短編〜紅の日々〜 |
作者: レイド 2009年11月27日(金) 12時59分57秒公開 ID:LjOpF6jSo/I |
〜紅の日々〜 「ここが、僕の新生活の始まりなんだな・・・」 僕の名前は、金子真一郎、十八歳 将来なりたい物は、画家なんだ。 僕は親元から離れて、親に紹介して貰った場所に住む事を決意して一人でその場所に向かったんだけど・・・。 「本当にここであってるのかな?母さんの書いた住所は、間違ってないみたいだ けど、ここって・・・」 僕は、母さんから貰った住所を頼りにその場所に着いて驚いた。 何故なら民宿「紅の宿」と書かれてあるからだ。 「と、とりあえず中に入って見ることにしよう・・・」 僕は、紅の宿の中に入ったのであった。 「へ〜中は、民宿だから結構広いんだ、でも・・・」 紅の宿の中を歩く、どうやら三階建ての民宿で、階段で上へ上がれるしくみになっていた。 「さっきから歩いてるけど・・・一人もいないな・・・」 部屋の扉を次々に開けるが、誰もいなかった。 「誰もいないな?もしかしてここって営業してないのかな?あっ管理人室って書いてある、ここにはきっと誰かいるだろう」 管理人室って書かれた部屋に立ち止まると、ノックをした。 「あの〜すいません〜」 僕が、そう言うと中から、声がした。 「はい?どちら様ですか?」 そう言った後、ドアを開ける、中から出てきたのは、僕と同い年ぐらいに見える女性であった。 「あら?貴方は?」 「あっ始めまして、この場所を紹介されて来た金子と言います、あの・・・ここは民宿ですか?」 僕がそう言うと、女性はこう答えた。 「金子さんですね!よく来てくれました、あっ自己紹介がまだでしたね、この紅の宿の管理人の石田紗理奈と申します、以後よろしくお願いしますね?」 石田紗理奈と名乗った女性はそう言うのであった。 「あっはいこちらこそよろしくです、あの〜一つ聞きたいんですが?」 「あっはい、何でしょう?あっちなみに私の事はサりーちゃんって呼んでくださいね?」 (サりーちゃん?まあ言って欲しいなら言うけど) 「あっじゃあサりーちゃん、僕は何処に住めばよろしいのですか?」 「あの〜貴方の名前はなんて言うんです?」 「?真一郎って言いますけど?」 「真一郎さんですか!じゃあ、しーちゃんって呼びますね♪」 「あの〜サりーちゃん?人の話、聞いてました・・・?」 「あっそうでした、しーちゃんの部屋でしたね?早速案内しますね?」 「あっはい、よろしくお願いします」 (結局、僕はしーちゃんになったのか・・・、でも女性に愛称付けられるのは嬉しいから、嫌ではないけど) 「しーちゃん?どうしました?」 「いや、何でもないですよ、さあ部屋に案内してください」 「あっはい、ではこっちです」 僕は、サりーちゃんの後を付いて行く。 階段を上がって三階の303号室と書かれた部屋に案内されたのであった。 「ここがしーちゃんの部屋です、気に入ってくれましたか?」 「あっはい気に入りました、ありがとうございます」 「いえいえ、でわ私は管理人室に戻りますから、用があったら降りて来て下さい、でわ」 サりーちゃんは、そう言うと部屋から出て行ったのでした。 「とりあえず、無事に着いたけど、なんか拍子抜けちゃうな・・・でも、僕の他に誰が住んでるんだろ?」 僕は、とりあえず絵を描く事にした。鞄からスケッチブックを取り出す。 「さて、課題の動物の絵を描こうかな?」 僕は、絵の専門学校に通っているので、課題を完成させようとしたら、声が聞こえたのであった。 「へ〜君って絵描くんだ〜、ちょっと驚きかも?」 「そうですよ、僕は専門学校に通っていますからって・・・、貴方!誰ですか?」 僕は、いきなり声をかけられたので驚いた。 「あは、びっくりした?ごめんね?」 隣にいたのは、茶色の髪をしていて、眼鏡をかけている女性であった。 