友のために麗羽は生きる(]T)
作者: 美月   2010年01月15日(金) 20時30分43秒公開   ID:ov6RKaAr3rc



「どうやら貴族の家みたいだな・・・。」


桜は堂々と広い廊下を歩く




「私、貴族の家なんて始めて。中はこんなに暖かいなんて・・・・。」


麗羽は昔を思い出す



冬の寒いとき、布団にくるまって一夜を過ごした



貴族の家はこんなにも快適な暮らしをしている




麗羽は自分が貴族だったらという想像をした


スケールが大きすぎて考えられなかった・・・



「しっかし。」


マッドサイエンティスト 一人は息を吐く



「ここに住む優雅で可憐な貴族様は、よく俺達みたいな旅人を泊めてくれるね〜。」




確かにそうだった



よほど十分なボディガードが 「いぃやぁあああああ!!!!」




ボディガードが・・・・・・・





「たぁすぅけぇてぇえ(助けて)!!!!!」




恐怖で高くなった声(ってか絶叫)のするほうを見てみると


燕尾服を着た執事らしき男が食事を乗せるワゴンのような物に乗り

こっちに突進してきた




(何で坂道でもないのにこんなにスピードが!?)




麗羽と桜と一人はヒョイと華麗に避けて


廊下の端に立った



ものすごいスピードで通り抜けていくワゴン(兼:執事のような男)





当然・・・




ガラガラ・・・ガッシャーン!!!!




(耳、いったーい!)



ものすごい音が鳴った






「何々!?どうしたの?」



急いで綺麗なおばさんは走ってきた




そしてこのありさまを見たおばさんは・・・・・



「もうっ、黒城!!あんたはいつもいつも!!!」



呆れたように怒り出した



「すみませんっ!すみませんっ!」



一生懸命土下座する執事





「今度やったら飯抜きだからね!!」



「はいぃ!肝に命じてますぅ!」



執事のようなこの男は腰までの長髪で、リボンで一つに結わえている





おばさんは怒ると背を向けて行ってしまった




「・・・・・・また、やってしまった。」




執事は落ち込むように手で顔を隠す






「まあ、そう落ち込むなよ。」


桜は笑いながら執事の肩に手をやる



「誰だって失敗はあるさ。クビにしてないだけ、あんたには信頼があるんだよ。」



(く、くさい・・・!でも桜、あんたはこの人の何を知ってんのよっ!)




「苦しみを忘れられる薬、飲むかい?」



(おいぃ!!マッドサイエンティスト:一人に関してはうさんくさい薬を・・・!)




「・・・その薬をください。」




(いるんかいっっ!!!!)




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