私のスクールデイズ 第5話 琉生の(危険な)暴走
作者: 菜月 実乃  [Home]   2009年07月30日(木) 11時35分21秒公開   ID:I3pQytENAQc
【PAGE 1/2】 [1] [2]




「ありがとうございます。先輩」
「あ、はい」

教えたのはいいですんですが……なぜ、顔が赤いのでしょうか?


――私はわからない。


でも、わからないからこそ、気になるんですよ! 私の場合……。



あ、れ? なーんか引っかかります。



 いや、可能性はあるかもですが、外見では怒ってるように見えて内心は怒ってないんじゃ―?
 そうかもです。怒るといっても、琉生るいくんが楽器と話してる所が恥ずかしい……とか? うーん……。

「先輩、どうしたんですか? ぼーっとして……。琉生くんを見てるということは、私と同じかな…思ってること

梨奈みおちゃんが言う。思ってること…が同じってどういうことなんでしょう。

「同じことを?」
「はい。そのー…琉生くん、なにか変な感じがするんです」
「ヘンな感じ? 例えば?」
「例えば、楽器にき、キスとか……。いつもはあんなことしないのに」

あーそうですねー。ヘンですね、うん。まちがいなく。いつもはキスしないですよね。(棒読み)

「後は?」
「なんか顔が赤いんです。いつもより」
「え」

確かに赤かった。何があったんだろう?

「ね? 赤いでしょ? 絶対何かあったハズ…」


白咲しらさき


梨奈ちゃんが言いかけたとき、琉生くんが私の名前を呼んだ。

「ちょっと俺と来てくれる?」
「え? あ、う、ん」

 最後がカクカクだったけど、本人は気づいてないようだ。梨奈は顔をいつもの顔色にして、楽譜に目を向けた。




⇒To Be Continued...

■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集