木漏れ日の神話=元凶=5
作者: 月詠   2009年10月10日(土) 22時51分04秒公開   ID:ov6RKaAr3rc




ここは闇の世界


そこに灯る一つの光



そこには・・・




























まるでビーチにでもあるようなイスに




4人の美男が座っていた




一人目は少女のような顔の少年


雀「海に行きたいよ〜!海!海!海ぃ!!」



二人目は眼鏡をかけている少年


燕「うっさいわ!行きたいのはお前だけちゃうねん!」


3人目は無精ひげを生やしている男


鷹「だから4人で海パン履いてこうしてるんだろ?」


4人目は長い髪を後ろで一つに結わえている男


雉「俺は海パンなど履いていない。」






個性的な4人





鴉「貴様等・・・何してる?」



その様子を微妙な視線で見つめている美少年



雀「あ、鴉様ぁ!海行きましょう、海!」



鴉「海など勝手に行け!」



鷹「そんなそんな!王の命令を放棄して海に行けますかって!」



燕「ほんまに頼みますぅ!鴉様から王に行ってください!」



鴉「俺にどうしろと!?確かに王は親だが、頼めると思うか!?」


雉「無理・・・ですね・・・。」



鴉「(今ちょっと傷ついたけど!)そうだ!だから貴様等で頼め!」



この平和的な会話



それはこの国のほんの一部の姿



























鷹「ところで、俺等に何の用っすか?」



鴉「それだ、本題は。」




ピンと空気が張り詰める



鴉「父が本格的に攻めろとのことだ。」




雀「あの国を?」



鴉「そうだ。」



燕「俺等に攻められるっちゅー国はかわいそうやのう。」



雉「感情は不用だぞ、燕。」


燕「はーぃ。」



鴉「とにかく貴様等それぞれに部下をやる。後は貴様等に任せるそうだ。」



雀「わーい、部下だ部下ぁ!・・・海ぃ!」



燕「やかましいわ!」




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「柳さん、この国の名前をまだ言っていませんでしたよね?」



「うん。何て言うの?」



「【カナリア】です。」





「かなりあ?」



「はい。」



「綺麗な名前ね。【日本】とは大間違い。」



「にほん?」



「私の国の名前だよ。」



「にほん・・・ですか〜。」































「柳様。」






私の後ろからニュッとでてきた顔



樹だった



「あんたっっ・・・!」


「あら、樹くん。」




「姫様、柳様もそろそろ外での気分転換も必要だと思います。」




「そうですね。私もそろそろ勉強の時間だから失礼します。」



「ちょっ!沙羅!」



沙羅は行ってしまった




外に出るが、今は二人きり



呆然とする私の頭をポンと叩いてきた樹



「実はお前、俺と一緒になりたかったろ?」



このいじわるそうな笑み



「そんな感情は小指の甘皮ほどもございません!」


言い返してやった



「おい!チューしてやった相手にそんなこと言うかよ!」



か、顔があっつい・・・



「それはあんたが勝手にやったことでしょ!」




「顔が赤いね〜。」



「うるさいっ!・・・むぐっ!」



私は樹の胸に押しつけられた



「これで何も喋れないだろ〜!」


「むぐぐっ!(離せっ!)」




「離すかっ!」



はたから見ればかなり変な二人の行動




「むぐぐっぐぇ・・・。(離せって・・・。)」




































































言ってんだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!!














■作者からのメッセージ
〜キャラクター紹介〜

沙羅達の国 カナリアに戦争を仕掛けた王の息子。火の魔法のスペシャリスト。

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