フェアリーテイル 第14話 未来から来た人 | |
作者: モモ 2010年01月20日(水) 20時12分56秒公開 ID:.YGsdf.9cjE | |
次の日。 唯は昨日のことがあって気まずかったので、朝ガールズガーデンに遅く行くと、 「香織ちゃん、はるちゃんおはよ〜。」 香織と遥は来ていたけど、夕はまだきていなかった。 「あ、唯ちゃん!遅かったね〜。今日学校お休みかとおもっちゃったよ。」 「ごめんね。ちょっとショックだったから…。」 「……」 唯がそういうと場が一瞬しらけた。 「ま、まぁ、そういうこともあるよね。さっ、チャイム鳴る前に仕事なるべくしよ!」 「あ、うん。」 (やっぱり分からない。なにがあったのか。) フォローしてくれた遥はやっぱり状況を分かってない。 そしてみんなは仕事を始めて数分たったころ、夕がやっとやって来た。 「おはよう。ごめんね、遅れちゃって。。。」 「夕ちゃんおはよ!どうしたの?」 「ちょっと寝坊しちゃって。」 「そうなんだ〜。」 そんな会話を交わしたあと、夕も仕事を始めた。 いつもおしとやかでにっこりと笑っている夕の顔がなんとなく沈んでいる。 (顔がいつもより暗いのは香織以外みんなそうだが。) 「香織ちゃんおはよう。」 カバンを置いて夕が香織にあいさつすると、 「おはよう。今度からもう少し早くこれるかしら?仕事がたまっているから忙しいの。」 「ご、ごめん。」 と、冷たい声で返ってきた。 「香織ちゃん、そんな言い方はないんじゃない!?夕ちゃんがかわいそうだよ!」 「唯ちゃん…」 唯が夕のことを庇って反論すると、 「唯ちゃん、庇う必要なんてないわよ。遅い夕がいけないの。」 また冷たい声で返ってきた。 「ごめんね、、、忙しい時に」 「だいたい、夕はみんなに優しすぎるのよ。もうすこし厳しくしていかないと」 「香織ちゃん、ごめんねわたしがいけないから…。」 「いけないのよ。まったくこれだから…」 夕が謝っているが、香織は無視して話を続けた。 「わかった?これからは気をつけてね。」 「うん。」 再びみんなが仕事を始め、ガーデンが重い空気に満ちた。 そんなとき、唯がちょっとした異変に気付き、夕に声をかける。 「夕ちゃん、なんか顔色悪くない?大丈夫?」 「うん。大丈夫よ。」 そういっている間も、足元がどことなくおちついてない。 「夕ちゃん、なんか震えてるよ…?」 「そう?わたしは別に」 その時、亜麻色のふわっとした髪がゆれ、足から崩れていくような形で、床に倒れた。 「夕ちゃん!?」 ここは…? 「あ、唯ちゃん。」 「やっと気がついた!大丈夫?」 夕が目を開けると、唯が椅子に座って、夕の顔を覗き込んでいた。 「えーっと…、ここは…」 「ここは保健室、夕ちゃん朝ガーデンで倒れたんだよ!」 「そうだっけ…」 「夕ちゃん、覚えてない?」 「あんまり…。わからない…」 「そっか…」 夕はボーっとしたいうな感じで、寝むたそうな顔になっている。 「…」 「どうしたの?」 しばらくベットに起き上がって、唯のことをみていると、 「はっ…」 いきなりはっと顔になって、ベットを降りた。 「授業、授業に出なきゃ!」 「だめだよ!無理しちゃ」 「でも、今日は大事な授業が、」 「香織ちゃんに任せればいいじゃない?」 唯の横から遥も出てきた。 「はるちゃん!気がつかなかった…」 「香織ちゃんに任せればいいよ!」 「でも、私クラス委員長だし…」 「きっと香織ちゃんが変わりに出てくれる。」 「唯ちゃんまで…」 二人に説得されると、夕はしぶしぶベットに戻った。 「ところで…、今は何時?」 「今?12時30分くらいかなー。」 「じゃあお昼休みかぁ」 「そうだよ〜」 「もしかして、お昼食べないでここにいるの?」 「うん。」 「ごめんね。私のせいで…」 「気にしないで。自分で来たくて来たんだし」 「え?唯ちゃんご飯食べてないの?私のあげるよ!」 「食べてる…」 遥は不在の先生の机でお弁当を食べていた。 「そろそろ、時間かな。じゃあ、そろそろ帰るね。」 「うん。ありがと。」 かれこれ、あれから30分くらいおしゃべりをして、1時なりそうなときに遥と唯は教室に帰っていった。 「じゃーね〜。」 「うん。バイバイ。」 二人が行ってしまうと、夕は一人でためいきをついていた。 「香織ちゃん大丈夫かな…、今日の課題大変なんだけど…」 ⇒To Be Continued... |
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