BAT〜紅ノ文字A〜
作者: クリカ   2009年11月12日(木) 21時53分59秒公開   ID:ov6RKaAr3rc


「・・・鉄臭い。一旦ここから出るか。」


少女は高校の校門から出た


慶はとうの前に出ていた


少女は笑う


「臆病者、血も見れないのか?自分の体の中にも流れているだろう?」


慶の顔は真っ青になる


「平気な奴はいないと思うぞ?」










「・・・あんた、名前は?」


「あ?」


道路を歩いていると少女がいきなり聞いてきた



「なんでいきなり聞くんだ?」


「・・・なんか、長い付き合いになりそうだからよ。」


少女は笑う


「・・・慶。」


「・・・・・。」



「お前は?」


「・・・リアラ。以後お見知りおきを。」


「リアラね〜。日本人らしくない名前だな・・・。」


慶は息をついた


そして髪をクシャッとした


「どうしようっ!?俺・・・どうなるの?」


「ドーナツドーナツってうるさいっ!そんなに食べたいのか!?」


「・・・いや、言ってねぇし。」









「くそっ!!まだ見つからないのか!」


クルーは机に拳を叩き落し自分を呪った


「【10年に一度の同志】は、俺達をまだ嫌ってるようだな・・・。」


レイエットはアリサとお人形遊びをしていた


「無理やり仲間にすればわかりあえる。ってエメラルド言ってる〜。」


アリサは人形で腹話術をした


「部下に伝えとけ、レイエット!あいつを探せとなぁ!」


クルーは立ち上がりレイエットとアリサに背を向けた


「短気だね〜・・・。」


レイエットは笑った










「ん?」


慶は自分のポケットに紙切れが入っていることに気づいた


「なんだこりゃ。」


慶はゆっくり紙を開いてみた







それは血文字で



『待ってるよ
     同志。』





「・・・・。」


慶は血の気が引くのを感じた



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