偽りの協奏曲 第1楽章 嘘隠し編 一話 合宿 |
作者: 乃架 [Home] 2009年10月04日(日) 22時07分42秒公開 ID:pJ3lQFEXbF. |
まさかこんなことが起こるなんて思ってもいなかった。 何処で予定運命から外れたの? 何処で狂い始めたの? 教えて。 ここは華桜学園。 幼等部、初等部、中等部、高等部、大学院。エスカレーター式の学校だ。 歴史も古くから存在する。 各部活動でも殆どの部活が全国へと行っている。 「梨華、あとで曲あわせよう」 「分かってるよ」 今回の主人公は赤月梨華。 髪型は高めのポニーテールで瞳は赤い色をしている。 中等部3年で吹奏楽部の部長をやっている。楽器はフルートだ。 ちなみに話しかけてきたのはクラリネットのパートで副部長の西沢 倖。 黒髪はストレート、瞳は漆黒だった。 趣味にタロット占いがあり倖はまだ占いを外したことがない。 「待ってください、赤月さん」 話しかけてきたのは部活顧問の加藤 京子だった。 「静かにしてください」 先生の一言。 楽器を吹いていたり、手入れをしていた部員が一斉に静かになった。 目線も先生の方へと向く。 「明後日から一週間合宿へ行くことが決まりました」 ざわめく音楽室 「何処に行くんだろうね」 「部長は合宿のこと知っていましたか?」 「ううん。あの馬鹿顧問違う加藤先生から初めて聞いたよ」 「部長にも行ってなかったんだ」 コソコソ話していた。 別に大声で喋ってもいい気がしたが止めた。 「先生、何処に行くんですか?」 聞いたのは倖だった。 「私自体も最近聞いたばっかりなんですが“いつき村”と言うみたいです。本当に小さな村で人口が500人ぐらいの所です」 「いつ……き……村」 そう言ったのは梨華だった。 体が震えている。 まるで何かに怯えているような感じだった。 「赤月さん知っているんですか?」 「一応知ってます」 みんな苦情が地味にでている。 そんな所で練習が出来るのか、安心が出来るのかなど。 「ちなみに全員参加です。どうしても用事がある方だけ後から申し出てください」 |
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