ハードな学園生活!1! |
作者: アルミ缶 2009年10月21日(水) 20時40分59秒公開 ID:ov6RKaAr3rc |
『はぁーぁ・・・。』 「どうしたの?歩(あゆ)」 『おぉ・・・我が友 小雪(こゆき)よ・・一緒に高校に落ちた仲間よ・・・。』 「あんまり男っぽい言葉は使わないほうがいいよ。ただでさえも男っぽいのに・・・。」 そう 歩は見た目が男っぽい 女だとわかれば女に見えないこともないが 髪は肩につくかつかないかのストレートヘア 前なんて原宿で男のモデルにスカウトされたほどの実力 でも背は150センチほど・・・ 『あたしっ!小雪からも男に見える?』 「ちょっとね。初めて会ったとき何てもう近寄りがたかったわ。」 『やっぱり・・・。』 歩はため息をついた 「大丈夫よ。それはもう昔の話じゃない。」 『小雪・・・。』 「歩・・・。」 『「あたし達一生友達だかんなぁ!!」』 歩たちに待っているのは高校に落ちたという過酷な現実・・・ 「これはもうあの高校に行くしかないわね・・・。」 『あの高校?』 「うん。高校に落ちた人のための高校が作られたのよ。知らなかった?」 『知らなかった・・・。てか、そんな高校あったら倍率高くない?』 「ううん。」 小雪は首を振る 「そこはね、過去に問題を起こしていない人の所にだけ通知が届くのよ。」 『通知?』 「うん。歩のところにも今日あたり来てるはずだよ。」 『わかった。今日家帰ったら見てみる。』 「うん。そうしたら二人でその高校入ろうね!」 『うん!』 〜家〜 『お母さん、なんかの高校の通知届いてない?』 「通知?あんた寝ぼけてんの?高校に入るには勉強しなきゃいけないのに・・・。」 『なんか小雪がそういう通知が届いたって。』 「小雪ちゃん、あんたのために気ぃ使ってくれたんじゃない?」 プチッ! 『ウソじゃないもん!一緒に入ろうって絶対言った!』 歩は自分の部屋に走っていった 〜自分の部屋〜 『どうしよ・・・・。』 自分のベッドに腰掛けながら電気も付けず考えた (勉強するしかないのかな・・・?) コト・・・ 机から落ちた一つの封筒 『何・・・?』 歩は封筒を開けた 大変優秀なあなたを我が高校にご招待いたします。 ここではあなたの受けたい授業を受けることができます。 それではこの高校に入るあなたも含めて49人の生徒を紹介します。 ・ ・ ・ 『コレって・・・。』 小雪の名前もあった 『ホントだったんだ・・・。ホントにあったんだ・・・。』 歩はすぐに小雪にメールをした すぐに返信が来た 言ったとおりでしょ? 二人で絶対行こうね! 歩はすぐに返事を返した 〜高校入学式〜 『いよいよ入学だね!』 「いいところだといいね!」 『どんなことがあっても絶対一緒だよ?』 「決まってんじゃん!運のいいことにオナクラだし?」 『一緒に超ハッピーな学園生活送ろうじゃん♪』 「あはは。」 歩たちは笑いあった これからの学園生活が超ハードなものになるとは知らずに・・・ 〜教室〜 「ねぇあの子って男の子だよね?」 「顔かわいいっ。」 「でも制服はスカートよね?」 『うへー。ここでも同じか・・・。』 「気にしない。あたしがいるじゃない。」 『うぅ・・・持つべきものは友・・・・。』 「お前がアユム?」 ある男子が歩に話しかける 『アユです!』 「わるい。男っぽい割にはかわいい名前じゃん。」 『・・・あなた誰ですか?』 「俺?俺は勇人(はやと)。よろしく。」 勇人は歩に手を出す 『・・・よろしく。』 握手したらギュってつかまれた 『離してくれる?』 「お前って腕細いな・・・。』 『(むかっ!)関係ないでしょ。男っぽいから太いとでも思った?』 「いいや?」 ふざけたような顔で笑う勇人 『とにかく手をお離し下さいませんか?』 わざと歩は敬語で言った 「離さないって言ったら?」 『アソコ蹴る。』 「おぉーこえぇ。」 勇人は手を離した 「へへっ。お前っておもしろいな。」 『初対面なのにどうも。』 勇人はどことなく軽いイメージがある 歩は軽い男が嫌いだった だから軽そうな男はドンと嫌う 『あたし、軽い男って嫌いなの。』 「・・・女みたいな言葉喋りやがって。」 『れっきとした女です。』 「こりゃ失礼。」 チャイムがなる 「じゃあな。」 『さ・よ・う・な・ら。」 少しきつめの挨拶を返し 歩は小雪と会話に戻った |
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