夜明けは何時…  プロローグ 3年前の秋
作者: 翠   2009年11月03日(火) 11時14分46秒公開   ID:9CUiP.jDuIA
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「お父さん!見て、見て、大きい雲さん♪」
幼い頃、父親が休みの日には、両親と近くの公園まで遊びに行っていた。
そして、帰る時は必ず父親に肩車をして貰いながら家まで帰った。
「香奈、あの雲の中には大きなお城があるんだよ」
そう言い聞かせてくれる父親の横には母親がいてクスクス笑っていた。
「知ってるよ。ラ…ピュタ!」
大きな声で答える私を父親は「よく言えました」と言って褒めてくれた。
そんな父親が大好きで、そんな日々が続いていくのだと信じていた。

あの日までは………

いつも通りだった。

⇒To Be Continued...

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