「なっなんで僕の部屋に勝手に入って来てるんですか!?」 「いやあ、新しい人が入ったからね気になってね?あっ私は、302号室に住んでる早瀬三香子、二十歳、よろしくね?で、君は?」 「あっ僕は金子真一郎です、サりーちゃんからはしーちゃんて呼ばれてます」 「ほうほう、サりーちゃんからね?解った、私もしーちゃんって呼ぶわね?いいかな?」 「別に構いませんけど・・・、ところで三香子さんは、僕に何の用ですか?」 「ふっふっふ、それはね〜、しーちゃんに興味が沸いてね?しーちゃんたら顔、 結構可愛らしいから、これはいけるかも・・・」 「あの・・・、なんか企んでそうなんですが・・・」 「ねえ?しーちゃん?後で私の部屋に来ない?」 「ええ!?いいんですか・・・」 「あら?私は全然OKよ?」 「あっじゃあ、課題が終ったら、行きますね・・・」 僕は、少し照れながら言う。今まで一度も女性に誘われた事が無かったからであった。 「じゃあ、部屋で待ってるから来てね?」 そう言うと、三香子は部屋から出て行ったのであった。 「さて、早く課題を終らせて、三香子さんの部屋に行かないと」 僕は、課題を完成させるのであった しかし、これから待っているのは、最悪の時間だというのを、まだ僕は知らなかった・・・。 「うふふ、今日は私の野望が叶う日かも♪」 それから数十分後。 「さて、終った、じゃあ、三香子さんの部屋に行こうかな・・・?」 僕は、課題の絵をパンダに決めて描き終えて、三香子さんの部屋に向かったのであった。 302号室 「あの、課題が終りましたので来ました」 「あっしーちゃん、鍵かけてないからあがってあがって♪」 「あっじゃあお邪魔します・・」 僕は、302号室に入った、中は黄色で統一されていて、ポスターがいろいろ貼ってあった。 「いらっしゃいしーちゃん、お茶菓子あるから食べてね?」 三香子は、テーブルにお茶菓子を用意して待っていたみたいであった。 「あっはい、じゃあ頂きます」 僕は、用意されたお茶を飲む、少し変な味はしたが、喉が潤った。 「お茶を用意してくれてありがとうございます・・・あれ?なんか意識がとおく・・・」 僕は、急に眠気に襲われて眠ってしまったのであった。 「うふふ、ゆっくり眠りなさい♪」 そう三香子が言ったのを、僕は薄れゆく意識の中で聞いたのであった。 どのぐらい経ったのだろうか?何か音がして、僕は起きる。 「う・・・、あれ・・・僕は一体・・・」 「あら?お目覚め?しーちゃん?私の野望に協力してくれてありがとね♪」 「野望・・・?あれ?」 僕は、寝惚けながら自分の体を調べる。あきらかに何処か違っている。僕は鏡を見て驚いた。 「な・・・何だこれは〜〜〜!!」 驚くのも無理が無かった。何故なら鏡に写っていたのは、あきらかに美少女そのものだったからである。外に出たら振り向かれる程の美少女だった。 「あの!三香子さん!これは一体どう言う事ですか!」 「いや〜私はね?しーちゃん見たいな可愛い顔してるのを見ると、変身させるのが好きなの、まあ女装させるのが好きなのよ♪しかししーちゃんかなり似合ってるわよ♪」 三香子は、そう言うとカメラで、僕の事を撮っている。 「とっ撮らないで下さい!」 「あらいいじゃない〜?」 (僕・・・一体これからどうなるんだろ・・・) そう思っていると、ドアを叩く音が聞こえた。 「みーちゃん、私ですサりーちゃんです、あのちょっとお話があるので入ってもよろしいでしょうか?」 「どうぞどうぞ〜」 「ええ!何言ってるんですか!こんな姿、見られたら変態扱いされますって!」 「大丈夫大丈夫、サりーちゃんはそんな子じゃないから、安心してね?」 三香子がそう言った後、サりーちゃんが入ってきた。 「あのみーちゃん、お話と言うのはですね?隣に新しく入った、金子真一郎さんの歓迎会をしようと思ったんですけど、どうでしょうか?