節分バトルロワイヤル |
作者: レイド 2010年01月13日(水) 00時31分42秒公開 ID:YynBrr2ofCI |
今日は、二月三日、一般的に言うと節分の日である。 ここ、桜幸聖(さくらこうせい)高校では、こんな行事が行われていたのでした。 「今日は、節分の日だから空いた時間を利用して豆を持って来たから節分をやろうではないか」 そう言ったのは、涼達の担任である西田俊夫(にしだとしお)なのであった。 「それはそれで面白いかもな・・・」 「そうよ、涼?先生〜」 「何だね?香崎さん?」 「鬼役と豆を当てる側に分けてやったほうが面白いと思うので、それでいいですか?」 「まあ、生徒達がそれでよろしいのであればOKだぞ」 「じゃあ、決まり!早速鬼役と豆をまく役を決めよ〜ぜ」 そう言ったのは、祥太であった。 「じゃあ、くじ引きで決めましょう?ここは学級委員の私が引き受けるわ」 こうして、雛乃がクジを作り、配役を決めたのであった。 鬼役:哲弥:涼:祥太 豆を投げつける役:愛子:美梨亜:圭に決定した。 「ルールはこうよ!まず鬼は逃げる、それをまく側は当てる 逆に弾き返されたら投げつける側の負け、それでいい? ちなみにタイトル考えたわ!その名は、「節分バトルロワイヤル」よ!」 「俺は依存は無いが・・・なんで戦い風なんだ?」 「節分と言うのは、そういう物なのよ」 それは間違っていますので、参考にしないで下さいませ 雛乃はそう豪語するのであった。 「なんだか良く解らんが、そう言う設定なんだな・・・じゃあ豆を配るから、私が、スタート合図を送るな」 そう言って、先生はまく側に、豆を渡したのであった。 「でわ、配り終わったので、早速初め!」 こうして、節分バトルロワイヤルが始まったのでした。 さて、どうなったのかと言うと・・・。 涼VS愛子 「どうやら、俺の相手は愛子みたいだな?」 「涼?手加減しないよ〜?あ、私が勝ったら丁度今日作ろうと思っていた 料理の味見してくれない?」 「う・・・それは愛子が勝ったら、してやる!」 「じゃあ、決まりねw勝負!」 愛子は、そう言うと涼に向かって豆を投げつける。 涼は、それを軽々しく避けるのであった。 「ははは!そんなの当たるか」 「涼!ならこれならどう?えい!」 愛子は、懐から何かを取り出すと、涼に向かって投げつける。 「鬼は外〜福は内〜」 「ちょっと待て!愛子!お前の投げてるのは どう見たって豆じゃないだろうが!」 そうなのであった、愛子が投げているのは どうやらオニギリみたいである。 「さあ!私の作ったデリシャスオニギリを食らいなさい!」 「おにぎりにそんな名前つけんな!ってしまった!」 涼は、いっぱい飛んでくるおにぎりを避ける事が出来なくて 当たった、しかも口の中にも入ってしまった。 「う・・・・まず・・・・」 そう言おうとして涼は、意識を失った。 「涼!?どうしたの?」 「勝者香崎さん〜!」 そう雛乃が言う、どうやら愛子の勝ちに決定したようであった。 祥太VS美梨亜 「どうやら・・・お前が相手みたいだな・・・嫌なんだけどな」 「そのようね・・・私・・・手加減しないわよ?」 「やってみろよ!俺は必ず勝つ!」 「あらえらく自信たっぷりね・・・でもね・・・」 美梨亜は、不気味な笑いを浮かべた。 祥太は戸惑っている、ここで美梨亜は謎のお札を取り出した。 「おい!何だそれは!」 「これ?これはね?呪縛の効果のあるお札よ・・・ これを貴方にお見舞いするわ・・・、食らいなさい・・・!」 美梨亜は、そう言うと、お札を祥太に投げつける。 祥太は、それを必死に避ける。 「お前!そんな物騒なもん投げつけんな!」 「あら・・・?いいじゃない、面白いのだし・・・」 「おい・・・!」 「どうした?ん??」 