木漏れ日の神話=魔法と少女=7
作者: 月詠   2009年10月12日(月) 19時59分14秒公開   ID:ov6RKaAr3rc



ゴオオォオオオオォォォォオオオオ!!



草原に燃え盛る炎




「あなた達は子供達を非難させて下さい!他の人達は消化に当たって下さい!」




沙羅が指示をしている



そう
これはすべてカナリアで起こっていることなのだ



「沙羅!消えそうにないよ!」



「もっと水はでますか!?」




始めに気づいたのは私だった



草原に沙羅と待ち合わせしていて


先に来たらもうこうなっていた




「昨日の夜の間にこうなるなんて・・・。」


誰か気づかなかったのかと疑問を抱いた




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「火は我々護衛兵が止めて参りました。」


ペコッと礼をしながら沙羅に報告する樹


その顔はどこか疲れていた



「ありがとうございます。」



沙羅も元気がなかった



「大丈夫?」


私は声をかけた



「はい。少し力を使いすぎただけですから・・・。」



「前もこんな火事があったよね?何か関係があるの?」



「・・・・わかりません。」




みんな顔を逸らす



「戦争に関係があるの?」


「俺が説明します。」


樹が出てきた



「あなたのお察しの通り、戦争には関係あります。」


「じゃあ・・・!」



「あなたはなぜあれほどの炎に気づかなかったのかと言いたいようですね?」



「うん。」



「あれはあなたの世界にはない物です。」



「私の・・・世界・・・?」


「あれは魔法です。」










「え?」










魔法?

魔法って・・・



あの♪チチンプイプイ♪のアレ!?



「だから瞬間的に火を付けることが可能なんです。」


「じゃあ私が草原に来たときのほんの少し前に火が付けられたってこと?」



「そうなります。」


「だから俺達は水で消せない魔法の炎を自らの魔法で消したのです。」



「水で消せない?」



「はい。」



「じゃあどうやって消したの?」



「魔法には魔法です。水の魔法を使いました。」



「でもさっき水で消せないって・・・。」



「普通の水と魔法の水は違います。」



―さっさと理解しろ!バァーカ!―




な、何!?


頭に響く樹の声



―だから!魔法は魔法でなきゃ消せないの!わかるか!?―



「・・・・うん。」


「柳さん?」



「え?あっ、いや・・・・。」



―何返事してんだよ。―


むっかつく〜!


これも魔法!?



「柳さんにも魔法を覚えてもらいます。」



「へ?私も覚えられるの?」



「覚えられるかはわかりません。」



「え?それって・・・。」

































「苦渋の決断ですが、柳さんには異空間に樹くんと行ってもらいます。」




「異空間!?」


「はい。」




「行けるの?」



「行けます。ですが・・・。」



「ん?」


「帰れるか・・・・。」




「は?」



「異空間に行っても帰れる人は少ないんです。」


「何それ?そもそも何で異空間で魔法を覚えなきゃいけないの?」



「普通に覚えれば最低で5年はかかります。戦争はもう目の前なんです。」


「そんな・・・。樹の魔法では出れないの?」



「俺だけの力では無理です。二人同時に違う力を注がないと出れません。」



「え・・・でも・・・・・え・・・?」

頭は困惑状態



「とにかくっ!」



私は樹に腕をつかまれた



「行きましょうか?」



「え、ちょっと待って!食料とかは!?」



「あっちでは体内の時間は止まるので心配は要りません。」




私と樹の下に異様な穴が開く



「ひっ!」



「つかまっててください・・・。」






























「い、いやああぁぁぁぁあああ!!!」




なんかヒュウッて感じして


落ちていくの!



まるで急に落ちる安全レバー無しの絶叫マシーンみたい!



・・・って考えることも困難なくらい怖いぃぃ!!!




息ができない!


長い!


助けて!


殺されるぅ!!








■作者からのメッセージ
〜キャラクター紹介〜

眼鏡の関西系好青年。鴉の側近の一人。風の魔法のスペシャリスト。

■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集