スカイボーン〜天空の落とし子〜参〜
作者: ヘレン   2010年01月22日(金) 21時15分49秒公開   ID:ov6RKaAr3rc




「さて。」



少女はその場に座った




「・・・・!」



俺と少女の目線が同じになった





「んー・・・。このまま話すのもちょっとナシかな?空いてる部屋か何かないの?」



少女はその場にいた俺の盗賊団の仲間ではない仲間に聞いた




「あります!一部屋だけ・・・!でもホコリまみれです・・・。」




「十分。」



少女は俺を見る




そして俺の胸ぐらをつかみ立たせようとする



「自分で立てる・・・・!」



俺はイラッとしたので手を払いのけ自分で立つ




「ふん。いい度胸してるじゃないのよ〜。」



少女はニヤリと笑った





「何?」




「そんな怪我だらけでいい度胸だってんの!」




少女は盗賊団の男に案内を頼んだ



もちろん少女の後ろにはマスクの男がいる




この男は要注意だ



なんせキャモンをぶっ飛ばしたからな・・・





俺はそこにとどまろうとした




すると少女が不思議そうに振り返る





「何してる?お前も来なさいよ。」



「え?」













俺はしぶしぶ着いていく




少女が歩く道を盗賊団の仲間ではない仲間があけていく







すげぇ・・・



ただそれしか思えなかった




盗賊団の男はうやうやしくその空き部屋のドアを開ける






「あー。他の人は外とかに出てって。ドクソン!」



マスクをした男は部屋を出て行く



「ドクソンを見張りに付けさせる。盗み聞きしたい奴はまず殺されろ。」




一瞬で静まり返る砦






「・・・・でさ。」



少女は上目遣いでこちらを見てくる




「お前は何だ。」



俺は静かに言った




「随分とぶっきらぼうね。友達少ないんじゃない?」



グサッ!!




「・・・少なくとも友達は必要ない。」




俺は内心ちょっと傷つきながらも強気で返す




「ふぅん・・・。」



少女は興味深そうに俺を見てきた



「あー、名前ね。私はシャラ。あんたは?レディに先に名乗らせるなんて最低。」



「お前の最低か何とやらのことになんて興味ない。」



「いいからさっさと名乗れ!レディの癪に触る男だな・・・。」




グサッ!!




・・・そういえば俺、女の子と話したの初めてかもしんない




「テラ・・・。」



「ん?」



「テラ・・・!」




「んー・・・あー・・・・・。」




本当にわかったか!!!??






あー・・・女って面倒くさい生き物だって前に聞いたことある・・・




・・・こういうことか





「えーっとテラ!何か欲しい?」



「え?」




何か上目線でムカつく・・・・・



あ、いやでもこういってるんだし



あれ?こいつ意外にいい奴だったりして・・・




























待て!!!!!





この感じ・・・










俺の力!!!?








相手の心理状態を操る力・・・・・








俺が感じたことのない自身の優しさが・・・・






俺はこんなに優しくないっっ!!!!

















「こいつは驚いた・・・。」




シャラは声を漏らした




「やっぱり・・・・お前か・・・・・?」




俺はシャラを睨んだ





「君すごいね〜!今まで会った中で一番賢いよ!」



シャラはまるで宝物を見つけたかのように興奮し始めた




「・・・・・・!!!!」












俺は今とんでもないことに、気づいた



こいつ・・・・マスクしてない・・・・





さっきまで感じてた違和感はこれだったのか・・・・






「青ざめてるね〜。」



シャラはニカニカ笑った




「私はね、・・・何ていうか大丈夫なの。」




こいつ、人の心読めっ・・・・・!!!



「いやいや、あんたの顔がわかりやすいだけよ。」




「・・・でも、マスク付けなくても大丈夫って・・・・・。」



俺はシャラをまた見た




「・・・そんな化け物を見るような目でレディを見ないで。」




「いや、だって・・・・。」



「あんただってそうよ?」








「は??」




■作者からのメッセージ
感想でも多かった疑問をこの回で出しました!

実はテラも・・・!?
っていう感じで終わりました〜^^>>>>wwwwwww

次回もよろしく頼みませ〜^^

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