BAT〜ゲームの始まり〜
作者: クリカ   2009年11月10日(火) 22時27分54秒公開   ID:ov6RKaAr3rc




ある大きな館


暗い部屋に座って何やら話し合っている



ウェーブのかかったツインテールの女の子


白いタキシードで銀の髪の男


Tシャツ 短パンで金髪の少年



女の子はウサギの人形をテーブルに置いて腹話術をした


「エメラルド(←うさぎの名前らしい)はね〜、そろそろ始めた方がいいと思うよ〜??」


銀の髪の男は笑う


「うん。僕もそう思うよ、エメラルド。」


腹話術に付き合ってあげているこの男を見ていると温和な性格が良く出ている



「でもよー、今のニンゲンに【黒ノ我】を持っている奴なんているか〜?」


つまんなそうに金髪の少年はテーブルに足をかける


「・・・この世界にはニンゲンなんてピンからキリまであるさ。」



「・・・レイエット(←銀の髪の男)、大丈夫?ってエメラルドが言ってる〜。」



女の子は銀の髪の男を見上げる


「心配ないよ、アリサ(←女の子の名前)。」



レイエットは笑ってみせた。



「ほんじゃあっ!」


金髪の少年は立ち上がる



「今から始動ってことで・・・?」




「・・・クルー、私たちがまとめたことを横取りしないで?ってエメラルドが言ってる〜。」





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ピンポーンパーンポーン♪


ある学校の放送がなる



『みなさん、校舎の外へ至急出てください。繰り返します。・・・』





「何だぁ??」



ある一人の少年の名は木立 慶(こだち けい)



ごく普通の高校生である




みんなは校舎の外へ出た



そこには血の気が引いている先生達と


変わった3人組がいた



「今から俺等の言うことをしろ!いいな!」


金髪の少年は紅の銃を持っていた



「まず〜、黒髪の人〜前に〜。ってエメラルドが言ってる〜。」



「えっと・・・染めた人もナシでお願いします。」





(何だ?この怪しい軍団は・・・。黒髪って俺もか・・・?)



慶は前に出た



他のみんなも前に出る




「じゃっ!その次だ!この中から女は抜けろ!」



前に出た人たちの中から女子が消えていく



(何をしようってんだよ・・・。)




「じゃあ次は・・・名前が二文字の人以外は抜けてください。」



白のタキシードの男は紳士的に言う



(何か意味はあるのか?)



「最後だ!16歳以外は去れ!」



(黒髪で男で名前が二文字で16歳・・・。)



「・・・・。」



慶しかいない・・・・



ガシッ!


金髪の少年は慶の腕をつかむ



「捕獲完了。さー連れてくぞ〜。」


「いやいやいやいやいやいやいやいや!!ちょっと待て!」



「何だよ。」



金髪の少年は面倒臭そうに振り返る



「大体っ!お前等の目的は何だ!?なんで俺が連れて行かれなきゃいけないんだ!?」



しばらくした後 金髪の少年は二カッと笑った



そして耳元で囁く



「【黒ノ我】・・・。」



「は?」



「【黒ノ我】は人の影の部分、つまり闇の部分だ。簡単に言えば悪の素質があるってこと♪」



「黒ぉ?悪ぅ?素質ぅ?」


何かが切れた



「んだよっ!!!さっきから聞いてりゃあ、勝手なことばかりしやがって!!」


慶は金髪の少年につかみかかった


金髪の少年は冷たく睨む


「離せよ、クソが・・・。」



「・・・〜っ!!」


慶は手を乱暴に離した



「お前は幸せなんだぜ〜?悪の素質があるってことは俺等の仲間になる。仲間になるっていうことは命が助かる。・・・どういう意味かわかるかい?」


楽しそうに少年は言う



「何を・・・しようと・・してる・・・・・?」


慶はわかっていながらも聞いてみた



「滅ぶんだよ、この世界はっ!!俺達以外はなぁ!!!」



下品に金髪の少年は笑った



「・・・意味わかんね・・・。」



慶は少年の手が離れていることに気づいた



「今なら・・・。」



慶は向きを変えた



逃げるためだ




「あっ!てめぇっ!!」



慶は走った



(通学路・・・?道はわかっていたほうがいいっ!)



慶はポケットにあったチャリ キーで自転車に乗り

通学路を突っ走った



(逃げるっっ!!!!)



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