私のスクールデイズ 番外編 結の本気!! |
作者: 菜月 実乃 [Home] 2009年07月27日(月) 17時38分19秒公開 ID:I3pQytENAQc |
「あーもう、うっさい!! なんで美術バカと隣の席なんだよ!」 「なんでこの鈍感と隣の席なのよ!!」 ふ、二人共、喧嘩はやめてくださいー……。 あ、私、 え、止めろって? 即答で無理です。だってこの前… 「2人共、喧嘩は…」 「結は黙ってて! コレは鈍感とあたしの勝負なんだから!!」 「鈍感じゃない! ……白咲は黙ってろ」 「……ハイ」 そーゆー訳で、この喧嘩を止められるのは、 そんなこんなで、私達は頭を悩ませています。 「ひ、光くん」 「何?」 私が呼んだのは、 「二人の喧嘩ってどうすれば収まるんだろう……」 「そうだな。琉生の幼馴染の ええっ!! それは困りますよ! と思ったその瞬間 バンッ!! かなり大きい物音がした。それは、黒板を強く叩く男の子のせいだった。 「ねぇ、静かにしよう? お二人さん」 噂で裏はヤンデレ少年と言われている、 「る、留季……」 「青柳くん……」 二人に効果はバツグンだ!! ……らしい。確かに効果はあったかも。これで懲りてほしいな。 「静かにしたいんだけど、コイツがちょっかいを…」 「うっさいわね! アンタのほうがちょっかいが多いでしょ!!」 という喧嘩が。効果は結局無かったんだね……。 「青柳くん、ありがとう。私が行きます」 「え? でも、僕のコレも効かなかったんだから……」 「大丈夫。なんとかして…みます……!!!!」 キャラが私は変わった。皆驚いていた。それはそうでしょう。だってこのキャラを見せるのは一年ぶりだもん。 「……二人とも、喧嘩はやめよう? ね?」 やはり、喧嘩はコレでは収まらない。皆はどこが違うのか飽きれていた。ただの注意じゃん! みたいに言ってる人もいた。本題はこれから。 「だから結(白咲)は黙って…」 「いい加減にしなさい!!」 強く、大きい声が教室中に響いた。皆ザワザワしていたのが、シーンとなる。 「二人とも、私たちは中学生ですよ。小学生じゃないんです! そんな喧嘩するなら無視する! で、何かされたら先生に言う!! コレぐらいできるでしょう!!!」 私の暴走モードはとまらない。そして最後に 「いい? 二人とも、これ以上皆を困らせちゃダメだよ。わかったね?」 二人は声が出なかった。私は口を押さえた。というか、生意気だと思われたよね。絶対……と思ったとき パチパチパチパチ…… え……拍手? 亜依ちゃんが? そして、亜衣ちゃんに釣られて光くん、青柳くん、菜摘ちゃんも……最後は皆が拍手をしていた。 「ナイス! ゆーちゃん!!」(ゆーちゃんは結のことです。 by菜月) 「とてもよかったよ」 と、笑顔で言う。 私は、なんだか嬉しかった。とても…とても……言葉では言い表せない感じがした。 外からも拍手の音がした。なんと、担任の真理亜先生と副担任の佳奈子先生だったのだ。真理亜先生は教室に入ってきて、こう言った。 「皆さん、白咲さんを副委員に賛成してもいいですか?」 と言う。委員長が決まって、副委員長はまだ決まってなかったが、まさかこんな展開になるとは思ってもいなかった。 「いいと思います。僕のサポーターとして、頑張って欲しいです。白咲さん、任せていいですか?」 ええええっっ??!! でも……副委員長、やってみようかな。委員長を支えてあげたいですし。 「はい。責任もって、やらさしていただきます」 と私は言いました。先生も笑顔だった。 それから数日後――… あの日以来、二人はあまり喧嘩はしなくなりました。ですが、まだ少し……。でも、仲良く話してるところもたまーに見かけたりします。いい感じな雰囲気です。 「よっく言うよねー。喧嘩するほど仲がいいってさ」 亜依ちゃんが言う。私は笑顔で 「そうだね。あの二人には仲良くしてもらわないとね♪」 「うん。まあね♪ そっちが楽だし」 私たちは二人を見ながら、おしゃべりをしてました。 仲良くなってよかったなぁ……。 と私は思いました。 Next Story |
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