舞波学園活動記24
作者: レイド   2009年11月06日(金) 18時40分22秒公開   ID:YynBrr2ofCI
節分の日が終わって何日かがすぎ、2月13日になったのでした   
ここは、由奈達のクラス


「ねえ、由香里?」


「何、由奈?」


「明日は、バレンタインじゃない?誰かにチョコとかあげる予定はあるの?」


「う〜んとね・・・多分、今年も去年と同じく真にあげると思うそう言う由奈は、誰かにあげる予定とかあるの?」

「私?そうね・・・去年は真にとか色んな人にあげてたけど今年はユウが入ったし、ユウにあげようかな?とか思ってるわね?そういえば美香はどうする?」


「ボク?う〜ん、まだどうしようか決めてないかな」


「そうなんだ、あ、そうだどうせなら皆でチョコ作ってユウと真にあげようか?」


「そうね、じゃあ私もそれに賛同するわ?美香はどうする?」


「一緒に部活として活動してるし、義理でもいいんだったらあげてもいいかな?ってボクは思ってるかな」


「じゃあ決まりね?早速集まって作りましょう?」


こうして、三人はあしたのバレンタインの為にチョコを作ることにしたのでした
そして次の日、バレンタイン当日の朝
雄一たちのクラスでは


「雄一?」


「何だよ?誠二」


「今日は待ちに待ったあの日だな?俺は今日、この日をどんなに待ちわびた事か・・・」

「今日、何かあったか?」


「何かあったかだと!?おいおい何を言ってるんだよ?今日はあれだろ?」


「あれって、あ、今日はバレンタインか」


「そうだ、今日は待ちに待ったバレンタインの日だ!女の子が男の俺達にチョコを渡すというビックなイベントだぜ?ところで雄一?」


「何だよ?」

「どっちが多くもらえるか、勝負だ!」


「勝負する必要ないだろ?」


「ちなみに俺は勝つ自信あるぜ?」


「何でだ?」


「きょうの為に色んな女子にチョコくれ!って頼んだからな?だから来るのが楽しみなのだ!」


「お前・・・情けなくないか?」


「何とでもいえ!、俺の為にチョコをくれるという行為が嬉しいんじゃないか
そこからラブに発展するかもしれんしな?」


「おいおい・・・」


「とにかく、勝負だ!今日の学校の終りに何個貰えたか教えろよ?一個も貰えなかったら、俺がなぐさめてやるぜ?」


「いや、いい・・・勝負とかはっきりいってどうでもいいし」


雄一はそう、呟いていました


「おいおい・・・張り合いがないぜ?まあとりあえず何個貰ったか、あとで教えろよな〜」


誠二はそう言って、雄一から離れて行った
そして授業が始まり、授業が終わると雄一はとりあえず自由部の部室に行くことにしたのであった
雄一が自由部の部室に行くと、他のメンバーは既に部屋の中にいた


「あ、ユウ、丁度よかったわ」


「丁度よかった?」


「そう昨日ね?皆でチョコを作ったのよ、真とユウの分をね,はい、チョコレート」


「私も頑張って作ったよ?ユウ君もどうぞ〜」


「ボクも皆が作ると言ったから、作ってみたけど・・・味は保証しないよ」


「あ、ありがとう・・・何か悪いな」


机の上に、ラッピングされたチョコが置かれていて、それぞれ違うラッピングになっていた


「で・・・どれから頂けば・・・?」


「ちなみに私のはね?ロシアンチョコにしてみたわ?普通のチョコが面白くないからね,まあ食べてみて」


そう言って、由奈は雄一にチョコを渡す
チョコは小型のチョコで十二個入りになっていた

「ちなみにハズレは何なんだ・・・?」

「それは食べてからのお楽しみよ?さあ、食べてみて?」

由奈は、そう言って雄一にチョコを渡す
雄一は少し迷ったが、覚悟を決めてチョコを食べることにしたのであった


「う・・・な、何だ!この味は!」


雄一は、顔を青くしながら「水、水!」と叫んでいた


「あ、どうやら当てちゃったみたいね?ちなみにあたりは、普通甘口チョコと思わせといて、逆に超激辛のチョコを用意したのよどう、お味は?」


「味なんか辛くて分らん!とにかく水、水だ!」


雄一はそう言って、水を飲みに行ったのであった


「あれは当分帰ってこさそうにないわね〜、じゃ、真もどうぞ〜」


「ぼ、僕も食べなくちゃダメ・・・?」


「ダメよ、ユウはちゃんと食べたでしょ?真も食べなさいよ」


「う、うん・・・(神様・・・どうか辛いのだけは・・・)」


真はそう言いながら、由奈の用意したチョコを口に入れる


「あ、甘い、よ、よかった〜」


真は心からほっとしていた


「どうやらユウにだけ当たったみたいね?これで私からのチョコはおしまい
ホワイトデーのお返し期待してるわよ?真」

「え、ええと・・・何をあげたら?」


「それは楽しみに待ってるわ、ね?由香里」


「うん、なるべく高いのをお願いするよ?真」


「じゃあボクも、いいの頂戴ね?」


「なんか大変そうなホワイトデーになりそうだなあ・・・」


真は、そう思っていたのでした
そして雄一は、誠二の所に行ったのであった


「よう雄一・・・」


「どうした?なんか元気ないな?誠二」


「ああ・・・」


「確か女子にチョコくれって頼み回ったんじゃなかったんじゃないか?その結果はどうなったんだよ?」


「聞いてくれよう!雄一〜、確かに俺はチョコくれ!って言いまわったそして今日貰いに行ったら、「そういうのは頼むもんじゃないでしょ?」とか「情けなくないの?」とか散々言われて結局貰ったものは、市販の三十円ぐらいの安っぽいチョコ数個だったんだ・・・うう・・・俺は悲しいぜ・・・」


「そ、そうか・・・まあ気を落とすなよ」

「ところで雄一はどうだったんだよ?」


「俺か?俺は・・・まあ同じ部活の人ぐらいしか貰ってない」


「貰えるだけでいいじゃねーか!俺にも食わせろ!」


そう言って誠二は、雄一の持っていたチョコ(由奈製)のを全て食べたのであった


「旨い旨い・・・ん?うお!何だこの辛さ!み、水〜〜〜〜!!!」


そう言って、誠二は水を飲みに雄一の傍からいなくなった


「まだあったんだな、辛口チョコ・・・」


雄一はそう呟いていた


つづく

■作者からのメッセージ
この物語もついに一年になりますね、いや〜長かった
そろそろ最終話書くかもですって感じです。
しかし、ロシアンチョコ・・・おっそろしいですなw

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