あらこの方は?」 サりーちゃんは、僕の姿を見て何か考えているみたいだった。 「あらそうなの♪それは良い考えね、ちなみにこの子が金子君よ?」 「ちょっと!三香子さん!」 「もしかして、本当にしーちゃんですか?」 「あっうん・・・」 「とても良く似合ってますよ♪」 「でしょ?しーちゃんったら似合いすぎて感動物なのよ〜♪」 「そうですね♪あっじゃあ歓迎会は一階の広間でやりますから、来て下さいね?でわ」 そう言って、サりーちゃんは部屋から出ていった。 「ね?大丈夫だったでしょ?」 「そうですけど・・・」 「じゃあしーちゃんの歓迎会するみたいだから行きましょうか?」 「あっはい・・・でも・・・」 「でも・・・?」 「着替えたいですから服、返してくださ〜い!」 僕は、女装をやめて一階の広間に向かった。 広間 広間には、サりーちゃんの他に三人いた。 「あっしーちゃん待ってました、ではここに住んでる皆さんを紹介しますね?ではレイちゃんからお願いします」 「はい、解りましたです〜」 レイちゃんと呼ばれた黒髪で、ショートヘアーのまだ高校生ぐらいに見える女の子だった。 「301号室に住んでいる、肱岡玲、十六才、趣味は発明です〜よろしくです〜」 「こちらこそよろしく」 (発明って・・・一体何を作るんだ?) 「じゃあもう一回言うけど302号室に住んでる早瀬三香子、趣味は女装させること♪よろしく♪」 「あっはい・・・」 「じゃあ次はワシじゃな、304号室に住んでる、虹岡三十郎、40才、趣味は絵本を描くこと、何か困った事があったらワシに相談するといい」 「あっはいそうします」 「じゃあ、最後は私ですね?ここ、紅の宿の管理人の石田紗理奈です、年は十七です、これからもよろしくお願いしますね、でわしーちゃん自己紹介お願いしますね」 「あっはい、僕は金子真一郎です、年は十八、趣味は絵を描くことです、皆さんこれからもよろしくお願いします」 「はい、これからも宜しくお願いします〜」 こうして、僕の一日はこうして、終わったのでした、これから何があるのか?期待と不安がいっぱいあるけど、これからも頑張ろうと思ったのでした・・・。 〜2〜 僕が、ここ紅の宿に到着して、一週間が経過したのでした。 僕には苦手な人が出来ました。 それは三香子さんです、いつ女装させられるかと思うと、怖くてたまりませんでした。今日は、ちょっと変わった事から始まりました。 「今日の課題は、人物画か・・・、誰をモデルにするかなんだよな・・・」 僕が悩んでいると、ノックする音がした。 僕はは〜いと言って扉を開けると、立っていたのは・・・ 「こんにちはです〜真一郎さん〜」 立っていたのは、301号室の住人、肱岡玲なのであった。 「あっ玲ちゃんだっけ?僕に何か用かな?」 「真一郎さん、お暇ですか〜?」 「いや、人物画描かないといけないから・・・、暇じゃないかも?」 「じゃあ私がそのモデルやってあげましょうか〜?」 「ほんと?助かるよ、じゃあお願いしても良いかな?」 「はい〜解りました〜、じゃあそれが終わったら私の用事、手伝って下さいです〜」 「何やるか解らないけど、僕に出来る事ならやってあげるね?」 「ありがと♪真一郎さん〜♪」 「じゃあ早速描かせて貰おうかな?」 「あっはい、解りました、あの・・・服装とか変えた方が良いでしょうか〜?」 「いや、大丈夫だよ、ただ、立っているだけで良いよ?」 「あっはい解りました、じゃあお願いしますね〜」 こうして、僕は玲ちゃんをモデルにして、絵を描いた。 一時間後 「ふ〜、完成したよ、これで課題は終ったよ?」 「でわ、私の部屋に来てください〜」 「いいけど、一体何をするの?」 「まあ、来てからのお楽しみです〜」 僕は、玲ちゃんの部屋に行くのであった。 玲の部屋 玲ちゃんの部屋は、色々な機械があって、何に使うか解らなかった。 