ジュエルプリンセスMiracle 第3話 クリスタルと闇の影
作者: 夏姫 みの  [Home]   2010年01月10日(日) 21時55分08秒公開   ID:bkWoewa3Plc
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「ジュエリーチェンジ! フラッシュスノークリスタル!!」




詩羽しうがジュエリーチェンジをした。皆ただただ驚くばかりだ。
 ジュエリーチェンジをした詩羽は、クリスタルの雪の結晶のリボンが胸元についていて、そして白と淡い水色が基調となった、ふわふわのワンピースだ。まるで「綺麗な雪女」をイメージさせるほどだ。それに、クリスタルの雪の結晶が先についているステッキを持っている。

「と、とりあえずカバン持って中庭へ!」

 叶氣かなきは言う。皆、カバン持って中庭に行った。どんな力を使えるのか、それと生徒会に入るための「テスト」を始めるためだったから。
























 中庭は以前、しゅうを「生徒会のテスト」でやった所と同じだ。そこで詩羽テストをする。

「やっても大丈夫?」
「うん。力を見せて」

と、叶氣読みが答えると詩羽は宙に浮いた。


「今からこの木を使って、魔法を見せまーすっ★ いち、にの………………さん!!


 ステッキを詩羽の隣の木に向かって振り回すと、その木は一瞬に氷に包まれ、固まってしまった。凍りついた木は、クリスタルみたいに綺麗に輝いていた。
 そして詩羽は地上へと着地する。

「ん〜でも今日の雪ステッキは、なんかパワーが無いな〜。久しぶりに使ったからかな?」
「雪ステッキ? ああ、詩羽ちゃんが持ってるステッキのこと?」

叶氣は言う。

「うん。本来の名は「スノークリスタルステッキ」って言うんだよね。長いから、あたしは「雪ステッキ」って呼んでるけど」
「そうなんですか。じゃあ、クリスタルと言うことは「水晶」ですね」
「うん。偶然あたしの誕生石だったの」

秀以外、みな驚く。

「あ、後、他にもいろんな技が使えるよ。誰か相手が欲しいなぁ」
「私が相手でもいいですの?」

桃奈ももなが言う。詩羽は少し考える。

「桃奈先輩が相手か〜。やってみようかな。桃奈先輩のジュエリーチェンジも見たい!!」
「じゃあ、行きますわよ」
「うん!!」


桃奈は息を吸う。















「秘められしパワージュエル!! 私の前に目覚めなさい!」




 ピンクの光に桃奈は包まれる。皆、光が目に当たっていたいので目を閉じる。そして目を開けたら…



「ジュエリーチェンジ! フラッシュ ラブリーローズクォーツ!!」



宙に浮いている桃奈がいた。



「まあっ! いつの間にかパワーアップを」


桃奈はジュエリーチェンジをして、驚いていた。そして、桃奈は地上へと着地する。
 桃奈のジュエリーチェンジの姿は茶髪のウェーブを下ろした髪型に、うすいピンクを基調とし、アクセントは大きい赤いリボンだ。


「じゃあ桃奈先輩、あたしの攻撃をよけるかガードしてください。では行きます!!」
「はいっ!」


桃奈は言う。詩羽はステッキを桃奈に振り回す。


「シャイニング スノーボール!!」


雪の固い玉が桃奈にめがけて飛んでくる。桃奈はガードする。


「ピンクローズガード!!」


ピンクのベールが桃奈を包む。ガードは成功だ。

「すごーい」
「これが詩羽のジュエリーチェンジ。さすが秀の妹だな」

叶氣とようは驚く。

「詩羽は、いつの間にかすごい技を使えてる。強さは僕以上かもしれない」
「そうなんですか?! じゃあ詩羽さんは秀くんを超える……?」
「そういうことになる」

秀が言う。


「じゃあこれはどう? スノープレゼント!!」


 詩羽は笑顔でステッキを2回振り回すと一見、笑ってしまうような可愛い名前を言う。プレゼント(?)は無数の雪だるまだ。


「今回は雪だるまだね。じゃあ雪だるまさん、桃奈先輩に向かって一斉攻撃!!


 詩羽の命令をしたとおり、雪だるまは桃奈に向かって一斉に飛んでくる。そして雪だるまの口から冷たくて痛い「あられ」が吹き荒れる。

「可愛いですけど、この雪だるまあなどれないですわね! ピンクローズガード!!

少し息が荒くなったのか、桃奈はガードする。息が荒れるのが早い理由。それは

「本当に強い……っ!!」





詩羽は本当に戦いに強かったからだ。





そして詩羽は桃奈と有紀に向けて










「桃奈先輩と有紀先輩でタッグをお願いできますか?」













と言う。叶氣たちは驚く。


「タッグって?」
「えっ? タッグを知らないんですか?! 2人で1組になって戦いするんです。それで2人のパワージュエルのペアのジュエリーチェンジもできるんですよ。じゃあ見せますね!」

詩羽はジュエリーチェンジを解く。

「お兄ちゃん!」
「……わかった」

詩羽は深呼吸する。そして





「秘められし2つのパワージュエル!! 我らの前に目覚めて!」





眩しい光を放ち、宙に浮いて2人は変身する。




「ジュエリーチェンジ! クリスタルラピスフラッシュ!!」




 変身後の2人の姿は、雪と星の飾りがついた紺色ベストと白のブラウス。秀は黒の長ズボン、詩羽は黒色の短パンだ。
 そして2人は地上へ降りる。

「お兄ちゃんと、あたしのパワージュエルの力が合わさっただけで、技は……まあ進化した感じかな? また戦闘の時に見せれればいいけどね」

詩羽は笑顔で言った。だが、叶氣は

「他人のパワージュエルを使えば、体力もそれなりに沢山使っちゃうと思うよ。それに、変身できる時間も短いと思うし……大丈夫なの?」

と疑問を詩羽に言う。

「大丈夫だよ。このタッグを取得した最初は体力を沢山使ってしまう。でも、だんだんやっていけば体力も最初の時みたいに沢山使わないし、慣れれば大丈夫!! な感じだよ」
「へぇー……そうなんですの。初めて知りましたわ」

桃奈は言う。そして、2人はジュエリーチェンジを解く。

「でも、やるなら兄弟姉妹とかがいいらしいよ。桃奈先輩と有紀先輩みたいな感じの。ね、お兄ちゃん」
「……その方が体力の消費が普通より半分少ないから」


詩羽と秀は言う。

「すごいね、さすが五十嵐兄妹いがらしきょうだいだよ!」
「そんなこと無いよ。あたしより他にも強い人は、まだまだ居ると思うし! でも上はひたすら目指したいよ。無理しない程度にね」

そう詩羽が言った時、ようは腕時計を見た。もう帰る時間だった。

「もう帰る時間じゃないのか?」
「あ、そうだね。もう帰らないと」
「そっかー。じゃあまた明日! 学校で!!」





新メンバーが入った生徒会会議は、これにて解散――……。







⇒To Be Continued...

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