ルーチェ・フィーロ #4♪白い吐息は天まで届く
作者: 南田 恵理   2009年11月19日(木) 21時37分41秒公開   ID:Ee3yYWMigJ6
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私がゲイルと住むようになってもう5日


ある時小屋をノックする音が聞こえた


ゲイルは今出かけている



そして私はここでも雑用で家事をしていた



私はゲイルに言われた言葉を思い出す



『誰かノックしてきたら、それは依頼人だから。とりあえず中に入れて、お茶でも出せ。』



私はドアの方へ向かう



シャディ「今、開けます。」



私はドアを開けた




「あら?あなたが殺し屋さん?」



ちーんまりしたお婆さんが立っていた




まさか・・・この人が依頼人・・・?



シャディ「すみません。殺し屋の方はまだ帰ってきておりません。中にお入りください。」



お婆さん「おんやまぁ・・・すまないね・・・・。」



お婆さんは中に入った



シャディ「今、お茶を入れますね。」


私はその辺にあったマグカップを手に取りお茶を入れた



お婆さん「・・・・・・エミリー?」



お婆さんは目を見開いて私を見た



すみません・・・

ボケたお婆様が殺し屋に何の用で?


シャディ「私・・・エミリーっていう名前じゃありません。」



お婆さんは我を取り戻した



お婆さん「あら、すまないねぇ・・・。間違えてしまったよ・・・。」



シャディ「・・・・。」



私はお茶をお婆さんの元へ置いた


シャディ「殺し屋さんが帰ってくるまで、私が聞いておきます。」



お婆さん「・・・・。」



私はお婆さんを見つめた



お婆さんは真剣な表情になった



お婆さんのマグカップを持った手が震える


お婆さん「エミリーを・・・・娘を・・・・・殺した相手を・・・・・。」



シャディ「・・・・・。」



お婆さんの顔は醜く悲しい顔になっていた



ただでも多いシワがもっと多くなっている



お婆さんは持っていた袋を私の前に出した



お婆さん「依頼料です。どうか・・・娘の敵を・・・・・!!」



お婆さんは土下座した



シャディ「・・・・・それは、殺し屋に聞いてください。」







そして数分後



ゲイル「たっだいまー。」


ゲイルは陽気に帰ってきた



シャディ「お帰り、ゲイル。依頼人よ。」


私はお婆さんを指差した



ゲイル「どうも。殺し屋のゲイルです。」


ゲイルはお婆さんに頭を下げた



私はゲイルにお婆さんの依頼を話した



ゲイル「わかりました。すぐに殺します。」



ゲイルはまた頭を下げた






⇒To Be Continued...

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