舞波学園活動記14 |
作者: レイド 2009年10月23日(金) 00時48分06秒公開 ID:YynBrr2ofCI |
学園祭から、一週間ぐらい経ち、季節は冬となっていました 〜舞波学園活動記第十四回〜雪美館にようこそ〜 「寒いわね」 「確かに寒い〜、もう冬って感じ」 「で、何で俺たちここに連れられているんだ?」 「ああ、それはね?」 雄一達は、雪美館と言う場所に向かっていました 「雪美館・・・」 「私の従姉が経営している雪美館がね〜 働いてる人が一日休むって言ったから 今日一日手伝って欲しいって言ってたから、それを由奈に相談したの」 「せっかくだから自由部メンバーで、行ってみようって事にしたのよ だから皆、呼び出したわけ、わかった?」 「じゃあ、なんで美香先輩いないんだ?」 「一応呼んだんだけど、なんか用事があるってキャンセルしたのよ だからいないってわけ」 「俺、いきなり呼ばれたんだが・・・」 「なんか言った?」 「いや・・・」 雄一がそんな事を呟いた後、由香里がこう言いました 「あ、ついたよ〜ここが私の従姉が経営している雪美館だよ?」 「ここがそうなんだ」 「改めて見ると・・・」 「でかい旅館だな・・・」 外観が雪のように白く塗装されて二階建ての旅館でした 出入り口に「雪美館」と書かれてあります 「じゃあ早速薫さんに案内するね?」 そう言って由香里に案内されて、中に入ると 中も広くて、結構豪華でした 「薫さん〜由香里が着ましたです〜」 由香里がそう言うと、奥の方からはいはいと声が聞こえ、やって来たのは 二十代ぐらいの和服を着た美人でした 「よくいらっしゃいました、私がここの雪美館の女将 薫でございます、由香里とその愉快な仲間達の皆様 今日はお手伝いをして下さると言う事を聞きましたので 是非、我々の力になって下さいまし、というか下僕のように働け」 「え・・・?」 「今、下僕とか聞こえたような・・・」 「俺達って愉快な仲間か・・・?」 「あら、私、そのような事を言ったかしら?多分聞き間違いだと思いますよ?」 そう薫さんは、笑顔で言いました 「き、聞き間違いよね・・・うんうん」 「じゃあ皆、部屋に案内するね〜」 そう言って、由香里を先頭に部屋へと案内して貰ったのでした しばらく歩いて、部屋の中に辿り着くと 数分後に薫さんがお茶とお菓子を持ってきてこう言いました 「お茶とお茶菓子を用意いたしました、一つだけ激辛お菓子を用意してあります あ、それとこの後、露天風呂の掃除と料理の手伝いを頼みたいんです まずお名前を教え頂けないでしょうか?」 雄一達は、何故一つだけ激辛お菓子が?と疑問に思ったが さっきみたいにはぐらかされると思ったので、あえて言わない事にしたのでした 「あ、はい・・・斉藤由奈です」 「風祭真です」 「有坂雄一」 「由奈様に真様に雄一様ですね、では由香里と由奈様は作業服を渡しますから 厨房で料理を作ってくださいまし あ、それとやろーどもは露天風呂の掃除を頼む」 「あ、はい判りました」 「じゃあ、いこ〜由奈〜」 「なんか由奈先輩と俺達の扱い、違うな・・・」 「僕もそう思う・・・」 こうして、雄一達は雪美館でお手伝いする事になったのでした 由奈達はと言うと 「ねえ、由香里?」 「ん?何〜?由奈」 「薫さんっていつもあんな感じなの?」 「うん、そうだよ?昔からあーゆう人なんだ〜 でも悪い人じゃないから、安心してね?」 「そうなんだ?とりあえず今日は泊まるつもりできたから よろしくね?由香里」 「うん、よろしく〜由奈」 そんな事を話していました 一方、雄一と真は露天風呂の掃除をする事にしました 「広い露天風呂だね〜」 「そうだな・・・掃除するの大変そうだ・・・」 「確かにね、でもこの露天風呂結構良い所かも?景色もいいし さっさと掃除して、早く入りたいなあ・・・」 「俺もだ」 そんな事を話していると、薫さんがやって来ました 「ちゃんとやっていますか?お二人さん」 「あ、はい、やってますよ」 「ちょっと広くて、疲れそうだけどちゃんとやってる」 「ちゃーんと綺麗に磨けよな?泊めてやるし料理も出すんだ 働かざる者喰うべからずってとこだな」 「え?」 「あ、いえ何でもありません、頑張って下さいませ」 そう言って、薫さんは別の場所にいきました 雄一は、やっぱり何か変な人だな・・・と思っていました。 雄一達が掃除して、数時間後 「皆、お疲れ様〜露天風呂はどうだった?」 「結構疲れたけど、綺麗になったとは思うよ」 「体中痛いな・・・」 「そう?じゃあ入るの楽しみね?」 そう話していると、薫さんが料理を持って来ました 「食事の用意と露天風呂が沸きましたので、いつでも入っていいですよ? 今日は、貴方達しかお客はいないのでいつでも露天風呂にはいっていいですよ」 「判りました、そうします」 「お腹すいたし、食事にしようか?由奈」 「そうね、じゃあ私達が作った料理でも食べましょう」 そう言って、自由部メンバーは食事にする事にしました 「う、これ・・・何だ?めちゃめちゃ辛いぞ・・・」 「あ、ユウに当たったんだ?実はね〜? 一個だけ激辛のを混ぜといたんだ〜どう?おいしい?」 「何でそんな事するんだ?由奈先輩」 「だって、そのほうが面白いじゃない?」 「・・・」 雄一は、そう笑顔で言われて黙ってる事にしたのでした 食事も終わって、自由部メンバーは、露天風呂に入って泊まる事にしたのでした そして次の日 「昨日は、本当にありがとうございます、また手伝って下さいますか?」 「私達が暇なら、全然OKよ?」 「俺・・・無理矢理来させられた気がするんだが・・・」 「無料で泊まれたんだからいいじゃない、結構楽しかったわよ」 「じゃあ帰りましょうか?」 「そうね、じゃあ薫さん、さようなら〜」 そう言って由奈達は、雪美館を離れたのでした つづく |
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