「あの・・・これ全部、玲ちゃんが作ったの?」 「うん♪私は発明するのが大好きだからです〜真一郎さんには手伝って貰います〜」 「何を手伝うか解らないけど?何をすればいいのかな?」 僕が、そう言うと玲ちゃんは、こう言ったのであった。 「まず〜この診察台に座って下さい〜」 玲ちゃんは、病院にありそうな診察台を指差して言う。 (何でこの部屋に、診察台があるんだろう?) 「解った、座れば良いんだね?」 「はい〜座ったら仰向けになって下さい〜」 「?解ったよ」 僕は、言われた通りに行動したのであった。 「はい、座ったよ?」 「OKです〜、では早速♪〜」 玲ちゃんは、何処からかスイッチを取り出してボタンを押す。 すると、僕は縛られた。 「うわ!?なっ何をするんです!」 「大丈夫です〜痛くありませんから〜♪」 そうは言うが、天井から何か降りてくるのが解った。 「全然大丈夫そうじゃないよ!玲ちゃん、一体何をしようと!」 僕は、聞いてみる。玲ちゃんは笑顔でこう言うのであった。 「私の作った疲れ癒したい君を真一郎さんに試してみて、成功するか試したかったんです〜」 「えっ・・・うわあああ!」 僕は、疲れ癒したい君に疲れを取れたと言うか気を失ってしまった。 「う・・・」 「気がついたですか・・・」 僕は、辺りを見渡すと玲ちゃんが、膝枕をしてくれているみたいだった。 「どうです〜・・・疲れはとれました〜?・・・」 玲ちゃんは、心配そうに聞いている。 「あっうん・・・疲れは取れたみたい・・・ありがとう」 「良かったです〜、では〜!」 そう言って、玲ちゃんは膝枕をやめると奥から何か出したのでした。 「真一郎さん、疲れを癒したい君パート2です〜これもやってあげます〜」 玲ちゃんは、また笑顔でそう言う。僕は青ざめたのであった。 「もう疲れてないから大丈夫だよ!玲ちゃんありがと!じゃあ僕は戻るね!」 「です〜?解りました〜また疲れたらいつでもいらっしゃいです〜」 「わっ解ったそうするよ!じゃあね!」 僕は、玲ちゃんの部屋から出て行ったのであった。 「はあ・・・玲ちゃん、モデルしてくれて優しい子なんだけど、発明品はちょっとね・・・」 僕は、自分の部屋に戻ったのでした。 「あらっ?おかえり〜♪何処行ってたのかな〜?しーちゃん?」 僕が、部屋に戻ると、何故か三香子さんが笑顔で待っていたらしかった。 「みっ三香子さん!何で僕の部屋にいるんですか!しかも何でそんなの持ってるんですか!」 「いやね?部屋の奥にしまってあったからしーちゃんに着て欲しくてね?さあ着なさーい!」 そう言って、怪しい目をしながら僕に迫ってきた。 「いっ嫌だあああ!」 結局女装させられる羽目になってしまった。 「あら〜やっぱり似合ってるわね〜♪」 「これで気がすみました・・・」 僕は、もう諦めモードであった。 「いや、まだよ?今日はもう遅いから明日、私と一緒に出かけない?」 「はい?あの・・・それって・・・」 「まあ一般的に言うと、デートよ?いいかな?」 「ぼっ僕でいいんですか?」 「OKOK、じゃあ決まりね♪明日その格好で外にでましょう?じゃあ私は戻るからじゃね♪」 そう言って、三香子さんは、帰って行ったのであった。 「え!この格好で・・・」 僕は、鏡を見てみる。今の姿は、女装しているので綺麗な少女の姿であった。 「この格好で外〜!?」 僕は、その事を考えて青くなったのであった。 〜3〜 僕は、デートする事になりました。 相手は三香子さんです、でも普通のデートとは違いました・・・ 「じゃあ行きましょうか?しーちゃん♪」 僕の部屋に、三香子さんが来て、僕の事を待っていたのであった。 「あの〜・・・本当にこの格好で行くんですか・・・?」 僕の格好は、女装したままであった。 「当たり前よ〜?その格好似合ってるし〜?