スカイボーン〜天空の落とし子〜五〜 |
作者: ヘレン 2010年01月24日(日) 20時32分45秒公開 ID:ov6RKaAr3rc |
「お前、確か・・・俺もマスク付けなくても生きれるって言ったよな?」 「ん?」 「ほら、前に。」 「ああ・・・。」 シャラは思い出したようにつぶやく 「喋らなきゃダメ?」 「え?」 「・・・いや、後悔しないか?って・・・。」 「心配してんの?お前らしくない。」 俺は会ったばかりの少女に 何もかも知っている仲のように言ってしまった ゴゴゴゴゴ「・・・本当にいいんだね?」ゴゴゴゴゴ!! ゴゴゴゴゴ「ああ・・・。(ゴク・・・)」ゴゴゴゴゴ!! 「おーしえない☆」 「は!!?」 え?え? そこを何とか・・・・ ・・・って何で俺頼んでんだ!!? 「あんたにはまだ早いよ。」 「教えろよ。」 「いや!」 「何でだよ!」 俺は・・・・ 「自分が化け物だってことくらいわかってるよ!!」 俺は吐き出すように言った 「・・・・。」 それを冷たい瞳で見るシャラ 「・・・なんだよ?」 俺は聞く 「・・・だからお前にはまだ早いんだよ。」 シャラはそう吐き捨てた 「そんなこと言ったって・・・・・。」 「じゃあヒントを教えてあげる。・・・ドクソン。」 シャラの隣にいたマスクのドクソンは 「はい・・・。」 喋った!こいつ・・・・(笑) 「ふむふむ・・・・【胸】・・・・?」 ドクソンは手話をする わかる俺ってすごいかも・・・ ドクソンは首を横に振る 「違う・・・。」 違うのか・・・・? ドクソンは次に胸の前でソラマメのような形をかたどった 「・・・【肺】?」 ドクソンは首を縦に振る 「肺がなんだ?」 「・・・。」 「ん?」 「・・・。」 うーん・・・ かっこいい顔して強いけど無口だな・・・・ 「で、肺が?」 「それがヒントだ。」 シャラが腕を組んで偉そうに笑う 「肺がヒント!?」 「いいヒントだろ?」 「なってねぇよ・・・。」 俺は呆れたので先を歩いた 「ドクソン・・・いいヒントありがとう。」 シャラは静かに言う ドクソンはお辞儀をした 「・・・あいつには・・・・・言えないよな・・・・・。」 シャラはフッと笑う 「私達が・・・・・・。」 ―肺がないなんて・・・・― |
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