BAT〜星が綺麗な日A〜
作者: クリカ   2009年11月14日(土) 20時55分58秒公開   ID:Ee3yYWMigJ6



「ジャマ・パハロ(炎の燕)。」


ヒュン・・・


リアラの手に妙に長い火縄銃のような銃が握られる



「ワッチ、ある程度敵を固めろ。」



ワッチは笑う



「知ってる?年上を敬えってこと。」


ワッチは敵に飛び込む


3人いるようだからワッチは真ん中の所に敵を固めた


「3人一気にいける?」



ワッチは余裕そうに敵から離れた





























「当然だ。」









ガチャッ!



カチッ!



「目標3点!面積3倍!装填!」



リアラはまるでどこかで習ったかのような自衛隊みたいな掛け声を出す



ドンッ!!


リアラは弾を放った



「いっっ!!??」


慶は驚く


あんなに細い銃の穴からドでかい炎の塊が出ているのだから・・・



それは見事に敵にヒット



「〜♪」


ワッチは嬉しそうに口笛を吹く



慶は今までの自分の世界とは並外れた2人の能力に唖然とする








気づけばもう夜だった



(俺の人生・・・、もうどこかで狂ってんのかな・・・?)



慶は空を見上げた



いつもは何でもない星空がとても綺麗に見えた



その時一気に力が抜けた




ポロポロ何かが出てくる



「うっ・・・・っく・・・・。」




「・・・・・泣いているのか?」



リアラはわざと慶の方を見なかった



「泣いて・・・ねぇよ・・・!歩きつかれただけだ・・・!」



そういえばそうだ


いきなり未知の世界に投げ出されたようなものなのだから

まだ覚悟が出来上がっていないのは当然のことだった



しかしトンネルに入る前に覚悟をしたと言ってしまったので



慶はなるべく小さな声で泣いた





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