私のスクールデイズ 第5話 琉生の(危険な)暴走 | |
作者: 菜月 実乃 [Home] 2009年07月30日(木) 11時35分21秒公開 ID:I3pQytENAQc | |
「ありがとうございます。先輩」 「あ、はい」 教えたのはいいですんですが……なぜ、顔が赤いのでしょうか? ――私はわからない。 でも、わからないからこそ、気になるんですよ! 私の場合……。 あ、れ? なーんか引っかかります。 いや、可能性はあるかもですが、外見では怒ってるように見えて内心は怒ってないんじゃ―? そうかもです。怒るといっても、 「先輩、どうしたんですか? ぼーっとして……。琉生くんを見てるということは、私と同じかな…思ってること」 「同じことを?」 「はい。そのー…琉生くん、なにか変な感じがするんです」 「ヘンな感じ? 例えば?」 「例えば、楽器にき、キスとか……。いつもはあんなことしないのに」 あーそうですねー。ヘンですね、うん。まちがいなく。いつもはキスしないですよね。(棒読み) 「後は?」 「なんか顔が赤いんです。いつもより」 「え」 確かに赤かった。何があったんだろう? 「ね? 赤いでしょ? 絶対何かあったハズ…」 「 梨奈ちゃんが言いかけたとき、琉生くんが私の名前を呼んだ。 「ちょっと俺と来てくれる?」 「え? あ、う、ん」 最後がカクカクだったけど、本人は気づいてないようだ。梨奈は顔をいつもの顔色にして、楽譜に目を向けた。 ⇒To Be Continued... |
|
■一覧に戻る ■感想を見る ■削除・編集 |