クイーン*クエスチョン?!=初めての友達!= |
作者: トマト様 2010年01月29日(金) 19時26分43秒公開 ID:ov6RKaAr3rc |
姫香:よ、よろしゅうな・・・。 姫香はぎこちないあいさつをする 隣に座っているのは男子だった 男子:・・・よろしく。 男子は静かに言った そして姫香は席に座る ―友達ってどうやって作るんやろ・・・?― 姫香は多少赤面しながら考える ―わ、わからん・・・。― 姫香は席を立った そして廊下に出た 知っている人は誰もいないらしい それに少し安堵を感じていた ―よかった・・・・。― 生徒:この学校に女王様がいるらしいぜ。 姫香:・・・! 自分の元の呼び名に驚きを隠せない姫香 ―う、うそやろ。ここは東京やで?わい、大阪から来よったのに・・・・。― 見知らぬ生徒はまだ続ける 生徒:なんかその女王様って、ゴリラみたいな女なんだってよ! ―誰がゴリラや!!― しかしまた姫香は安堵した ―ま、ここには詳しい情報は行ってへんみたいやな・・・。― 姫香は学校を少し探検してみることにした この学校の壁は落書きなどでひどく汚れている 少し歩いているとトイレから激しい水の音が聞こえた ビシャアアアアアア!! 生徒:や、やめてよぉっ! たくさんの笑い声が響く ―もうイジメかいな。早いなぁ・・・。― 姫香はその光景を少し見た するとイジメている生徒と目が合ってしまった 生徒A:何見てんの? ほとんどが男子だった 生徒A:先生にはチクんなよ? 男子は一人の弱弱しい男子に向かってホースで水を放つ しかし数人の男子は段々姫香に近づいた 姫香:何? 男子A:チクりそうだからさ。口止めかな? 姫香は少しイラッとした ―わい、チャラ男大嫌いなんやぁ・・・。― 男子B:へぇ〜。結構いい体してんじゃん。 もう一人の男は腕をつかんでくる 姫香:触んといて! 姫香は手を払った 男子A:生意気だな。 男子二人で腕をつかんでくる 姫香はもう自分の本能を抑えきれなくなった ―あかん!― 姫香はすごい力で腕を振り払う さすがに男子二人もびびった 姫香:どないしよ・・・。 姫香は逃げることを選択した しかし男子がしつこい ―どうすればええんやぁ・・・!― ?:止めろよ。 声がした その方向を見ると一人の男子生徒がいた ?:女の子にそれはないんじゃないかな? その男子生徒は自身がなさそうに指を指す 男子が一斉にその男子生徒を見た 男子A:何?お前。 男子B:邪魔すんなよな。 すると ?:やあっ!!!! その男子生徒は教室の椅子を投げてきた 男子二人は一瞬怯む その瞬間 ?:こっち!! その男子生徒は姫香の腕をつかみ廊下の奥へ走る 気づくと知らない場所へ来ていた 姫香:大丈夫なんか?あいつら、頭イカレとるで? ?:大丈夫。大丈夫だよ、きっと・・・。 男子生徒は震えていた 姫香:・・・怖かったんか? 姫香は静かに問う 男子生徒はニッコリと笑った ?:俺、かっこよかったろ? 姫香:・・・・。 ―何、言うとるん?こいつ・・・。― 姫香:勇気はあったなぁ。 そういってあげると男子生徒はまた嬉しそうに笑った ?:俺、裕也。如月 裕也(きさらぎ ゆうや)。よろしく。 裕也手を差し伸べる 姫香:・・・よろしゅう。 姫香も手を伸ばした ―こ、これは・・・まさか・・・・・友達っていうもんちゃう!?― 姫香は赤面した ―は、初めての友達や〜!― それから裕也とメアドを交換した 姫香は初めて家族以外に刻まれるアドレス帳をずっと見つめていた |
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