先生の所に美梨亜のお札が先生にくっ付いたと同時に何かまがまがしい力が発動する。 「うわ!なんだこれ!ぐはああ!」 先生は、そう言うと血を吹いて、バタっと倒れたのでした。 「あら・・・先生が、餌食になってしまったわね・・・ まあ、これはこれでこのお札の力は判ったわ・・・ 一度も使ってないからね・・・」 「おい!血吹いてるじゃないか!相当やばい代物じゃないか!それ!?」 「やっぱり、ネットオークションはさすがね…」 「ネットで買ったのかよ!てか!そんな物騒なもんネットでは売ってんのかよ!?」 「あら、最近のネットはすごいのよ・・・」 「どーりでネット犯罪が多いワケだ・・・」 「あら・・・ネットの力は偉大よ・・・甘く見ない事ね・・・」 「何が偉大かは知らんが、お前がそんな物騒なもんを持って俺に挑んでるのは解った、こうなれば、俺も本気で戦うしかなさそうだな!」 祥太は、そう言うと、美梨亜に向かって拳を構える。 美梨亜も、お札、何かの杖を持ち構える。 こうして、戦いが始まったのであった。 「あの〜?お二人とも豆まきなんだから、そう熱くなっても・・・」 雛乃がそう言っても、二人は完全に無視をしているのであった。 「勝負!おらああ!」 祥太は、拳を構えて美梨亜に殴りかかる。 「甘いわよ・・・、はあ・・・!」 美梨亜は、お札を手に持ち、祥太に貼り付ける そして、何か呪文らしき言葉を言うのであった。 「暗黒の力よ・・・私の命令を聞きなさい・・・「暗縛符」(あんばくふ)」 そう言った途端、何故かお札が発動する。 「うわ!なん・・・」 そう言い終わる前に、祥太は動けなくなる。 どうやら、お札の力のようだった 「とどめよ・・・・闇の精よ…私に従え・・・「悪寒符」(おかんふ)」 美梨亜がそう言うと、祥太は辛そうな顔をする。 「すっごい寒気がするぜ・・・まるで背後霊とかいるみたいだ・・・う!」 そう言って、急に気分が悪くなり、気絶する。 「私の勝ちね・・・さすがネットオークション・・・これからも利用した方が良いわね・・・」 「しょ、勝者、伊藤さん〜」 雛乃がそう言って、祥太と美梨亜の戦いが終わったのであった 哲弥VS圭 「どうやら、圭君が相手みたいだね〜」 「ほう?私の相手は、君か?この僕に勝てると思ってるのかね?」 哲弥と圭は、お互いニコニコしながら言っている。 はたから見れば、不気味に見えるが、二人とも本気みたいである。 「食らえ!鬼は外、福は私が皆さんに与えよう!」 そう言いながら、豆を哲弥に向かって投げつける。 哲弥は、ニコニコしながら避けている。 「圭君〜?そんなんじゃ僕に当たらないよ〜?豆はこう投げなくちゃ?」 哲弥は、地面に落ちている豆を持つと、圭に向かって投げる 「えい!やあ!」 「何!?避けてみせる!」 圭は、必死に避けるが、哲弥はマシンガンのように豆を投げつける 「それそれそれそれ〜、あ、豆切れ〜」 「勝気!食らえ!萩原流!連続当て!」 そう言って、豆を投げつける 豆は、哲弥に全て命中した 「い、いたい・・・どうやら僕の負けだね〜?」 「勝者、圭〜」 「ふ、当然の結果さ」 こうして、節分バトルロワイヤルは終了した。 「終わったのは、良いけど、ちょっと面倒な事になったわね・・・」 そうなのである、涼と先生と祥太が気絶しているからであった。 雛乃は、その三人を保健室へ連れて行き、帰ったのであった。 保健室 「う・・・おにぎ・・・」 「うう・・・霊が・・・」 「ぐ・・・な・・・なんだこれは・・・」 三人は、保健室のベットでうなされていたのであった。 こうして、節分バトルロワイヤルは終わったのであった・・・。 |
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