舞波学園活動記10
作者: レイド   2009年10月18日(日) 17時18分30秒公開   ID:LjOpF6jSo/I
前回、自由部は三つのチームに分かれて
サバイバルゲームに参加することになったのでした
〜舞波学園活動記第十回〜サバイバルゲームその2〜
舞波学園校舎
三つのチームは、別々に屋上を目指すことにしたのでした
誠二&真はと言うと


「くっそ〜・・・なんで俺が男と行動しなくちゃいけないんだよ・・・」

「なんか、僕が悪いみたいな言い方じゃない?」

「だって、本当なら美人のおねーさんとラブラブに行動する予定だったのにな・・・」


雄二はそんな事をぶつぶつ言いながら、屋上へと向かっていました
屋上を目指して、進んでいると、真が何かに気がつきました


「前方に何かいる!気をつけるようにしないと」


「何?前方にだれかいる?ん〜」


誠二は、暗闇の校舎の廊下を奥を覗き込むように見ました


「お?あの姿からにして、女だあ〜〜!!」

「え?あ、ちょっと待って!」


誠二は一目散に走り出し、何かがいるような所に向かいました


「かかったわね!」


奥から出てきたのは、迷彩服と眼鏡をかけた女子でした
手に小型のライフルを持っています


「どうやら敵側の者みたいね?ここから先は私が通さないわ!」


「通さないといわれてもな?ちょっと聞きたいんだが?」


誠二は、女子の姿をみてそういいました


「聞きたいこと?何よ」


「貴方の名前とスリーサイズと彼氏はいるかとどういった男が好みか教えてくれよ?」


「な・・・!何言ってるの!?」


誠二の言葉に、女子は動揺しているようでした


「ほら早く教えてくれ、あ、あと電話番号と住所もな」


「・・・私と貴方達は敵同士なのよ!今は
だから・・・その説明には答えないわ」


「じゃあ俺が君に勝ったら教えてくれ」


「なんでそうなるのよ!?」


「あの〜僕、忘れられてない・・・?」


「そうと決まれば、いくぜ〜!」


誠二は、持たされたライフルを構えると、女子に向かって発砲しました
ちなみに中身はペイント弾なので、殺傷能力ほとんどゼロです


「仕掛けてきたわね?けど、そんな腕じゃ当たらないわよ!」


女子はそう言って、雄二の弾丸を全て見切って避けると
誠二に向かって、発砲しました


「このぐらい避けてみせるぜ!」


「甘いわ」


「え?」


誠二は唖然としました、目の前にいた女子が急にいなくなったと思ったら
後ろから銃口を向けられて、女子はニヤっと笑うとこう言いました


「なかなか筋がよかったけど、ここまでね、さよなら」


バンっと音がして、雄二は撃たれました


「く、俺の計画が〜・・・」


そう言って、まともに食らった誠二はバタっと倒れたのでした


「一応この弾は、ゴム弾だから気絶するだけよ?
さすがに実弾もっちゃ銃刀法違反だからね
まあ私としては、本物が欲しいとこだけど・・・仕方がないわ?あとは・・・
貴方だけね」


