舞波学園活動記15 |
作者: レイド 2009年10月24日(土) 00時02分13秒公開 ID:YynBrr2ofCI |
冬に入り、寒くなった頃 自由部に一枚の手紙が届きました 〜舞波学園活動記第十五回〜実践部再び〜 「由奈先輩、今日呼び出されたけど・・・一体何なんだ?」 「そうだよ?由奈?今日は何があったの?」 「実はね・・・」 由奈は、机に一枚の手紙を置きました 「この手紙がこの自由部に届いたのよ」 その手紙の内容は、こうでした 「前回のサバイバルゲームで我々実践部が負けた 何を目標にして活動している自由部なんかに負けるなんて だから再戦を申し込む!」 そう書かれてありました 「確かに何を目標に活動しているか解らないな」 「これは実践部からの挑戦と受け取ったわ だから再びやっつけてやろうと思うのだけど、どう?」 「僕はかまいませんけど、部長のやる事ですし」 「私もOKだよ〜」 「ボクもいいかな?何か楽しそう〜」 「結局やる事になりそうだから、断る理由はないな・・・」 「じゃあ決まりね、早速実践部に行くわよ!」 そう言って、自由部メンバーは実践部の部室に行く事にしました 実践部の部室は自由部がある三階ではなく、二階のあまり使われていない教室にありました 「やってきたわよ!」 扉を開けて由奈はそう言いました 由奈達を見て、軍服を着ている男子がこう言いました 「という事は、我々の挑戦受けるということだな?」 「ええ、そうよ」 「そうか・・・じゃあ早速やろうではないか」 「リョウ、今回はどうやって勝負をつけるの?」 「レイ、前のサバイバルゲームでは不覚にも我々の負けだったが 今回はそうはいかない、これだ!」 そう言って、リョウが取り出したのは ペイント弾が入っている銃でありました 「まずルールを説明しよう、防具を身につけ このカラーペイント弾で争うとする、前は学校でやって叱られたので 場所は用意した、このカラーペイント弾が当たると負けと言うルールでどうだ?」 「いいわ、でも私達、防具持っていないのだけど?」 「それなら心配ない、こちらで防具は用意する こっちは三人なので、三対三のバトルとしようではないか 先に三人やられた方が負けだ どうだ?この挑戦受けるか?」 「どうする?皆」 由奈は自由部メンバーに相談しました 「私は、やってみてもいいかな?なんか面白そうだし」 「僕も断る理由はないです」 「俺も反対はしない」 「ボクもOKだよ」 「決まりね?じゃあ私たちは参加するわ? で、いつその勝負やるの?」 由奈がそう言うと、正治はこう答えた 「そうだな・・・今日の放課後でどうだ?」 「OK、じゃあ場所を教えて」 「解った」 こうして、自由部対実践部の戦いが始まろうとしていたのでした 放課後 「ここね?」 実践部に言われて自由部メンバーは、広い公園に辿り着きました 「ここでやるのか?」 「そうみたい」 「まだ実践部のメンバー、来てないですね」 「何やってるのかしら?」 由奈達が待っていると、数分後実践部の三人がやって来ました 「待たせたな、自由部の諸君」 「俺達、実践部が勝つと言う事を思い知らせてやる」 「い、いきます!」 「・・・・その格好は?」 由奈達は、驚きました 何故かと言うと、三人は顔はガスマスクで覆われていて 軍服の上に防護服を着ていたからでありました 「よく捕まらなかったね・・・」 「ボクもそう思う・・・もしかしてあの格好で町の中歩いたのかな・・・?」 「ま、まあいいわ、ようするに私達が勝てばいいんだし」 「そうだな・・・」 「こっちの用意は出来たぞ?こっちは三人だ、で、お前達は五人いる 三対三で戦うのだから、二人余りだな」 「あ、そうね、じゃあジャンケンで戦うメンバー決めましょう」 自由部メンバーは、ジャンケンをしました そして戦うメンバーが決まりました 「戦うメンバーは、私とユウ、あと真に決まりね」 「じゃあ私と美香ちゃんは応援するって事ね?」 