さあ行きましょうか♪」 「はい・・・もう何処でも行きますよ・・・」 僕は、嫌だと言ったら何されるか解らないので、OKすることにしたのであった。 「では、しゅっぱ〜つ♪」 こうして、僕のデート?が始まりました。 僕達は、外に出て三香子さんがこんな事を言いました。 「しーちゃん、今日はね?見たい映画があるから行きましょう?」 「見たい映画?それにしても・・・さっきから街の人々が僕の事見ているような気もするんですけど・・・?」 僕は、さっきから見られているのでそう言ってみる。すると三香子さんは笑顔でこう言った。 「それはね?しーちゃんが余りにも可愛いからよ〜♪ほら?街の男どもは笑みを浮かべて私たちを見てるじゃない?」 確かに、三香子さんの言う通りに、僕達の姿を見て、照れているみたいでもあった。 「それは解りましたけど、この姿、やめたいんですけど・・・駄目ですか・・・?」 「ダーメ!その姿じゃなきゃ駄目なの!さあ行きましょう♪」 「はい・・・」 僕の願いも叶えられず、僕達は映画館へと向かったのであった。 映画館 映画館に着いた僕達は、チケットを買ってシアターに行く。 「あの?三香子さんの見たいのってこれですか?」 僕は、座席に座って隣に座った三香子さんに問いつめる。 「ええ♪丁度この映画が見たかったのよ〜♪恋愛コメディ゛フィーチャリングストーリー゛をね?」 「はあ・・・、そのお話は一体どんな話なんですか?」 「それを聞いちゃうと観る楽しみが無くなっちゃうでしょ?しーちゃん?あっ始まるみたいよ」 三香子さんがそう言った後、暗くなり後ろの映写機からスクリーンに向かって、映像が始まったのであった。 「あれ・・・この映画、なんだか僕と設定が似てるかも・・・」 僕は観ながらそう言う。映画の内容はアパートに越してきた男が住人達に色々持て遊ばれるという設定だった。 映画終了 「はあ〜、面白かった♪しーちゃんはどうだった?」 「確かに面白かったですけど、なんだか僕と同じような設定でしたね・・・」 「だから面白いんじゃない、さっ次行ってみよう〜♪」 「え?次って?一体何処に行くんですか?」 「何処ってそ・れ・は・ね〜行ったら解るって♪さあ行きましょう〜」 三香子さんは、僕の手を繋ぐと、嬉しそうに歩くのであった。 (一体何処に向かうんだろ・・・なんか嫌な予感がするけど・・・) 僕は、そんな事を思いながら三香子さんに着いて行くのであった。 「さっ着いたわよ?しーちゃん?」 「ここは・・・」 僕達が、たどり着いたのは、変装の館と書かれた洋館に着いた。 「あの?ここで何をするんですか?」 「ここはね?変装、つまりコスプレかな?それをして、盛り上がる為だけの建物なのよ〜?私の推論だと人は誰でも変身願望を持ってると思うの、変装が好きになった人達が集まる場所でもあるのよ?ここはね?」 「へ〜そうなんですか、あれ?でもここに来たって事は・・・」 「そう、しーちゃんを変身させたらどうなるかを知りたくてね?連れて来たのよ♪さあ入りましょ?」 「あの・・・それ・・・断っていいですか・・・?」 僕は、一応聞くことにした。 「あら?嫌なの?私がせっかく連れて来てあげたのに 断るんだったら、今、この場でしーちゃんの正体ばらすけど良いの?しーちゃん、街歩けなくなるわよ?それでもいいの?」 「う・・・それは嫌です・・・解りましたよ・・・入れば良いのでしょ・・・?」 「そうそう♪物分かりが良いわね〜私も変身するから一緒に写真撮りましょうね♪」 そう言って、僕達は、変装の館に入って 服装をチェンジして写真を撮ったりして、今日の僕のデートは終了したのでした。 (はあ・・・、もうこんな事、出来ればやりたくないな・・・) 僕は、そう思っているのでした。 〜fin〜 |
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