そういって女子は、真に銃口を向ける
その目は獲物を捕らえる蛇のような目でもありました


「・・・こういう場合戦うか逃げるかだけど、どうしよう・・・」


真が考えてると、女子は素早く動き、真に向けて連射しました


「あ・・・」


「戦場で考えことをすると、すぐにやられるわよ?」


「確かに・・・そうかも・・・」


真はそう言って、気絶しました
女子は、その姿を確認すると、腰に装着している無線を使いました


「こちらコードネームレイ、応答して」


「こちら、コードネームリョウ、レイ、状況を報告せよ」


「状況報告、敵側の二人をやっつけたわ?六人って聞いてたから
あと四人ね」


リ「まだこちらで遭遇していない、もしかしたらマサが遭遇しているかも知れないな?レイ、マサの援護に向かえ、俺は四階付近で隠れてる」


「了解」


そういってレイは移動したのでした
一方由香里と美香はと言うと


「夜の学校、なんか怖いなあ・・・」


「確かにそうですね、そういえばまだちゃんと自己紹介してなかったですね
田中由香里だよ?」


「あ、ボクは澤部美香、美香でいいよ?え〜と由香里ちゃんでいいかな?」


「うん」


美香と由香里は真達とは別ルートを進んでいたのでした


「あ、ちょっと聞きたいんだけどいいかな?」


「何?」


「自由部って、いっつもこんな活動しているの?」


「ん〜いっつもってわけじゃないけど、由奈の思いつきでやったり
あ、この前はね?クイズ王っていう人と対決したんだよ?
まあ、私達の勝利だったけどね?」


「へ〜なんか楽しそう〜、これからそういうのあるのかな?」


「わかんないけど、多分あると思うよ?」


そう話しながら上を目指していると、いきなり銃声が聞こえてきました


「狙撃!?どこから?」


「あの廊下の奥からです、隠れながら迎撃しよう!」


「うん、解った!」


美香と由香里はそう言って、隠れながら発砲してくる敵に向かって撃ちました


「そんな腕では当たらないな」


暗闇からそう声が聞こえてきたと思ったら
いきなり由香里達の目の前に暗視スコープと迷彩服を装着した男が現れました


「これで終わりだ」


男はそう言って、由香里達に銃口を向けて撃ちました


「やっ!」

「えい!」

由香里達は弾を避けて直ぐに、絶妙なコンビネーションを駆使して
男に向かって撃ちました


「な、何だと!?二人がかりでうわああ!」


由香里達の攻撃により、男はカラフルな色になって気絶したのでした


「何とか倒せたね」

「そうだね、とりあえずほかに人いないみたいだし
屋上を目指しましょう?」


「うん」

由香里と美香はすっかり意気投合して、仲良くなっていたのでした
由香里達が去った後、男が所持している無線機に連絡が入った


「こちらリョウ、マサ、応答せよ、たったいまレイをお前の援護向かわせた
マサ、マサ?応答せよ」


リョウはそう言っているが、マサからの応答は一回もなかったのでした
一方由奈と雄一はと言うと


「さすがに夜だと、足元が暗いわね?」


「そうだな・・・」

「とにかく上を目指すわよ?ユウ」


「解りましたよ、ん・・・?」


「どうしたの?ユウ」


「誰かいた気が・・・」


雄一が後ろに誰かいるのを感じて振り向くと
雄一の思ったとおりに、武装した男がいました


「見つけたぞ!」


「やば!見つかった、狙い撃ちされる前に逃げるわよ」


「りょ、了解〜」

雄一と由奈は逃げながら反撃する事にしました
男は由奈達の後を追いかけて、発砲しました


「こちら、リョウ!レイ、マサの援護はいい、俺の援護をしてくれ
今、敵を追跡中だ」


リョウは、走りながら無線でレイに連絡したのでした


「了解、リョウ、今、何所にいる」


「四階の科学実験室のあたりだ、敵も何か反撃を考えてるかもしれん
急いでくれ」


「了解」


リョウは、そう言って無線を切ると、雄一達を追うのでした
雄一達はというと


「ユウ、ここに隠れて反撃するわよ?銃のセーフティはずした?」


「大丈夫、今、はずした」


「じゃあやって来たところを狙撃するわよ?」


「了解」


由奈と雄一は、理科室に入って机の下に隠れたのでした
数分後、理科室に武装したリョウが入ってきました


「どこだ・・・?隠れても無駄だ、出て来い」


リョウはそう言って、武器を構えながらあたりを捜索しているのでした
すると、そこに


「今、到着したわよ?リョウ」


「ば、ばか!」


「今よ!ユウ」


「解った!」


雄一と由奈はいきなり飛び出して、銃を連射したのでした


「な、何〜〜〜!?」


「うそ〜〜〜!」


二人の銃弾を食らって、リョウとレイはカラフルな色になり倒れたのでした



「今よ、直ぐに屋上に向かうわ!」


「解った!」


雄一達は、真っ直ぐに屋上に向かって、屋上の扉を開けて
屋上にあるフラッグを取ったのでした


「私達自由部の勝利よ!」


「なんか疲れたけど、勝ったからいいか・・・」


しばらくして由香里と美香がやってきたのでした


「あ、由奈にユウ君、先にいたんだ?」


「あれ?真と誠二君は?」


「来てないって事は・・・やられたみたいね」


「そうみたい」


「とりあえず現時刻を持って、自由部の勝利とし
このサバイバルゲームを終了するわよ
さあ真と誠二君を回収して帰りましょうか」


「は〜い」


自由部メンバーは、真と誠二をすぐに発見して意識を覚まさせ
家に帰らせたのでした
こうして自由部VS実践部は自由部の勝利になったのでした
その後実践部のメンバーはというと


「くそ・・・自由部め・・・次こそは必ず俺たちが」


「部長、それより掃除しましょう・・・」


「そうですよ、掃除しないと先生に怒られる可能性100%です」


実践部メンバーは次の日に昨夜のサバイバルゲームをやった事が先生にバレて
学園中の掃除を言われたのでした・・・

つづく

■作者からのメッセージ
サバイバルゲーム完結編です。結構大人数でてきたかな?
次は学園といえば、あの行事を執り行いたいと思います〜

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