チビドロ |
作者: 冷夏 2010年03月04日(木) 21時46分26秒公開 ID:ov6RKaAr3rc |
=3= 女の子のカタオモイ <綾 目線> 「・・・アヘンですか?」 私は生徒会執行部 副会長 関 綾 「おう。このごろ俺らの生徒がカツアゲにあってるってよ。」 この社長椅子に優雅に座っている男が生徒会長 仕事は全部私に押し付けるぼったくり会長である 「・・・それであのカツアゲ犯がアヘンだと・・・?」 アヘン 日本で最凶最悪と言われている集団 今、動きを大げさにしているのにも関わらず 誰も捕まっていないという奇妙な集団だ 「・・・まぁ、校長からの命令なんでアヘンの誰か捕まえてきて〜。」 「・・・・・・。」 ・・・・え? 「ちょっ・・・!会長!私には無理です・・・!」 私は思いっきり首を横に振る 「仕方ねーじゃん。生徒会の仕事だろ?」 「あなたの仕事でもあるんですが!!」 「・・・俺の仕事はお前がするっていう決まりじゃ・・・・。」 「ないです!!!」 私はあまりにも拒否ったため息切れをした 「・・・わかった。」 会長は椅子から立ち上がる 「カツアゲ犯は俺達がやる。お前にはちょっと仕事を頼むがいいか?」 「何ですか?」 ってか今俺達って言ってなかった?? 「俺とあいつらでカツアゲ犯捕まえるから。」 会長はあっちにいる3人の同じ生徒会の一員を指した 3人とも個性ある外見、性格の持ち主だ ・・・って そうすれば仕事するのって私だけ? 「今頃気づいたか・・・。」 「嘘ですよね〜・・・・。」 私は笑って見せたが 会長は不思議そうに顔を覗き込む マジだ・・・・ 仕事を一人でやれって目をしている・・・・ 嘘でしょ〜・・・・ 「じゃあ俺達、早速行ってくるから。そこにある資料を二つのファイルに分けて順番に入れてくれ〜。」 会長は机の上にあるたくさんの資料を指差す 「・・・・・・あの。」 「いってきます。」 バタン・・・ 生徒会室のドアが閉まった 私は一人取り残された 〜〜〜〜☆〜〜〜〜★〜〜〜〜☆〜〜〜〜★〜〜〜〜 「これがこっちで・・・これがあっちで・・・・。」 あーあ・・・・ 終わらないよ〜 かと言ってカツアゲ犯捕まえに行くのもヤダしな〜・・・ 私がブツブツ言いながら資料をまとめていると コンコン・・・ ノックの音がした まさか! もう会長達が帰ってきたの!? 私はダッシュでドアを開ける しかしそこに立っていたのは会長ではなかった 「よっ!まだやってんのか〜?」 親友 安藤 霧哉君だった 「麗が待ってたぜ。早く行かねーと。」 「うん・・・。でもこれ・・・・終わらないから・・・。」 「・・・これ全部やるの??」 「うん・・・。」 霧哉君は考え込む 「ふーん。じゃあ光達にも手伝ってもらえばいいじゃん。」 「光君!!?」 私は机を叩いた 顔が赤くなるのが感じる 「おお・・・びっくりした。・・・いや、こんな量、一人じゃ終わらないだろ?」 「え・・・あ・・・・うん。よろしく・・・。」 まだ誰にもバレてないんだけど 私は光君が好きだ あの平和的なところが好きだ でも光君は私の親友の麗と一緒にいる・・・ 複雑・・・ 「じゃあ俺、光と麗を連れてくる。」 霧哉君は部屋を出て行った また一人になった・・・ 〜〜〜〜☆〜〜〜〜★〜〜〜〜☆〜〜〜〜★〜〜〜〜 「ありがとう。こんなに・・・・。」 「全然大丈夫だよ!」 光君はすがすがしく答える ああ・・・・平和・・・・ 「早く終わって帰りたい〜。」 麗は背伸びしている 「うん。そうだね。」 私はカバンを持つ 「これで全部なのか?」 霧哉君は辺りを見回す 「うん。会長はこれでいいって。」 「ふーん・・・・。」 霧哉君は生徒会室を出た 「わー。働いたらおなか透いたー。光、なんかおごれ。」 麗は光のカバンを突く 「麗もお金くらいはあるでしょ?」 光君は一生懸命カバンを隠した なんか・・・・一人だけ取り残されてるって感じ・・・・ 会長達のカバンがない もう持って行ったのだろう 私は外に出て鍵をかけた 「帰りで肉まん買っていかない??」 光君はつぶやく 「いいわよ。行きましょ?」 私は答えた 「麗は?」 ズキン・・・ 「え?あー・・・行く。」 「じゃあ決まりっ!」 何だろ・・・ 麗は親友のはずなのに・・・ 光君は必ず麗の意見を求める それはわかりきったことのはず・・・ でも心のモヤモヤが消えることはなかった 取り残されていく・・・・ 私だけ・・・・・・・・ |
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