ジュエルプリンセスshinig 第19話 二つの光 | |
作者: 夏姫 みの [Home] 2009年08月22日(土) 13時37分36秒公開 ID:I3pQytENAQc | |
「ジュエリーチェンジ! シャイニングローズルビー!!」 「ジュエリーチェンジ! シャイニングネモフィラサファイヤ!!」 桃奈はツインテールはそのままだが、衣装は叶氣が変身したのと同じだ。有紀は、青いコート。白いブラウス、黒のズボンだ。 「本当に……変身した……? ねえ、有紀、これってどういうこと?」 「ボクに聞かれても、わかりません。初めてなので」 二人とも……変身できたね。 「えっ?!」 心の中から、聞き覚えのある声が聞こえてきた。透き通った声……この声は… 私だよ。 「有理……ちゃん……」 うん。そうだよ。 「有理ちゃん。あの二人が、私のパワージュエルを使って変身したんだけど……どうして?」 それは、 「そ、そうなの?!!」 叶氣は驚いた。まして、自分の力がこんなにすごいとは、思いもよらなかった。それに、初めてその能力が実現されたので、皆も驚いた様子だった。 でも、コレには限界がある。 限……界――?? そう、限界。この能力は一時的なもの。他人のパワージュエルを使ってるワケだから、そう長くは続かないの。 「じゃあ、もし限界がきたら?」 効果が切れてしまうわ。 「そうなんだ……」 でも、宝石の姫様のパワージュエルだから、相当な力を持ってるはずよ。 「えっ? 本当?」 まあ、見てて。 叶氣は驚いた様子で、空上姉弟を見ていた。 一方、空上姉弟は。 「なんか……不思議な力が沸いてきます」 「ええ。なんだかとっても……不思議な力が」 そう言った瞬間 「ダークシグナル!!」 攻撃が 「ウォーターバリアー!!」 有紀がバリアーを張る。確かに、有理の言ったとおり、すごいパワーだ。見てるだけでも、よくわかる。哀梨の攻撃は打ち破られた。 「すごい……!!」 「ファイヤーリボンッ!!」 桃奈が哀梨に攻撃を仕掛けてくる。哀梨も、体力がそろそろ限界に近づいてきたようだが、まだいけそうな感じだ。バリアーを張り、攻撃をよけた。 これが、姫様のパワージュエルよ。 「う、うん」 確かに、私よりもなんだか攻撃にキレがある。使いきれてる感じがする。やっぱり、私よりも……すごい。流石、空上姉弟。 !! 早いけど……もう少しで効果が切れるわ。 「え?!」 なんだか私には、消えかかってるように見えた。 「ど、どうして、そんなに早いの?」 初めてだからね。それに一見、使い切れてるように見えてるかもしれないけど、やっぱり持ち主しか使いきれないの。 ……パワージュエルは人を選ぶ。だから、その人に合ったパワージュエルじゃないと、戦えないということになるわ。 「そんな……」 その瞬間、いままで話してたことが、本当になった。 「やっぱり……このパワージュエルは、姫様じゃないと使いきれませんわ」 「はい……っ」 空上姉弟はかなり体力を失った。他人のパワージュエルを使ったからだろうか? それとも――姫様を守るので必死だったのだろうか? 「だ、大丈夫?! 桃奈ちゃん、有紀く…っ!」 ズキッ…… そうだ。叶氣は、まだ足の痛みが治ってなかったのだ。 これでは、もうどうすることもできない。 あ……!! 「どうしたの? 有理ちゃん」 空上姉弟に聞こえないように、叶氣は言う。 助っ人さんがくるわ。今、向かってる途中。もうすぐだよ。 「え……」 予想もしてない展開に叶氣は驚いた。 じゃあね、叶氣ちゃん。私が力になれるのもここまで。後は……宝石の姫様に任せるね。 「あ……っ!!」 もう、そう言ったときは、心の中の声――有理ちゃんの声は聞こえなかった。 そのときだった。 「 まさしく聞き覚えのある声だ。叶氣たちは振り向く。そこには 「ゆ、由梨ちゃん!!」 「由梨!! あんた……!!」 由梨がいた。 叶氣と 「さあ、戦いのハジマリよ」 つづく ⇒To Be Continued... |
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