木漏れ日の神話=小さなお姫様=1 |
作者: 月詠 2009年10月07日(水) 21時22分06秒公開 ID:ov6RKaAr3rc |
私は木と木の間に入って 少しスーッとしてから ある世界に来ます ここは地球でも火星でもありません 私も名前を知らない でもとても広くて明るい世界だった 私は今中学2年生 私はこの世界をつい最近知った そしてできた友達がいた 「沙羅(さら)!」 「・・・!柳さん?」 純白のワンピースを着て背中まで伸びたサラサラの黒髪 スラリと伸びた足は美しさを引き立てた 「柳さんが来なかったら私、仕事に殺されてたかもしれないです・・・。」 沙羅はこの世界のお姫様 私より1歳年下だがなかなかしっかりしている 「沙羅も大変ね。私の世界でお姫様はただのんびりする贅沢なイメージよ。」 「えぇ!みなさんわかっておりませんね・・・。」 沙羅はため息をする 「でも私、柳さんの世界のお話大好き!今日も聞かせて下さいね?」 「うん!」 沙羅のライトグリーンの瞳はとても綺麗に輝いていた 「聞いてよ・・・今日学校でね体育って言うのをしたのよ。」 「たいいく?」 「そ。そこでねバレーボールって言うこうやって・・・。」 私は沙羅の前でバレーボールの前をした 「こうやってやるものをしていたら、男子が私の頭にボールを当てたのよ!」 「まぁ、それがひどいです。怪我はしていませんか?」 「まぁね。ちなみにその男子に思いっきりボールを投げてやったわ!」 「あははは。」 沙羅はいつもこっちの世界の話をすると笑う すごく楽しそうで 可愛いくて綺麗な笑顔だった 「そちらの世界はとても楽しいんですね。」 沙羅はいつもそう言って微笑んでいた 「あ!そうそう。今日は沙羅にお土産があるのだ!」 「私に?」 「うん!」 私はその場にあった自分のバックから缶ジュースを出した 「はい、缶ジュース。」 もちろん私の分もある 「欲しいって言ってたでしょ?」 沙羅のライトグリーンの瞳が開いた 「ああありがとうございます!こここれが『かんじゅーす』・・・・!」 「オレンジジュースだよ。」 「おれんじじゅーす?」 沙羅の世界は『命の泉』という水で水分を取っている 前に飲んだことがあるがとてもおいしかった だからこっちの世界の言葉はあまり知らない 「オレンジジュース。オレンジのジュースだよ。」 「オレンジがこの中に入っているのですか!?」 「ちゃうちゃう。飲んでみて。オレンジの味がするから。」 沙羅はワクワクしながら缶に手を添える 「えと・・・これはどうやって開ければよろしいのですか?」 「すまん。」 私は缶ジュースを開けてあげた 「おいしい。水がオレンジですぅ・・・!」 感動の眼差しで私を見つめる沙羅 気に入ってもらえたようだ 「また、持ってくるよ。」 「はい!お願いします!」 ぺコッと頭を下げる沙羅 可愛い過ぎる・・・ 私はとても良い友達を持ってしまったのではないかというくらい 沙羅の心は清くそして美しかった 私はそんな沙羅がとても大切であり大好きです! |
|
■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集 |