ハードな学園生活!4!
作者: アルミ缶   2009年10月26日(月) 20時54分12秒公開   ID:ov6RKaAr3rc



〜朝〜


「歩、聞いて欲しい話があるの。」



(朝っぱらから、あの小雪が真剣に・・・。)


「何?」



「じ、実は・・・この学園にちょっといいな〜って思う男子がいて・・・。(ぼそっ)」



「・・・それって小雪の好きな人ってこと?」


歩は意外とキョトンと聞いていた



「・・・う、うん。まぁ、そんな感じなんですけども・・・。」


小雪が照れたように笑った


小雪はどんな反応かとチラッと歩を見た


「まーたまたぁ!もう小雪ってばー!!」


歩は見事に完全否定(?)していた


「歩・・・人の悩みを・・・・。」



「・・・え?もしかして冗談じゃない?」



「誰が冗談をコソッと言うの・・・。」



小雪は少しムスッとした


「あ、ごめん。」


「まぁいいや。とにかくあたしの話を聞いてくれる?」



「うん。ってかその好きな人って誰?」


(これを聞いて欲しかったんだろ?)


「よくぞ聞いてくれました!実は生徒会なの!」


「先輩?」


「ううん。あたし達と同い年。澪くんっていうの!」


「へぇ〜。小雪を落とした澪くんってどういう人なんだろうね〜。」


「超かっこいいよ!」


「・・・小雪って面食いだったんだ。」




〜放課後 電車内〜


「ん?」


歩は電車の中にアリを見つける


「お前どうやって入ってきたんだ?」


歩は電車に乗って暇だったのでアリに見入ってしまった



「・・・。」


歩はしばらくアリを見つめていたが結構楽しかった



しかし・・・








プチッ・・・


本当はそんな音は鳴らないのだが

歩にとってはそんな音が鳴っているような気がした



アリが何者かに踏まれたのだ


その何者かは・・・



「おっ!やっぱりアユムじゃん!」


勇人だった


「アユだってんだろ!」


少し歩は不機嫌になってしまった


歩はまだ降りる様子のない勇人が隣に座ったので席を変えた


「何で逃げるんだよ。クラスメイトだろ?」


「男と座る趣味はない。」



「誰から見ても男同士にしか見えねぇよ。」

「余計なお世話だ!」


次の駅で歩は降りた


「お、おい!」


勇人は追いかけてくる


「追いかけてくんなぁ!お前はストーカーか!?」

「誰も男をストーカーする男はいねぇよ!」


「うるさい!」


「つーかなんでお前はそんなに不機嫌なんだよっ。」


「そりゃあ、あんたがあたしの唯一の楽しみをつぶしたからでしょ!!?」



「なんだよ!俺が何したってんだよ!」


(もう、じれったい!!)






「アリをつぶしたでしょうが!!!(くわっ!)」






「あ、あり??」


「あ・・・。」


歩は自分がとても恥ずかしいことを言っていることに気づいた


「お前・・ありって・・・っぷ!」


勇人は笑い出した


「お前って繊細すぎ・・・!」


「うるさいうるさいうるさいうるさーい!!」



歩の顔はどんどん赤くなっていく


「お前おもしろすぎっっ!」


「うるさいって言ってんでしょうがぁ!!」









「何やってんだ、お前等。」


歩と勇人の口論(?)を見ている黒髪の男


「よぅ、澪!こいつが俺の言ってた男女のアユム!」


「だからアユだってばぁ!」


(澪ってあの小雪が好きな・・・!)



整った顔立ちが特徴の青少年


小雪が好きになりそうなタイプだった



歩は澪をマジマジと見つめた



「・・・何見てんの?」


「観察中。」


「俺は動物か。」




「おっ!ナイス突っ込み、澪。アユム、観察日記でも作成すんのか?」



「しません。それにあたしはアユです。」



歩は勇人と澪に背中を向ける


「おい、どこ行くんだよアユム。」

「アユですっ!帰るの!あんたにここまで連れてこられたようなもんなんだから!」


「そうかよ。俺は家、あっちだから。」


「さ・よ・う・な・ら。」


「おっ!きたきたぁ・・・その冷徹ビーム。」






〜帰り道〜


「・・・てか、なんであんたがいるの?」


「それはこちらが言いたいんですが?」


なんと歩と澪は帰り道が一緒のご近所でした


























■作者からのメッセージ
ありがとうございましたっ!
感想おねがいしますっ!

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