僕らの奏でる音 1奏 始動 |
作者: 乃架 2009年09月07日(月) 21時56分34秒公開 ID:vna4j81/Kiw |
全ての始まりはここからだった。 学校の大きな体育館。 卒業生達を喜ばせる音色を奏でる。 そう決めたんだ。 私達はこれから始まる…… 「行こう!」 その声と同時に、階段を駆け上がった。 01、始動 夏の日差しの強いある日だった。 「「暑いんだけど」」 「それはみんな一緒だよ。流音、流依」 双子のハモった声が聞こえて 双子の名は 他にも なんだって机にへばり付いていたから。 「何か面白いことないのか湊」 「知らん」 二人は顔を無理やりあげて喋っていた。 「そう言えば最近は“メルト”とか言うバンドが流行ってるんだよ」 音楽番組には必ず出ているという超人気バンドのメルト。 男女が混合に交ざっていて男性から女性まだはばひろい年齢層から人気がある。 CDもオリコンチャートに入らない日はない。 リリースしてから約一ヶ月で二枚のCDを出していた 「「私達もやってみない?」」 何を発言するか分からない双子がまた怪しいことを言った。 その反対に唖然としている者や意味の分かっていない者がいた。 それに納得をしている者もいた。 奏だ。 「やろうよ!面白そうじゃん!」 立ち上がりながらいった。 いつも大人しい奏が発言したので湊と響は驚いていた。 勉強熱心で諦めることを知らない奏がいったことは必ずだった。 やめる、などと言ったら奏が暴走してしまう。 「奏が言うならうちは良い」 「私は別に構わんぞ」 湊はそう言いながらもやる気満々だった。 響も納得してくれた。 「じゃあ決定だね!」 |
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