木漏れ日の神話=柳の願い=10 |
作者: 月詠 2009年10月18日(日) 20時40分08秒公開 ID:ov6RKaAr3rc |
「行けるか?」 「た、多分・・・。」 樹と私は変な扉の前に立った なんかこの扉が元の世界に戻るための方法みたい・・・ だったら普通に開ければいいのに・・・ 『普通に開けようとしますとビリビリィって放電しますよ〜♪』 そうだろうと思ったわ!! ・・・ってか何で放電!? こんな所に電気が流れてんの!? 「とにかくっ!」 樹が私を見つめる 「お前は思いっきり空気を押し出すような感じで扉を開けろ。俺はこの扉の鍵を破壊する。」 「・・・うん。」 待っててね・・・沙羅・・・ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 一方カナリアでは 「あの国が攻めてきたのですか!?」 沙羅は家臣から伝えられる情報を驚きながら聞いていた 「柳さん・・・。」 鴉「攻めろ!!」 鴉が指示を出している 雀「わーい!がんばれー鴉様ぁ。」 鷹「頑張れーってさ!頑張れー。」 鴉「貴様等も何か手伝わんかぁ!!!」 燕「俺等に何しろって言うん?指示出すんは鴉様の仕事やろ?」 雉「すべて鴉様にお任せします。」 鴉「・・・〜っ!くそっ!どーでもいいから攻めろ!!!」 燕(アッバウトやな・・・・。) 「柳さん・・・・・!」 パッキィィィィィン!!! 「沙羅ぁ!!」 「!」 パシィ! 私は扉から出た そして沙羅と手をつないだ 「ただいま。」 「おかえりなさい・・・柳さん!」 「・・・・で今の状況はどうなっている?」 樹が兵士達に聞いている 「良くはありません。キリアン軍はわが国を本格的に攻めてきたのかと思います。」 「・・・そうか。」 「キリアン?」 私は聞いてみた 「ああ。相手の国の名だ。」 みんなびっくりしていた 樹が沙羅の前で私に敬語を使わなかった それほど最悪な状態なんだろう・・・ 私は何も言わずにうつむいた 「一体・・・誰が・・・。」 「柳さん?」 「何で戦争なんてするの?何のために戦争をするの?」 「お前はこの世界を何も知らない。」 「沙羅っていう優しいお姫様がいることは知ってる。」 「!」 樹はたじろいだ 「樹っていう馬鹿な兵士がいることも知ってる。」 「おい・・・。」 「私の見たこの世界の人は・・・とても優しくて・・・・・なのに。」 私は何をみんなの前で言っているんだろう でも、仕方ないよ・・・ 本当のことなんだから 「沙羅がそんなことに尽くしているなんて嫌。樹が裏表なくなるのも嫌。」 「私・・・みんながみんなでなくなる戦争なんて大嫌い。」 今の暴動を全部・・・白紙にできれば・・・・・・ 「戦争は私が止めます。」 |
|
■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集 |