「ボク、戦いたかったなあ・・・」 「決まったな?じゃあ五分後にバトル開始の合図を送る その前に戦闘準備を整えておくように、ま、勝つのは我々だがな!」 そう言って、実践部のメンバーは由奈達から離れたのでした 「あんな事言ってる・・・なんかムカツクわね? 真にユウ、さっさと準備するわよ」 「解った」 「了解」 由奈と雄一と真は、防護服に着替えると ペイント弾の入った銃を装備しました 「まず、勝つために作戦決めましょう? ユウ、何か作戦とかある?」 「作戦?・・・そうだな 例えば一人をおとりに使って二人がかりで別方向から攻撃を仕掛けるとか そういう感じでやればいいんじゃないか?」 「それいいわね?その作戦でいきましょう じゃあ、誰がおとりになる?」 「じゃあ僕がおとりになりますね、逃げ足には自信がありますから」 「解ったわ、じゃあ私とユウは反対方向から攻めるって事でいいわね?解った?ユウ」 「了解」 由奈達が話していると、ヒューンとロケット花火の音がしました 「どうやらあれが合図みたいね?行くわよ!」 由奈達は、作戦を決めて、突撃する事にしたのでした 一方実践部はと言うと 「我々は作戦など必要ない、敵は正面にいる だからそのまま突っ込んで、このペイント弾を当てるのだ」 「でも、それじゃ、こっちも当たる可能性ありじゃない?」 「大丈夫だ、我々は敵の攻撃を避ける訓練をしただろ? だからあんな素人の弾、簡単に避けられるはずだ」 「そうかなあ・・・まあ、私は全力でやるよ?」 「それでいい、では、行くぞ!」 実践部のメンバーは、三人全員直進して行ったのでした 「どうやら始まったみたいね?」 「あ〜あ、ボクもやりたかったな〜」 由香里と美香は、そんな事を言っているのでした そして銃撃戦が始まりました まず、自由部の真が前に出て、実践部三人と出くわしました 「うわ、三人全員いるよ・・・」 「敵を発見!射撃用意!発射!」 「了解!」 実践部のメンバーは、真に向かって、ペイント弾を発射しました 「うわ!」 真は、それをぎりぎりで避けて、反撃をしました 「甘いわ!」 実践部の部長、良太郎が側転しながらペイント弾を避けました 「さすが、部長、私には真似出来ないわ・・・」 「はっはっは!こんなものか!自由部!」 「俺も加勢するぜ!部長」 正治も、真に向かってペイント弾を発射しました 真は、それを確認すると、当たらないように避けました 「ちい!避けるとはやるな!当たれよ!」 「嫌です!服汚れるし!これ自前なんですから!」 真がそう言っていると、実践部の背後から声が聞こえました 「見つけたわよ!喰らいなさい!」 「な、何!」 後ろからやって来た雄一と由奈は、実践部に向かって銃を撃ちました 「く、避けてみせる!」 そう言って、弾を避けようと右に移動すると 「あ、行きます!」 真が弾を発射させて、命中させました 「やった、当たった〜」 「く、当たってしまった・・・」 「部長!」 「あとは、頼んだぞ・・・」 「解りました!」 「甘いわよ!」 「え?」 実践部の部員達が話しているうちに、由奈が二人に向かって ペイント弾を発射しました 「あ・・・・当たっちゃった・・・」 「私も・・・」 「お、おまえら・・・・」 「三人当たったから、この勝負私達の勝ちね?」 こうしてあっけなく勝負がついたのでした 実践部対自由部、勝負の結果、3対0で自由部が勝ったのでした 「結局私達、何もしなかったね?」 「そうだね、ボクもやりたかったなあ・・・」 二人はそう言っているのでした こうして戦いは終わったのでした 後日、実践部は公園で戦った責任(ペイント弾の後片付け)を取らされて 三人で大掃除をする羽目になったのでした つづく |
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