一か月の恋―1―
作者: 歩達   2009年11月08日(日) 11時50分52秒公開   ID:9X9J/2cR/gk

僕が恋をした時間は短かった。

もし、あの時彼女にあわなければこんな思いはしなくてすんだかもしれない。

それは僕が高校1年生の夏だった。


ジリリリリリー

めざましがなった。


「・・・・ん・・・」

もうすこし寝たい気持ちをとじこめながら僕は目覚まし時計をとめた。


(はぁ・・・あさか、部活か・・・めんどくさい)

そしていつものように駅に行って、電車の切符を買った。

だが、電車の時間まではあと15分ある、暇つぶしに自転車の車庫の裏でタバコを吸うことにした。

本当はいけないことだが、ある程度の男子はみんな吸っている。

フー

しばらくして、女の声と、どなりつけるような男の声がしてきた。

ふと見てみると、強引に男5・6人が、一人の女をつかんでどこかに連れて行こうとしてる。

誘拐ではないだろう。女は嫌がっているがどうも顔み知りらしいかんじだ。

(なんだなんだ?俺からみたら、学校をさぼろうとしている男どもに無理やり連れて行かれそうにしかみえないが・・・)

そうだ、俺はいつも見て見ぬふりをしてきた。

・・・いつでも・・・

そんなことを考えていると、なんと向こうから奴等が知花ズいてくるではないか。

(おいおい、おれを巻き込まないでくれ。)

たばこも中途半端にすってある。捨てるのはもったいないし、表にでてたばこを吸うのはまずい。なんせ、同じ学校の生徒も、他校生もいるからだ。

その時、奴等の会話が聞こえてきた。

「だから、もう嫌なんだよ!離せよ!」

と女がいった。

「このくそアマ、俺らから逃げられるとでもおもってんのかよ!あぁ?」

5・6人の男の中の一人が言った。

「うるせぇー、かってにすればいいだろ?!」

なんて気の強い女なんだ。

「あぁ?てめーあの写真ばら撒くぞ!いいのか?!」

あの写真?

「っく、私は。征服姿って言ったから写真とらせたんだ!だましたのはお前らだ」

あー写真で金かせいでたのか・・・あいつら

「だまされるお前が悪い!さぁーこい」

男どもは女の手をひっぱり連れて行こうとしている。

その時女が俺をみつけた。

「おい!そこのお前!見てわかんだろ!?助けろ!」

(おいおい、それが人にものを頼む態度かよ)

「・・・・まぁ頑張ってくれ」

俺はまた見て見ぬふりをするのか・・・

「おお!たばこ吸ってる!お前その征服は○○高校だな!ちくってやるかんな!」

なんだこいつはおかしなやつだ、でもちくられるのは困るか。

「なっ!てめぇー・・・・条件がある!」

なにを言う気なのか自分でもわからない。

「あぁ?」

まさに獲物を狙っているライオンのような目でこっちをみている。

「助けたら俺の言うこときくかぁ?」


「っち。あぁーもちろん!だから助けろ!」


そして、昔から喧嘩は強かった俺は女から男どもをはなし、手をひいて逃げた。

まぁ。ケンカの強さは関係なかった。

「はぁ・・はぁ・・なんとか逃げ切った」

両方とも息が切れている。

そして、ふと女をみるた。

「あ、ありがとな・・・感謝する。」

「あ、あぁ。」

(なんだこいつ、さっきの奴とは思えないほど女のこっぽくなっている)


つづく。


■作者からのメッセージ
初めまして。

つまんない小説ですが呼んでコメントくださると嬉しいです。

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