ハードな学園生活!7! |
作者: アルミ缶 2009年10月28日(水) 20時02分36秒公開 ID:ov6RKaAr3rc |
「澪はね、中学校のとき友達に裏切られちゃったの・・・。」 「なんで裏切られなきゃいけなかったんですか?」 「うーん。それを話せばなかなか長くなって少し面倒くさいな〜。・・・あたしが聞きたいのは・・・人を信じれない澪にとって唯一心を開いているのはあたしと勇人くんだけよ。歩ちゃんは澪のことをどう思う?」 歩はカバンを持ち替えた 「・・・私はあなたにとって参考になる答えを話せるでしょうか。」 あきは微笑む 「あなたの意見じゃなきゃいけないの。」 「・・・ならば話しますが、澪を裏切ったのが誰であろうとその人と同じ人物は出てこないと思います。もしもその人より良い人であろうと悪い人であろうと会う人を拒むことはいけないと思います。これはあくまで一般的な意見ですがね。私はあまり他人と会うことを好みませんから。でも一般的な人はそう思うんじゃないですか?」 「・・・なかなかリアルね〜。」 あきは難しい顔をしている 「私はあなたの力になれたでしょうか?」 「うん♪あなたの性格がよぉーっくわかりましたっ!」 あきは歩に背を向けた 「じゃああたし、もう帰るねっ!澪をこれからよろしくっ!」 無邪気に手を振るあき 「あ、はい・・・。」 それをただ見送るだけの歩 「何しに来たんだ、あの人・・・。」 〜次の日 教室〜 「アユム〜!結局スプリング・ラブリーズは誰かにあげたのかー?」 「いくら粘ってもあげません。勇人もモテるからアメくらいもらっただろ?」 勇人が鼻を鳴らす 「今日から俺はお前からもらうまで他の女子のプレゼントはもらわないことに決めたんだよっ。」 「はぁ?もったいない・・・・・さてはもらわなかったか?」 「んなはずねーだろ。俺はモッテモテの勇人様だぜ!」 歩が冷たい目で見つめる 「何個もらったのよ。」 「へへーん。10個だ!」 「悪い、俺11個・・・。」 「!!」 首を突っ込んできたのは澪だった 「れれれれれ澪くん・・・・・・!」 小雪はもうハイテンション状態 「あ、小雪ちゃん。これ・・・。」 澪は小包を小雪に渡す 「澪くん・・・これ・・・・。」 「お返し。中にチロルチョコ入ってるから。安モンでごめんね。」 「いいえ!ぜんぜん大丈夫ですっ!!」 小雪は赤くなりながら全力で首を振る 「あ、歩。」 「何?」 ズンッと顔を近づかれた 「昨日、あき姉についてこられたろ?」 「うん。まぁね。」 「変なこと吹き込まれなかったか?」 「まぁね。」 「変なことされなかったか?」 「まぁね。」 「ついてきた意味がわからなくはなかったか?」 「・・・まぁね。」 小雪はもう呆然と歩と澪を見比べてる 勇人は歩と澪の顔の近さに真っ青になっていた 「おいっ。そろそろ歩から顔話せよ〜。」 顔は笑っていた でも澪の顔を離そうとする力は強かった 「妬いてんの?(ぼそっ)」 「んなはずねーだろ、クソ餓鬼。」 二人とも顔は笑っていたが結構空気は怖かった 小雪は今この瞬間感づいていた (澪くん・・・歩のこと・・・・。) |
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