになりました……。




「…………そう、そこにいるのね。生徒会さん」

哀梨は魔法みたいなもので、生徒会の居場所をつきとめた。





夏のプールに危険が走る。





叶氣たちはそれを知らずに





大特訓に付き合うのでした……。



                                             つづく

おまけページ! 第40話記念!! 生徒会質問コーナー!!(空上 桃奈&空上 有紀&五十嵐 秀)と私から皆様へ



⇒To Be Continued...

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